世界の山々に挑む冒険家・南谷真鈴さんが冬の白神山地を体験
冬の白神山地を散策、そして、白神山地のふもとで暮らす人々と交流しながら地域に根付いた食や文化、温泉を体験。
2018年に、世界自然遺産登録25周年を迎えた白神山地。青森県は、世界自然遺産白神山地におけるエコツーリズムを推進するため、2月5日から1泊2日の日程で、エクスプローラーズグランドスラム(世界七大陸最高峰と南北両極点到達)達成の世界最年少記録を持ち、現役大学生でもある南谷真鈴さんを白神山地に招き、自然体験や地域交流を行いました。このツアーは、著名で影響力のある自然愛好家(インフルエンサー)を白神山地に招き、その価値や魅力をSNSで国内外に発信してもらおうと県が企画したもの。南谷さんは、冬しか見られない白神山地の絶景を楽しんだり、里の暮らしや文化にふれながら、白神の奥深い魅力を体験しました
南谷真鈴さんが青森県の白神山地を訪れたのは、昨年、世界自然遺産登録25周年記念フォーラムで講演して以来今回で二度目。最初に訪れたのは、白神山地の玄関口・西目屋村にある旧西目屋小学校の空き校舎を再利用して作られた「BUNACO西目屋工場」。
ブナの蓄積量日本一を誇る青森県ですが、ブナの木は水分量が多く建築材に向かないため、ブナの木を有効活用するために開発されたのがブナコ。この工場では、さまざまな木工製品が製造されています。ブナコは、ブナの木を薄くテープ状にカットし、多彩な形に変形させたフォルムが特徴。テーブルウェアやスピーカーなど、数々のインテリア製品を生み出しています。さっそく、職人たちが作業している工場を見学する南谷さん。ブナの木を薄くテープ状にカットし、コイル(COIL)のように巻いて作ることから、「BUNA-CO(COILのCO)」という名称がついたことなど、ひとつひとつ丁寧に作業する職人たちの話を真剣に聞きながら、その技に感動していた様子。見学の後は、さっそく、南谷さんもブナコ製品づくりに挑戦。職人のアドバイスを受けながら、ブナのコイル成形するために使われる湯呑み茶碗を押し当て、器用な手つきでスムーズにコイルをずらしていきます。
ようやく、オリジナルのサラダボールが完成。工場の方で仕上げの処理を行った後、発送されるのがとても楽しみだとうれしそうに語ります。
次に、西目屋村の水源でもある津軽ダム「津軽白神湖」を回り、高さ33mの白絹のような「乳穂ケ滝(におがたき)」のライトアップを見学。滝の裏側には、不動尊が祭られており、その年の結氷の太さや形状によって豊凶の占いが行われるなど、西目屋村に伝わる冬の風習などの説明に、熱心に耳を傾けていました。
その後、弘前市へ向かい、桜で有名な弘前公園をちょっとだけ見学。桜の木をライトアップすることで、枝に積もった雪が桜の花びらのような幻想的な光景を見せる「冬に咲く桜」や、お濠に散った花びらが水面に敷き詰められる「花筏」の冬バージョンを楽しみました。この日の宿泊先は、日本の情緒漂う鰺ヶ沢温泉「水軍の宿」で、ゆったりと温泉と青森の郷土料理を味わいました。
翌日は、あいにくの雨模様でしたが、そんな天候の中でも南谷さんは元気な笑顔で、地元のガイド・板谷正勝さんの案内で冬の十二湖のスノートレッキングを楽しみました。ほとんどの湖が凍る青森の冬ですが、十二湖の青池だけはなぜか凍ることがないのだとか。青池の湖面は、夏のような澄みきった爽やかな青さはなかったものの、深い青色が神秘的。「他の湖と比べて、冬でも青い色をしているんだよ」とガイドの板谷さん。二人で、昔ながらのカンジキを履き、白神山地の魅力、白神山地に生息する野鳥、マタギの話などを聞きながら、十二湖スノートレッキングを楽しみました。
冒険家として、世界各国の山々をめぐる南谷さん。今回、白神山地の美しい景色だけでなく、そこに息づく文化、そこで暮らす人々とのふれあい、自然が生み出した温泉や食を体験し、「思ったよりも雪が少なく、雪深い白神山地の景色は見られませんでしたが、それでも青森は美しかった。今度は、新緑や紅葉の頃の白神山地を訪れてみたい。そしてぜひ、国内外の多くの方に世界自然遺産・白神山地の魅力を発信していきたい」と語ってくれました。
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