米国にて日本酒テイスティングキットのサブスクリプション販売を展開するTippsy, IncがプレシリーズAラウンドで約2億円の資金調達を実施
ロサンゼルスを拠点に、テイスティングキットのサブスクリプションを中心とした日本酒ECサービス「Tippsy Sake Club」を運営するTippsy, Inc(代表取締役:伊藤元気)が、プレシリーズAラウンドにて、W venturesをリード投資家として、DEEPCORE、KSK Angel Fund、Justin Waldronおよび複数の個人投資家から合計約2億円の調達を実施したことをお知らせします。
今回の調達により、Tippsy, Incは累計調達額を約2億6千万円としました。今後、日本酒の生産者の魅力が伝わるストーリーや充実した商品コンテンツを提供するほか、味と嗜好データ解析に基づいたマーケティングやウェブ開発を進めるために、人材の採用と組織強化を図ってまいります。
“Spread the love of sake” を合言葉に全米最大の品揃えを誇る日本酒専門ECサイト「tippsysake.com」は、一つひとつの商品を丁寧に解説するこだわりのコンテンツを通して、アメリカの一般市場では理解されにくく、入手が困難だった日本酒の普及・販売に貢献してきました。日本酒になじみがなかった消費者にリーチし、これまで日本食レストランでしか飲む機会がなかった人の購買意欲を促進することで、創業からわずか3年でアメリカ最大のオンライン販売チャネルへと成長しました。
アメリカのアルコール流通の課題として、約100年前の禁酒法時代から続く「Three-tier system(スリー・ティア・システム)」という制度があります。インポーター(輸入業者)、ディストリビューター(卸)、リテーラー(小売業者)それぞれのライセンスが売り先を制約する構造となっており、これがアルコールのサプライチェーンに強く影響し、日本酒市場の成長に多大な影響を及ぼしてきました。
日本酒は、アメリカの食文化にすっかり浸透した「SUSHI」とともに、「HOT SAKE」として大衆化しました。特に、大手酒造メーカーがアメリカで現地生産した安価な日本酒は、誰もが一度は口にしたことがある飲み物として普及しています。
日本からの輸入品については、複数の日系食品商社がインポーターとして流通を独占するも、主力事業はSUSHIレストランへの食品卸であり、消費者向けの啓蒙や、個別銘柄のブランディング、コミュニケーションは行われてこなかった実情があります。なかでも、日本産の日本酒は流通コストが高く、ディストリビューターによるセレクションの地域格差や、リテーラー層の販路欠如から、多くのアメリカ人にとって手に入りにくいものでした。
■消費トレンドと市場規模
アメリカのミレニアル層(1981〜1996年生まれ=現在20代後半〜30代)は、学生時代からインスタントラーメンやカリフォルニアロール、HOT SAKEなどの日本生まれのカルチャーに慣れ親しんだ世代です。いまや、都市部では1杯2000円以上するラーメンに行列ができ、KAISEKI(懐石)やOMAKASE(おまかせ)は食通にとっての重要なキーワードになっています。その影響から、日本酒市場はここ10年近く二桁成長を続けており、このまま伸びれば、数年後には日本産の日本酒がアメリカの現地生産清酒を抜き、2025年には1600億円規模の市場になると予測されます。
市場規模想定条件
アメリカ産:小売価格 $100/18L
日本産:小売価格 $35/720ml
為替レート:$1=110円参照: Wine in the US 2020 (Euromonitor International)
https://www.euromonitor.com/wine-in-the-us/report
■事業背景
Tippsy, Inc創業者の伊藤は、前職の食品商社でアメリカの人々に日本酒を販売してきた経験から、「おいしい日本酒をひと口飲めば、消費者はワインと同じような香りの楽しみ方やペアリングの可能性に気づく」と発見しました。Tippsyは、そんな体験を届ける方法として、Sake Boxという300mLのミニボトル入りのテイスティングキットを会員に発送しています。商品についての詳細な説明が書かれたカードや、蔵元インタビューのビデオに加え、ビギナー向けのガイド冊子などのコンテンツを提供。さらに、全米No. 1を誇る豊富な商品ラインアップをオンラインで入手可能にすることで、アメリカで新たな日本酒消費文化を創り出しています。
■資金調達の背景
これまでの3年間で、Tippsyはアメリカの消費者に対して20万本以上の日本酒を販売してきました。その実績により、テイスティング体験を起点とした新規需要が増加し、市場が拡大することを実証しました。今回の資金調達をもとに、今後はチームを拡大し、独自のコンテンツを強化し、データ解析とAIによる味や嗜好のキュレーションをマーケティングや商品開発に活用していきます。
