現代アートとしての書道作品を広く一般に向けて発表する、国内最大規模のグループ展「ART SHODO FESTA 2019」エントリー募集中(3/10締切)

【エントリーメンバーが活躍中!】Gallery Nao Masaki で「現代の書 ART SHODO 3人軌跡」が開催中。Ayako Someya、ハシグチリンタロウ、山本尚志の3氏が出展

ART SHODO FESTA

ART SHODO FESTA実行委員会は、2019年6月21日(金)〜23日(日)に「ART SHODO FESTA 2019」を開催します。ART SHODO FESTA(以下、ASF)は、現代アートとしての書道作品を広く一般に向けて発表する、国内最大規模の書道専門のグループ展示及びアートイベントです。

WEBサイトURL:https://artshodofesta.tumblr.com/

1月26日から2月10日まで、Gallery NAO MASAKI(名古屋)で「現代の書 ART SHODO 3人軌跡」が開催中です。ASF選考委員の山本尚志氏をはじめ、ASFにエントリーされるAyako Someya氏と、ハシグチリンタロウ氏が出展されています。


Gallery NAO MASAKIの正木なお氏は、ASFの選考委員にも新たに加わっていただいております。展示風景写真と氏のインタビューを掲載します。

 

展示風景 ハシグチリンタロウ作品展示風景 ハシグチリンタロウ作品

 

展示風景 Ayako Someya作品(右)と、ハシグチリンタロウ作品(左)展示風景 Ayako Someya作品(右)と、ハシグチリンタロウ作品(左)

展示風景 山本尚志作品(右2作品)と、Ayako Someya作品(左2作品)展示風景 山本尚志作品(右2作品)と、Ayako Someya作品(左2作品)

展示風景 山本尚志作品展示風景 山本尚志作品

  • 正木なお氏(Gallery NAO MASAKI)インタビュー

山本尚志(以下、山本)
このたびハシグチリンタロウくん、Ayako Someyaさんが、こうして新たにコマーシャルギャラリーへのデビューを飾ったわけなんですけれども、こんなふうに書家が現代アートの現場にデビューするって事はなかなか難しいことだと思うんですが、どのあたりが目に留まったんでしょうか。
 

正木なお(以下、正木)
まずハシグチリンタロウくんについてですけれども、そのリンタロウくんの作品に出会うことがまず難しいと思うんですね。最初は誰も知らないわけで、例えば今でこそ有名な井上有一でも、まだ知らない人も結構いらっしゃる。名前さえわかればインターネットですぐ調べられる時代ですけれども、新人作家の場合はその名前を知ることから始めないといけないんですよ。その才能に出会わせてもらったことが、前回審査委員を務めさせていただいたART SHODO TOKYO(以下AST)で一番良かったことだなと。
 

参加アーティストのハシグチリンタロウ氏参加アーティストのハシグチリンタロウ氏

山本
なるほどです。今回はやや裾野を広げたART SHODO FESTA(以下、ASF)というグループ展ですが、そこでも新たな才能と出会える可能性は感じていらっしゃいますか?

正木
それはありますね。今の現代美術の世界でも、一体どこの大学を出たかとか、アートって自由だなと思いつつも、結構不自由な社会だなと。やはりそれが人間社会なんだろうなと思うんです。皆さん芸術に対して自由なイメージがあるかもしれないけれど、でも実際には、さっきのどこの大学とか、どんなふうにここまでやってきたかとか、そんなブランドを基準にしてる人たちがいるわけです。それは本来の姿ではないと思っていて、やはり最終的には作品の力が重要だと思います。ブランドのある大学を出ていても作品に力がなければこぼれ落ちるし、逆に今回のASFやASTで作品に力のある人って光るんですよね。

山本
書道っていう分野は美術大学を出ている人はほとんどいないですしね。

正木
リンタロウくんが大学の書道専攻を出てるっていうのも、私は知りませんでしたから。だからどこどこの流派の展覧会とか、そんなものとも関係ないASTのようなイベントの中で、彼のような「キラッと光る存在」に出会えたことが重要なところだったと思うんです。

山本
なるほど。それで実際にASTで審査されて、何か物足りなかったとか、こんな作品に出会いたかったとかそういう事はありましたか?

