50歳以上のドライバーは長時間走行に注意
~ デジタコや適性診断結果などドライバーや運転特性のデータと車両事故発生率との関係性を分析 ~
全国に先駆けて、平成28年度より「トラック運送事業者の生産性向上と元気促進・働き方改革」に取り組んでいる 一般社団法人愛知県トラック協会(名古屋市瑞穂区、会長:小幡 鋹伸、以下 愛ト協)は、大同大学(学校法人大同学園、名古屋市南区、理事長:奥村 博司)との共同研究にて、運送事業者の車両事故の低減・未然防止を目的とした、デジタコデータや適性診断結果などドライバー自身やその運転特性と車両事故発生率との関係性について、データ分析を行いました。
- 数量化Ⅱ類による分析結果、その考察
□ 「50歳以上」「連続走行時間が長い」「昼便」「速度オーバーを頻発」だと、事故発生率が高まる
ドライバーの加齢に伴い事故発生率は高まる傾向があるとする結果が得られました。よって経験の長さや技量の習熟度とは別の、意識的な注意喚起も必要であることがうかがえます。また、連続走行時間の長さ、夜便よりも昼便、速度オーバー回数の多さとの関係性が高かったので、運行管理者は、配車を組む際には各ドライバー間の偏りを極力無くし、運行データを監視する際には、連続走行時間や速度オーバー回数を、とくに厳格に管理・指導していくべきだと考えられます。
□ 「急発進」「急減速」は、事故発生率との関係性が認められなかった
今回の分析では、当初想定された急発進や急減速の回数と事故発生率との関係性は認められませんでした。しかしながら、これは今回データ提供にご協力いただいた桜運輸株式会社(愛知県弥富市、代表取締役:細江 良枝)が、早くからエコドライブはじめ安全運転に積極的に取り組んできた事業者であり、急発進や急減速は運行時のやむを得ない道路状況など、不可避の場合によるものであったためではないかと推察されます。
- 総評、今後の展望
加えて昨今、デジタコや適性診断などのデータは、多くの運送事業者が保有していながら、その活用は極めて限定的であるのが実態です。今回は、試験的な意味で桜運輸1社の協力を得てデータ分析を行いましたが、愛ト協では今後、少なくとも20社程度の事業者からデータ提供にご協力いただき、分析精度の向上を図り、車両事故の低減・未然防止の実現に向けた、さらなる提言を行ってまいります。
- 共同研究の概要
研究者 : 大同大学工学部 樋口 恵一 研究室
データ提供 : 桜運輸株式会社(愛知県弥富市、代表取締役:細江 良枝)
使用データ : 計43名のドライバーの
・運転実態・・・デジタコ運行記録(2017年9月~2018年8月)
・運転適性・・・適性診断結果(2017年6月)
・事故経験・・・事故災害報告書(2015年9月~2018年8月)
- 法人概要
代表者 : 会長 小幡 鋹伸
所在地 : 〒467-8555 愛知県名古屋市瑞穂区新開町12番6号
会員数 : 2,545社(平成29年3月現在)
URL : http://www.aitokyo.jp/
法人名 : 学校法人大同学園
代表者 : 理事長 奥村 博司
所在地 : 〒457-8530 愛知県名古屋市南区滝春町10番地3
創 立 : 昭和39年
URL : https://www.daido-it.ac.jp/
法人名 : 桜運輸株式会社
代表者 : 代表取締役 細江 良枝
所在地 : 〒498-0063 愛知県弥富市東末広9丁目51番地
創業(設立): 昭和42年
URL : http://www.sakuraunyu.com/
- 本件に関するお問い合わせ先
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