エンタープライズ対空監視レーダー、ワロップス島の試験場で標的の追跡に成功
初のシステムレベルテストで初期の少量生産に一歩近づく
バージニア州ワロップス島にある水上戦闘システムセンターに搭載された、米海軍のエンタープライズ対空捜索レーダー(EASR) AN/SPY-6(V)2
バージニア州ワロップス島の試験場 (2019年8月20日)-レイセオン社(Raytheon Company [NYSE:RTN])と米海軍は、バージニア州ワロップス島にある水上戦闘システムセンターで、エンタープライズ対空捜索レーダー(EASR)のうちSPY-6(V)2について最初のシステムレベルテストを完了しました。第一回目の試験では、レーダーは民間機を含む多数の標的を捜索、補足、識別、追尾しました。第二回目の試験では、EASRの統合効果により、別のシステムも関わった試験の最中、レーダーは複数の標的を数時間にわたり継続的に追跡することができました。
EASRは米海軍のSPY-6レーダーのうち最新のセンサーで、航空母艦や強襲揚陸艦に搭載する、対空・対艦水上戦闘、電子防護、そして航空管制を同時に行うことができます。
プログラム執行オフィスー統合戦闘システムズ(PEO IWS)の海上センサー担当プログラム・マネージャーを務めるジェーソン・ホール米海軍大佐は以下のとおり述べています。「ワロップス島のレーダー施設からレーザーセンサーまで三カ月たらずで移行できたのは素晴らしいことです。EASRのプログラムは極めて順調に進んでいます。レーダーの比類ない能力を開発し水上艦隊に提供することにまた一歩近づきました。」
建設中のEASRは二種類あります。一つは、強襲揚陸艦やニミッツ級航空母艦に搭載する片面回転アレイ用のAN/SPY-6(V)2であり、もう一つは、フォード級航空母艦や将来のFFG(X)誘導ミサイルフリゲート艦に搭載する三固定アレイ用のAN/SPY-6(V)3です。
両方とも、拡張可能なレーダー・モジュラー・アセンブリー(RMA)技術に基づくもので、米海軍のDDG51フライトIII駆逐艦用のAN/SPY-6(V)1の開発から試験の成功までに至る過程で成熟度が高まったソフトウエア・ベースラインに基づくものでもあります。個々のRMAは2立方フィートのケースに収まる自己完結型のレーダーで、こうした個別のレーダーは統合することにより様々な大きさのアレイが作られ、艦上の任務を遂行します。またEASRは、SPY-6ソフトウエア・ベースラインに加えて、航空管制や気象対応機能も提供します。
2019年第四半期のシステムレベルテストを完了したEASRは、設計・開発段階から製造段階に移行します。AN/SPY-6(V)2のアメリカ級強襲揚陸艦LHA-8への第一回の配備が予定されています。
レイセオン社について
レイセオン社は、2018年に売上270億ドル、従業員67,000人を有す、防衛、民間およびサイバー・セキュリティー用ソリューションを専門とする、テクノロジーとイノベーションを誇るリーディングカンパニーです。97年間に及ぶイノベーションの歴史を持つレイセオン社は、世界80カ国以上のお客様に対して、最新技術の電子ミッション・システム統合、C5I®製品およびサービス、センシング、エフェクトとミッションサポートを提供しています。当社はマサチューセッツ州ウォルサムに本社を置いています。当社のTwitterをフォローください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- アプリケーション・セキュリティ
- ダウンロード