Alliance to End Plastic Waste(廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス)が日本で初となる国際フォーラムを開催
Alliance to End Plastic Waste(アライアンス・トゥ・エンド・プラスチック・ウェイスト、廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス、以下「AEPW」)は、2019年7月22日(月)、日本で初となる国際フォーラムを経団連会館(東京都千代田区)にて開催しました。本フォーラムでは、今年1月に設立されたAEPWの紹介とともに、廃棄プラスチックに対する課題意識や解決に向けた取り組みの事例などが共有された後、廃棄プラスチック問題に関わるさまざまな分野におけるオピニオンリーダーによるパネルディスカッションが行われ、国や業界の枠を超えた活発な議論が繰り広げられました。会場にはおよそ500名の参加者が集まり、関心の高さがうかがわれました。
AEPWをリードするプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)からは、チーフ・サステナビリティ・オフィサーのヴァージニー・ヘリアスが来日し、基調講演で次のように述べました。「プラスチックは海や河川など自然界に元々存在しません。AEPWはプラスチックのバリューチェーンに携わる企業が団結し、この廃棄プラスチック問題に迅速に取り組み、解決のために重要な役割を果たすべく、今年の1月に発足しました。」
住友化学の岩田圭一社長は、本アライアンスへの加盟について次のように語っています。「プラスチック廃棄物問題は当社が経営として取り組むべき最重要課題の一つです。AEPWという画期的なアライアンスに参加し、国際的・業界横断的に連携し、さらにさまざまな情報やリソースの共有を図ることが、『リデュース・リユース・リサイクル』の実現に向けた当社の取り組みを加速させることにつながるものと考えています。このフォーラムを契機に、プラスチック廃棄物問題に対する問題認識が一層明確になり、バリューチェーンで結ばれたより多くの企業がグローバルレベルで協力し、解決に向けて取り組んでいく力強い流れができることを願っております。」
また、三井化学の淡輪敏社長は、循環型社会構築とAEPWの役割について「当社は、プラスチックをめぐる課題に対して、リサイクル技術開発やリサイクルを考慮した製品設計を進める『リサイクル戦略』、バイオマスプラスチック製品群の拡充を目指す『バイオマス戦略』と、この両輪で資源循環の促進を図っております。一方、循環型社会の構築は、インフラの整備が大きな課題の1つです。AEPWは、個社ではできない、一朝一夕に解決にいたらない困難な問題に対し、グローバルな視点での解決に貢献できるアライアンスです。プラスチックに携わる世界中の方々と、グローバルに、ともに立ち向かい、AEPWを通じて、新たなソリューションを提案していきたいと考えております。」とコメントしました。
AEPWは、プラスチックの製造、加工、利用、販売、回収、リサイクルに至る全てのプラスチックバリューチェーンに携わる化学、プラスチック製造、消費財、プラスチック処理、廃棄物処理など様々な業界の代表的企業が、北米、南米、欧州、アジア、東南アジア、アフリカ、そして中東諸国など世界各国から参加し構成する非営利団体です。AEPWは、今後5年間で総額15億ドルを投じ、廃棄プラスチックを極小化し、循環型社会を実現する解決策の提案等を行い、あるいはそうした活動を支援していく計画です。詳しくはhttps://endplasticwaste.org/をご覧ください。また、AEPWへの加入につきましては、takehide.anada@endplasticwaste.org へお問い合わせください。
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