2019 年(第 28 回)ブループラネット賞 受賞者記者会見を実施
エリック・ランバン教授とジャレド・ダイアモンド教授が日本の学生や研究者へメッセージ
公益財団法人旭硝子財団(理事長 石村和彦、所在地 東京都千代田区)は、今年で28回目を迎える、ブループラネット賞(地球環境国際賞)の2019年の受賞者記者会見を12月10日(火)に経団連会館カンファレンスにて開催いたしました。会見当日は、本年度の受賞者である、世界の土地利用の変化が生態系に悪影響を及ぼすことを明らかにしたベルギーのルーヴァン・カトリック大学のエリック・ランバン教授と、環境問題が国家や文明の存続に与える影響を研究した米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のジャレド・ダイアモンド教授から受賞のご挨拶をいただきました。
ブループラネット賞を受賞したジャレド・ダイアモンド教授(左)、エリック・ランバン教授(右)
受賞への想いや自身の研究について、ランバン教授は「本当にうれしく思います。環境問題の解決策を見つけ、努力を続ける必要がありますが、科学者として見出した改善策をさらにスケールアップすること、規模の拡大が使命であると考えています」と述べ、ダイアモンド教授は「私にとってブループラネット賞は“晴天の霹靂”でした。全く予想外で、私の人生はこのための準備であったのではないかと思っています」と受賞への喜びを語りました。
環境学を学ぶ日本の学生や研究者に対し、ランバン教授は「新しい方法に具体的な視野を持って取り組み、野心的な大きな仮説を設定し、事例研究やフィールド研究などのスキルをしっかり持つことが重要です。人生をかけてサイエンスソリューションを見出す研究に前向きに取り組めば、問題は解決に向かうと信じています。これは大きなチャンスです」と語り、ダイアモンド教授は「若い人たちほど、大きな志を持って環境問題に対峙していってほしいと思います。特に日本の学生研究者に伝えたいのは、日本というのは海外の資源に依存していることもあり、先進国の中でも気候変動にとても影響を受けやすい国です。これからを担う若い世代は、自分たちの意志を強く示していってほしい」と応援のメッセージを残しました。
1)エリック・ランバン教授(ベルギー)1962年9月23日生まれ
ベルギー ルーヴァン・カトリック大学教授、スタンフォード大学教授・学部長
2)ジャレド・ダイアモンド教授(米国)1937年9月10日生まれ
カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学部教授、歴史家、作家
<ブループラネット賞 について>
人類が解決を求められているグローバルな諸問題の中で、最も重要な課題の一つが地球環境の保全です。地球温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、河川・海洋汚染などの地球環境の悪化は、 いずれも私達人間の経済活動や生活が大自然に影響を及ぼした結果です。
旭硝子財団は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年(平成4年)に、地球環境問題の解決に向けて著しい貢献をした個人または組織に対して、その業績を称える地球環境国際賞「ブループラネット賞」を創設いたしました。
賞の名称 ブループラネットは人類として初めて宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士ガガーリン氏の言葉「地球は青かった」にちなんで名付けました。この青い地球が未来にわたり、人類の共有財産として存在しつづけるように、との祈りがこめられています。
<賞状とトロフィー>
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