正木
1回目は選考方法もちょっと中途半端な感じで、審査する方も見えにくかったんですが、ひょっとしたら見落とした才能もあったかもしれないし。でも2回目はそうしたところが改善されていて、とても見えやすかったです。展示風景も最初は学祭のノリというか、それがわーっとなってたらもっと良かったんだけど、それもなく中途半端なグループ展という感じで、みんなが輝くような展示になっていなかったなと。2回目は合格者を絞ったこともあって、スッキリして見えやすくなっていましたね。

山本
今回は最大50人のグループ展です。

正木
そうですね(笑)今回の「現代の書 ART SHODO 3人軌跡」には、ギャラリーの2階にマクリの(表装していない)状態で見てもらえる道場のようなスペースを作ったんですが、それがお越しになる人に興味を持ってもらえたんです。そこで熱みたいなものを感じ取っていただいたっていうのはすごく良かったなと。また、書道と言うと、皆さん紙の上だけでやるような感じがしますけれど、美術作品となるとその表現も含めた表装の仕方も評価の対象になると思います。ですので、実際の展示ではその辺りを含めて、どんな表具方法、つまりどんな見せ方にするかというのも大切な要素になってくると思います。
 

ギャラリー2階の展示風景写真ギャラリー2階の展示風景写真


山本
今回の3人展のもう一人、Ayako Someyaさんについてはどうですか。どのような感じの出会いだったのでしょう。


正木
審査の段階から、山本さんもそうなんですけれど、私が今回選んだ皆さんは世界観がしっかりしていました。作品のテーマが変わっても、あ、あの人だなとすぐわかるような一貫した世界観が存在していたと思います。良いとかキラッと光るとか、その段階よりももう一歩先のその人の世界観が出来上がってるかどうか、Someyaさんの場合も、その辺りを見ていました。
 

展示風景 Ayako Someya作品展示風景 Ayako Someya作品

参加アーティストのAyako Someya氏(写真下 右から2人目)参加アーティストのAyako Someya氏(写真下 右から2人目)

山本

Someyaさんの世界観というのは、具体的にはどのようにお感じになっていますか?

正木
今までは書家って「言葉を書いている」というところから始まって、彼女の場合には、今度はそこからまた別の場所に行った書家というイメージですよね。今日も外国の方が来られて「これは字ではないよね」って言われたんです。そこが良い意味で「引っかかり」を持っていた。彼女は実際には元素記号によって作り出された構造図を書いているのですが、「何を書いているんだろう?」「なぜこれを書いているんだろう?」というような。実際の制作では、ものすごい墨量でにじませて、またそのにじみを研究し尽くして、墨の量と余白の美学を感じさせるまでに至った。それがとても実験的で面白いなと思いました。

山本
なるほど、わかります。やはり作品は、その人と一目でわかることが大事だってことですよね。

正木
そうですね。今回のSomeyaさんもそうですが、毎回新しい表現の仕方をしてきても、あーやっぱりこの人だなと分かるようなものになっている。その奥底に何か感じるものがあるってことだと思うんです。

山本
僕はその辺り、こういった審査になると良い作品を作らないといけないっていう脅迫観念があって、自分というものを導き出せないまま、良い作品を作ろうとしてる人が多い感じがするんですよね。

正木
人に評価される、つまり他人の目で見られるよりもまず、自分のレンズが一番大事じゃないですか。自分の内側で、なぜ自分がこんなものに向き合ってるんだっていう、そこだと思うんですよ。別に誰かにこれをやれと言われたわけじゃないと思うので。だから自分が満足することが大事なんです。例えば審査で500人中500番だったとしても、この500番目が一番いいってこともあると思うんです。だから評価されたからといっても、驕ってもいけないし、選ばれなかったからといって、嘆いてもいけないわけ。自分の内側と向きあっていくことが何よりも大事だと思います。だから厳しい評価をされた人こそ伸びていくことがあるし、後になって輝くこともあると思います。そこが私は美術の面白いところだと思っています。それに、評価する側が絶対って事はないと思うんで。

山本
なるほど、決してあきらめてはいけないってお話ですよね。今日はどうもありがとうございました。

Gallery Nao Masakiオーナーの正木なお氏(右)と、参加アーティストのAyako Someya氏(左)Gallery Nao Masakiオーナーの正木なお氏(右)と、参加アーティストのAyako Someya氏(左)


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Gallery NAO MASAKI:https://www.naomasaki.jp/


