「第52回食品産業技術功労賞」6部門・40件が受賞 3年ぶりに表彰式を開催

~「健康」「在宅時間充実」「サステナブル」に焦点、独自技術を駆使~

株式会社食品産業新聞社

 食品産業新聞社(東京都台東区、馬上直樹社長)は、「第52回食品産業技術功労賞」の表彰式を、11月9日に上野精養軒(東京都台東区)で開催しました。新型コロナウイルス感染拡大により、過去2回は表彰式を取りやめていたため、3年ぶりの開催となります。今年は、6部門40件の商品及びテーマが受賞しました。
 「食品産業技術功労賞」は、日本の食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰する、食品業界の歴史あるアワードです。食品産業新聞社の創立20周年を記念して1971年に制定し、今年で52回目となります。公的立場にある選考委員が、部門別に功労賞を選定し、毎年1回表彰しています。

 今回、部門別の受賞内訳は「商品・技術部門」15件、「資材・機器・システム部門」6件、「マーケティング部門」10件、「環境・CSR部門」2件、「国際部門」2件、「地域創生部門」5件となりました。

 独自技術を背景にした先進的な取り組みにより、健康や環境、人手不足への対応など、社会的課題の解決に貢献する商品や活動に注目が集まりました。コロナ禍で在宅時間を充実させる提案として、簡便に外食のような味わいを訴求する商品や、健康的な生活を応援する機能的価値を持った食品や飲料も支持されました。

 2023年2月15日から2月17日まで、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「第57回スーパーマーケット・トレードショー2023」で、受賞商品やテーマのサンプル陳列、パネル掲示を行います。

受賞商品・テーマ一覧(6部門・40件)

 

受賞商品・テーマの紹介(6部門・40件)
・会社名/商品名・テーマ
・受賞商品・テーマ紹介

1.商品・技術部門(15件)
 国産技術により、我が国の食生活の向上、食品産業の発展に貢献した商品の開発、技術の開発を行なった企業、または個人、団体。

①   あづま食品(株)/「国産大きなひきわり」
 一般的なひきわり大豆の約2倍の大きさの4分割大豆を原料とすることで、ひきわり大豆の食べやすさを実現しながら、丸大豆のようなうま味・風味、食べ応えも楽しめる独自商品。発売から約2年と間もないが、消費者ニーズに合致し、売場の定番商品に育っている。

②   キーコーヒー(株)/「カフェインレス 深いコクのブレンド」
 “カフェインレス感ゼロ”の味覚を目指して、カフェインを除去した生豆の鮮度管理を徹底し、濃厚なコクと甘い香りを実現したレギュラーコーヒー。在宅勤務でコーヒーを飲む杯数が増加し、カフェインの過剰摂取が気になる人が増える中でヒットした商品。

③   キッコーマン食品(株)/「うちのごはん 肉おかずの素」シリーズ
 電子レンジでごちそう感のある肉おかずを簡単に調理できる具材入り調味料。独自配合の調味料と、蒸気で効率よく加熱できる構造の袋が大きな特長。時短と料理の品質向上の両立に成功し、発売1年で新シリーズを確立した。

④   キリンビバレッジ(株)/「キリンiMUSE(イミューズ)」
 日本で初めて免疫機能で機能性表示食品として届出が受理されたブランド。生活者の免疫意識の高まりに合わせて売り上げを伸ばし、プラズマ乳酸菌を活用した「免疫領域」の活動を強化するキリングループの柱商品となっている。 

⑤   ケンコーマヨネーズ(株)/「のせるだけ」シリーズ
 ごはん、パン、サラダなどにのせるだけで、手軽に主食や主菜が完成する総菜シリーズ。コロナ禍の内食需要拡大や外食の人手不足に対応して開発された。家庭でも手軽に使いやすく、長期間ストックができる小容量の総菜で、食品ロス削減にも貢献。

