ケニアの視覚障害の子どもたちに、クライミングを通じてチャレンジ精神を育むプロジェクトを始動
特定非営利活動法人モンキーマジック(以下「NPOモンキーマジック」、代表理事小林幸一郎)は、2018年3月12日〜3月16日の5日間、東アフリカに位置するケニアの視覚障害の子どもたちを対象に、クライミングプログラムを提供いたします。
本プログラムは、ケニアの視覚障害の子どもたちに笑顔をもたらすことに加え、「自己効力感(※1)」を高める効果のあるクライミングというスポーツを通じて、彼らのチャレンジ精神を向上させることを目指しています。継続的に活動を続けていくために、取材同行者、並びに本活動への賛同者を募っています。
「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、障害者クライミング普及活動(※2)を通じて、多様性を認め合える豊かな社会の実現を目的に活動するモンキーマジックは、国内で10年以上にわたり、視覚障害者向けクライミングスクールや障害の有無を問わず参加できる交流型クライミングイベントや、ボルダリングジムを運営。その中で培ったノウハウや、視覚障害者と共にクライミング楽しむためのコミュニケーションスキルを生かし、本プログラムを実施します。
ケニアとの関わり
きっかけは2005年9月、自身も視覚障害者のモンキーマジック代表理事の小林が参加した、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ山の国際視覚障害者登山プログラム。このメンバーが中心になり、東部アフリカの視覚障害のある子どもたちへの学習支援を目的とした基金 ”Kilimanjaro Blind Trust” (以下、KBT)を立ち上げる。
2016年4月に小林がケニアを再訪、KBTにて知ったのは、視覚障害のある子どもたちにレクリエーションの機会が欠けているという事実でした。そこで、KBTと現地唯一のクライミングジム「Blue sky」の協力を受け、モンキーマジック初の海外事業として、ケニアの盲学校に通う視覚障害児を対象としたクライミングプログラムの企画が始まり、この度一般財団法人日本国際協力システムの助成を受け、実施されます。視覚障害のある子どもたちがクライミングを体験することは、彼らの運動機会を創出することに留まらず、自己効力感を高め、チャレンジ精神の向上にも繋がります。
※1 自己効力感
・東京女子大学 小田浩一教授 コメント
自己効力感とは、「やれそうな感じ」とか「できる自信」をあらわす専門用語です。人間はできそうだと思うことはどんどんやりますが、できそうもないと思うとあきらめてしまいます。実際できることでも、本人ができそうもないと思えば先に進めません。困難や障害に直面した人間は自信を失いがちです。クライミングにはそういう自己効力感を引き上げる効果があることが知られています。
なお、現地滞在期間中、在ケニア日本大使館主催で代表理事小林による講演会も予定。
日時:3月14日(水) 16時開場/16時30分開演 (閉演18時予定) |
このプログラムはSPORT FOR TOMORROWの認定事業です。
活動の継続のために同行取材、発信をお願いいたします。
※2 視覚障害とクライミング
視覚障害者にとってクライミングは、身体や心理の様々な側面で有効です。
・ 対戦相手や飛んでくるボールなどもなく、自分自身のペースで課題と対岐し、楽しむことができる。
・ 障害者のためにデザインされたものではなく、晴眼者(視覚に障害のない人)と同じルートを、同じルールで解決することができる。また、機会を共有することで相互間の交流と障害者理解の促進にも貢献できる。
・ 「自らの力だけで課題を解決し、ゴールに至る」クライミングの過程が、視覚障害者の日常生活力の向上にも貢献できる。
関連リンク
NPO法人モンキーマジック https://www.monkeymagic.or.jp/
Kilimanjaro Blind Trust http://kilimanjaro-blindtrust.org/
一般財団法人日本国際協力システム http://www.jics.or.jp/
SPORT FOR TOMORROW http://www.sport4tomorrow.jp/jp/
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