-以下、ART SHODO FESTA開催要項-

◆イベント内容
6月21日(金)~23日に三鷹市芸術文化センターにおいて、選考通過者50名(予定)によるグループ展示を開催。入場料は600円(3日間フリーパス券。※前売り券及び割引などはありません)。
6月21日(金)夜はナイトイベントとして、出品者によるギャラリートークを予定。進行役は書家であり、現代アーティストの山本尚志氏が務めます。インタビューに質疑応答を交え、楽しいひと時を。
6月22日(土)には、山本豊津氏×山本尚志氏によるトークイベント、さらにアートコレクターであり、横浜美術大学教授の宮津大輔氏による特別講演「グローバルな現代アート視点から、書の可能性を考える」(仮)や、終了後の懇親会など、様々なイベントが繰り広げられます。
最終日となる6月23日(日)は、パフォーマンスイベントとして、出品者による公開制作を予定。3日間のフィナーレを飾っていただきます。進行役は中嶋敏生。
つきましては、3日間にわたり展示される「現代アートとして通用する書道作品」を広く募集します。書類選考を経た方には6月21日から23日まで行われる三鷹市芸術文化センターでのグループ展への出展の権利が与えられます。

◆会期
2019年6月21日~6月23日の3日間
6/21(金)14時~22時(19時よりナイトイベント実施)
6/22(土)10時~18時
6/23(日)10時~18時

◆会場
三鷹市芸術文化センター
〒181-0012  東京都三鷹市上連雀6-12-14

◆入場料
600円(3日間フリーパス券。※前売り券及び割引などはありません)

◆ナイトイベント
会期:6/21(金)19時~
出品者によるギャラリートーク(司会&インタビュアー:山本尚志)

◆トークイベント
会期:6/22(土)15時30分~16時30分
山本豊津(東京画廊+BTAP)×山本尚志(書家・現代アーティスト)

◆特別講演
「グローバルな現代アート視点から、書の可能性を考える」(仮)
会期:6/22(土)17時~18時
宮津大輔(横浜美術大学教授)

※終了後、希望者による懇親会を行います。(会費制)

◆パフォーマンスイベント
会期:6/23(日)15時~
参加アーティスト達による、公開制作パフォーマンス。(司会進行:中嶋敏生)

◆エントリー及び選考等について
【選考スケジュール】
書類選考応募開始
1/7
応募締切
3/10
合格発表予定日
3/22

【選考委員】
富山剛成(ギャラリーNOW)
正木なお(Gallery NAO MASAKI)
山本尚志(書家・現代アーティスト)
山本豊津(東京画廊+BTAP)

敬称略

【書類選考費用】
1500円(こちらは書類選考運営費として活用させていただきます。尚、応募者全員に当日ペアチケットをプレゼントします)
※3/10までにHPの”エントリー方法と書類選考”ページにある、BASEの商品ページよりお支払いください。

【書類選考エントリー方法】
3/10までに下記の内容の「A4サイズのワード2ページ」を、PDFデータで提出してください。

・[1ページ目]最大4点の作品を掲載(作者名、エントリーナンバー、タイトル、制作年、素材、サイズを作品画像下に必ず明記)
・[2ページ目]名前、プロフィール、200字以上400字以内の作品説明を記載

提出先:artshodofesta@gmail.com

【書類選考通過人数】
・選考通過人数は最大で50人を予定しています。
・水準に達していない作品は人数の多少にかかわらず落選となります。
・合格発表はBASEページ上にておこない、落選の場合、連絡は致しません。

書類審査を通過すると、ART SHODO FESTAへの出展が決まります。

【出展費用】
選考通過者は出展費用(18,500円)を3/26までにBASEページよりお支払いください。お一人あたりの壁面は約2メートルの予定です。ご入金がない場合、棄権とみなします。棄権となった場合、欠員となります。

【期間中の作品の販売】
作品の販売につきましては会場である三鷹市芸術文化センターの規定により、会場内での金銭の受け渡しができません。そのため、後日の販売が原則です。詳しい販売方法については、選考通過者に通知いたします。
販売額の30パーセントがART SHODO FESTAに入ります。(表具代金は必ず作品価格に含めて値段設定してください)
また、作品のお客様への納品は着払いにてお客様の御負担となります。(ただし、作家が直接お渡しする場合など、この限りではありません)

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会社概要

ART SHODO FESTA

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RSS
URL
https://artshodofesta.tumblr.com/
業種
サービス業
本社所在地
-
電話番号
090-5238-7354
代表者名
中嶋敏生
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年01月