「学校のトイレに関する自治体アンケート」結果公表ー進む感染症対策、学校トイレの手洗い自動水栓化53%

改修時の感染症対策:便器洋式化87%、トイレ床乾式化59%に次ぎ、手洗いの自動水栓化53%

学校のトイレ研究会

TOTOなどトイレ関連6社による研究活動組織、学校のトイレ研究会(事務局長:河村 浩、事務局:東京都渋谷区)は、「自治体へのアンケート調査」および「研究誌の発行」を毎年1回、実施しています。このたび、「2020年度全国自治体アンケート調査」を実施しましたので、結果をお知らせします。詳細は学校のトイレ研究会研究誌24号「学校トイレの挑戦!2021」に掲載します。
学校のトイレ研究会は、学校トイレ5K(臭い・汚い・怖い・暗い・壊れている)を払拭し、子供たちが安心・安全に利用できる清潔で快適な学校トイレの実現を目指しています。同研究会では、毎年、全国自治体へのアンケート調査を実施し、この結果をもとに、よりよい学校のトイレづくりへの啓発活動を行っています。2021年度第24号の研究誌では、「『非接触化』が進む学校トイレ」についての調査結果を掲載します。

学校のトイレ研究会が実施した2020年度全国自治体アンケート結果では、改修時では学校で感染症対策として実施している項目は便器の洋式化が87%と最も多く、加えて手洗いの自動水栓化が2019年度の前回調査に比べ、   +18ポイントの53%にのぼりました。※〔Q1〕 また、今後、学校トイレにおける自動水栓化が感染症対策で有効と考えている自治体は80%と関心の高さがうかがえました。※〔Q2〕
※各グラフは「2020年度全国自治体アンケート調査」研究誌掲載Q1~Q6より抜粋

 

  新築や改修済の学校で自動水栓を採用するなどの「非接触化」が進む一方、未改修の学校では7割以上が手で接触し操作が必要なハンドル水栓を使用しており、感染症対策における学校間のギャップが浮き彫りになりました。 ※〔Q3〕

 今回の調査ではさらに、今後新築・改修予定のある学校でトイレ以外の設備についてどのような方針や計画をもっているか、についても確認しました。特に手指衛生環境を整えるうえで重要な廊下などにある手洗い場についての今後の方針は、手洗いの自動水栓化(一部)35%、アルコール製剤の設置33%、水石けんの設置22%、手洗いの自動水栓化(全部)11%、と手指衛生を高める取組が加速していることがうかがえました。※[Q4] 学校は周辺の地域住民の催事や避難所としても利用されます。不特定多数の人々が使用する設備の衛生性を高めることは、いざという時の感染症対策、人々の安全を保持することにつながります。

その他、「水場は子供たちの交流点」として学校のトイレづくりに取り組む板橋区の小学校や、安心して利用できるトイレに徹底改修した和歌山市の小学校事例、関西の複数自治体を軸に進む「パブックトイレ検討委員会」の活動をレポート、文部科学省が発表した学校施設のバリアフリー化に向けた2025年度までの整備目標などもわかりやすく掲載しています。
学校のトイレ研究会では、全国自治体のアンケート結果や各地の先進的な取り組み事例紹介を通して、子供たちや地域住民の皆さんが安心して利用できる「学校のトイレづくり」の啓発活動を今後も推進してまいります。


【研究誌概要】
『学校トイレの挑戦!2021』 24号発行  ~「非接触化」が進む学校トイレ~


学校のトイレ研究会は、学校のトイレ研究会研究誌24号『学校トイレの挑戦!2021』を、2021年8月31日(火)に発行します。研究誌は最新実態と現場の声を毎年報告しています。
24号の特集は、「非接触化」が進む学校トイレ。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、学校の感染症対策としてトイレ内の「非接触化」が進んでいる実態が自治体アンケートの結果でわかりました。感染症予防にむけた正しい手洗いのための「自動水栓化」が急加速している自治体の紹介や2020年12月に文部科学省が発表した学校施設のバリアフリー化と整備目標も解説。学校をとりまく環境変化とその対応をレポートします。
また、トイレ改修の取り組みとして東京都板橋区、和歌山県和歌山市、愛知県豊川市、埼玉県さいたま市など最新現場事例を4つ紹介。

『学校トイレの挑戦!2021』 24 号は、学校のトイレ研究会ホームページから、閲覧・取り寄せいただけます。(無料)学校のトイレ研究会ホームページ >>>  https://www.school-toilet.jp/


~こちらもあわせてご覧ください~
『感染症対策ブック』
2020年12月、学校のトイレ研究会はトイレの感染症対策を科学的知見から解説した「感染症対策ブック」を発行しました。トイレの感染症対策は学校だけでなくあらゆる公共施設における最重要課題です。感染症や建築分野における専門家の知見と当研究会が培ってきた技術・ノウハウを結集しました。研究会ホームページから閲覧・取り寄せ可能です。ぜひご覧ください。

学校のトイレ研究会
校舎の老朽化や清掃・メンテナンスの不備から、学校のトイレ環境は子どもたちから5K(臭い・汚い・暗い・怖い・壊れている)と言われ、学校のトイレを使用せず、我慢する子どもたちの存在が指摘されていました。学校は子どもたちにとって、教育の場であるとともに生活の場でもあります。なかでも学校のトイレは、一日の大半を学校で過ごす子どもたちにとって、健康面・生活面からも早急な改善が急がれており、地域においても災害時の避難場所や生涯学習、地域交流の場としての改善が望まれています。子どもたちや地域の人たちが安心して使える、清潔で快適な学校トイレづくりの実現を目指して、1996年11月に発足、トイレ関連6社により下記の活動を行っています。
1.学校トイレに関する調査
・ 児童・生徒の意識調査、施設状況
・ 清掃、メンテナンスの問題点
・ 教育委員会の取り組み状況
・ 災害時避難所としてのトイレ対策
2.啓発・普及活動
・ 研究誌の発行
・ 教育関係諸団体の研修会等での講演、  プレゼンテーション
・ 全国各地でセミナー開催
【会員企業(学校トイレに関連した主な商品)】
アイカ工業株式会社(トイレ用壁材)
株式会社オカムラ(トイレブース)
株式会社木村徳太郎商店(トイレ清掃)
TOTO株式会社(トイレ器具)
株式会社ニイタカ(手洗用・清掃用洗剤)
ロンシール工業株式会社(トイレ用床材)

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会社概要

学校のトイレ研究会

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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-1-5 JR南新宿ビル6階 TOTO株式会社内
電話番号
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代表者名
冨岡 千花子
上場
未上場
資本金
-
設立
1996年11月