■募集ポジション
https://www.wantedly.com/projects/841938
■テレビ東京 世界を変える起業家たち【EarthshotTV/アースショット】 での特集ビデオクリップ
https://www.youtube.com/watch?v=ZXePt1aKZf4&t=914s
■投資家コメント
Partner 服部 将大
日本酒は世界でも稀な醸造技術、バラエティ、歴史、地域性、造りの違いをコンテンツとして持ち合わせた日本が世界に誇る伝統芸術品だと思っています。ここ数年、日本酒はグローバルで注目されている中、Tippsyは創業3期で全米No1のオンラインSAKEショップの地位を確立した急成長スタートアップです。伊藤社長をはじめとするマネジメントチームは、規制が厳しいアメリカのアルコール販売において、現地での豊富な業界経験と強いネットワークを武器に、情熱を持って日本酒の魅力と市場拡大に努めています。そんな素敵なチームにリード投資家として参画できることを嬉しく思い、日本が誇るSAKEという伝統芸術品のグローバル展開、日本酒の産業発展を大義に抱えるTippsyの成長をサポートしていきます。
Investment Director 田中 仁
自身の経験から市場機会を早期に見出し、創業3年で全米一の日本酒D2Cブランドを立ち上げた伊藤CEOの、起業家としての嗅覚とサービス設計・実行力、そして大きな日本酒愛に魅了されました。今後は、これまでに収集してきた日本酒および消費者データにAIを活用し、日本酒リーディングカンパニーとして日本酒を世界市場へ牽引していくことを期待しています。
本田圭佑
Tippsyは蔵元の声やストーリーをユーザーに届けているので日本酒が好きなアメリカ人にとっては特別な感覚になると思っています。市場も急成長しているのでパイオニアとしてのアドバンテージを活かして頑張って欲しいです!
Tippsy is sharing both the sake and stories of the most talented Japanese brewers with the world. I am excited to see Genki and the team spread the experience of authentic sake to everyone.
今回の調達により、Tippsy, Incは累計調達額を約2億6千万円としました。今後、日本酒の生産者の魅力が伝わるストーリーや充実した商品コンテンツを提供するほか、味と嗜好データ解析に基づいたマーケティングやウェブ開発を進めるために、人材の採用と組織強化を図ってまいります。
■Tippsy, Incについて
“Spread the love of sake” を合言葉に全米最大の品揃えを誇る日本酒専門ECサイト「tippsysake.com」は、一つひとつの商品を丁寧に解説するこだわりのコンテンツを通して、アメリカの一般市場では理解されにくく、入手が困難だった日本酒の普及・販売に貢献してきました。日本酒になじみがなかった消費者にリーチし、これまで日本食レストランでしか飲む機会がなかった人の購買意欲を促進することで、創業からわずか3年でアメリカ最大のオンライン販売チャネルへと成長しました。
アメリカのアルコール流通の課題として、約100年前の禁酒法時代から続く「Three-tier system(スリー・ティア・システム)」という制度があります。インポーター(輸入業者)、ディストリビューター(卸)、リテーラー(小売業者)それぞれのライセンスが売り先を制約する構造となっており、これがアルコールのサプライチェーンに強く影響し、日本酒市場の成長に多大な影響を及ぼしてきました。
日本酒は、アメリカの食文化にすっかり浸透した「SUSHI」とともに、「HOT SAKE」として大衆化しました。特に、大手酒造メーカーがアメリカで現地生産した安価な日本酒は、誰もが一度は口にしたことがある飲み物として普及しています。
日本からの輸入品については、複数の日系食品商社がインポーターとして流通を独占するも、主力事業はSUSHIレストランへの食品卸であり、消費者向けの啓蒙や、個別銘柄のブランディング、コミュニケーションは行われてこなかった実情があります。なかでも、日本産の日本酒は流通コストが高く、ディストリビューターによるセレクションの地域格差や、リテーラー層の販路欠如から、多くのアメリカ人にとって手に入りにくいものでした。
■消費トレンドと市場規模
アメリカのミレニアル層(1981〜1996年生まれ=現在20代後半〜30代)は、学生時代からインスタントラーメンやカリフォルニアロール、HOT SAKEなどの日本生まれのカルチャーに慣れ親しんだ世代です。いまや、都市部では1杯2000円以上するラーメンに行列ができ、KAISEKI(懐石)やOMAKASE(おまかせ)は食通にとっての重要なキーワードになっています。その影響から、日本酒市場はここ10年近く二桁成長を続けており、このまま伸びれば、数年後には日本産の日本酒がアメリカの現地生産清酒を抜き、2025年には1600億円規模の市場になると予測されます。
市場規模想定条件
アメリカ産:小売価格 $100/18L
日本産:小売価格 $35/720ml
為替レート:$1=110円参照: Wine in the US 2020 (Euromonitor International)
https://www.euromonitor.com/wine-in-the-us/report
■事業背景
Tippsy, Inc創業者の伊藤は、前職の食品商社でアメリカの人々に日本酒を販売してきた経験から、「おいしい日本酒をひと口飲めば、消費者はワインと同じような香りの楽しみ方やペアリングの可能性に気づく」と発見しました。Tippsyは、そんな体験を届ける方法として、Sake Boxという300mLのミニボトル入りのテイスティングキットを会員に発送しています。商品についての詳細な説明が書かれたカードや、蔵元インタビューのビデオに加え、ビギナー向けのガイド冊子などのコンテンツを提供。さらに、全米No. 1を誇る豊富な商品ラインアップをオンラインで入手可能にすることで、アメリカで新たな日本酒消費文化を創り出しています。
■資金調達の背景
これまでの3年間で、Tippsyはアメリカの消費者に対して20万本以上の日本酒を販売してきました。その実績により、テイスティング体験を起点とした新規需要が増加し、市場が拡大することを実証しました。今回の資金調達をもとに、今後はチームを拡大し、独自のコンテンツを強化し、データ解析とAIによる味や嗜好のキュレーションをマーケティングや商品開発に活用していきます。
■募集ポジション
- シニアソフトウェアエンジニア(フルリモート可、米国ビザサポート可)
https://www.wantedly.com/projects/841938
- グロースマーケティングマネージャー(リモート/オフィス勤務)
- 日本酒ライター(フルリモート可)
■テレビ東京 世界を変える起業家たち【EarthshotTV/アースショット】 での特集ビデオクリップ
https://www.youtube.com/watch?v=ZXePt1aKZf4&t=914s
■投資家コメント
W ventures2号投資事業有限責任組合
Partner 服部 将大
日本酒は世界でも稀な醸造技術、バラエティ、歴史、地域性、造りの違いをコンテンツとして持ち合わせた日本が世界に誇る伝統芸術品だと思っています。ここ数年、日本酒はグローバルで注目されている中、Tippsyは創業3期で全米No1のオンラインSAKEショップの地位を確立した急成長スタートアップです。伊藤社長をはじめとするマネジメントチームは、規制が厳しいアメリカのアルコール販売において、現地での豊富な業界経験と強いネットワークを武器に、情熱を持って日本酒の魅力と市場拡大に努めています。そんな素敵なチームにリード投資家として参画できることを嬉しく思い、日本が誇るSAKEという伝統芸術品のグローバル展開、日本酒の産業発展を大義に抱えるTippsyの成長をサポートしていきます。
DEEPCORE TOKYO2号投資事業有限責任組合 (運営会社: 株式会社ディープコア)
Investment Director 田中 仁
自身の経験から市場機会を早期に見出し、創業3年で全米一の日本酒D2Cブランドを立ち上げた伊藤CEOの、起業家としての嗅覚とサービス設計・実行力、そして大きな日本酒愛に魅了されました。今後は、これまでに収集してきた日本酒および消費者データにAIを活用し、日本酒リーディングカンパニーとして日本酒を世界市場へ牽引していくことを期待しています。
KSK Angel Fund
本田圭佑
Tippsyは蔵元の声やストーリーをユーザーに届けているので日本酒が好きなアメリカ人にとっては特別な感覚になると思っています。市場も急成長しているのでパイオニアとしてのアドバンテージを活かして頑張って欲しいです!
Justin Waldron, co-founder/president of Play.co, co-founder of Zynga
Tippsy is sharing both the sake and stories of the most talented Japanese brewers with the world. I am excited to see Genki and the team spread the experience of authentic sake to everyone.
すべての画像