⑥   相模屋食料(株)/「肉肉しいがんも~INNOCENT MEAT~」
 豆腐メーカーならではのがんもどきの伝統製法を活かして開発した植物性肉。肉粒感や均一ではなく多様な食感、ソースなどの調味料がなくても肉のようなおいしさを実現。元祖植物性食としての豆腐の魅力の再認識にも貢献している。

⑦   (株)神明/「お米でとろーりとろけるシュレッドタイプ」
 国産米を米粉にし、チーズさながらのとろける食感と味わいを再現した米由来のチーズ代替品。アレルギー物質28品目不使用で、チーズを食べられない消費者の食の幅を広げることにも貢献する。テクノロジーの力で米の食べ方に新たな付加価値を提案している。

⑧   (株)Tastable(テイスタブル)/「NIKUVEGE(ニクベジ)」
 独自の配合技術で従来の植物肉では味わえなかった肉感・旨味・風味を再現した植物性食品。提携企業との共創で商品開発の質とスピードを加速し、業務用商品から市販用ミールキット、市販用冷凍食品、ファミレスなど、商品ラインアップと販路を大きく拡大している。

⑨   (株)ニチレイフーズ/「冷やし中華」
 レンジ調理で冷たいメニューが完成する、驚きのある冷凍食品。氷はマイクロ波の影響を受けにくいという特性を活用した独自技術で実現。伸長するパーソナルユース需要に対応した個食商品の第一弾として発売し、冷食市場の拡大につながっている。 

⑩   日清食品(株)/「完全メシ」
 最新のフードテクノロジーを駆使し、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全バランスを実現したブランド。見た目やおいしさはそのままに、「即席」と「栄養バランス」を両立。現代人の食と健康に貢献する新たな切り口の商品。

⑪   日清製粉(株)/国産小麦粉に新たな価値を付与
 新たなおいしさや個性を追求できる国産小麦100%のパン用小麦粉「セルヴァッジオ ファリーナ ジャポネーゼ」などの業務用小麦が、国産小麦の新たな魅力を引き出した。プロの職人の開発チャレンジに火を付け、各地で独自のパン・菓子の製品化が続いている。

⑫   プリマハム(株)/「糖質ゼロ」「糖質ゼロ&減塩30%」商品
 健康志向が高まる中、コンセプトを維持しながら改良を重ね、素材や製法を見直し、「糖質ゼロ」で通常商品と同等の味・風味、同等の賞味期限を実現している。日本初の糖質ゼロのドライソーセージ「ひとくちカルパス」で、おつまみ市場にも「糖質ゼロ」商品を投入。

⑬   マルサンアイ(株)/ひとつ上の豆乳
 国産プレミアム大豆をはじめとする原材料、品質管理、製法、デザインにこだわったプレミアム豆乳シリーズを全面刷新。絹のようになめらかな飲み心地、「コク」と「すっきり」を両立した澄んだ味わいが特長。中身も価格もワンランク上の豆乳として進化を続ける。

⑭   三島食品(株)/赤しそドリンクゆかり®
 ふりかけ「ゆかり®」から展開した希釈タイプの清涼飲料水。健康志向の高まりを受けて、コロナ禍で販売が好調。希釈タイプで好みの味に調整でき、赤しそ特有の鮮やかな色と甘すぎないさっぱりとした味わいで、デザートや和菓子にも使用できる。

⑮   (株)ヤクルト本社/「Yakult(ヤクルト)1000」、「Y(ワイ)1000」
 「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能を有する乳製品乳酸菌飲料。睡眠不足が社会課題となる中、現代人の健康的な生活をサポートする新しいヤクルトとして注目され、特に店頭向け商品においては品薄になるほどのヒットとなっている。

2.資材・機器・システム部門(6件)
 国産技術により、我が国食品産業の企業の設備近代化、省力化、環境保全、省エネルギー化に著しく貢献する技術及び設備・機器を開発した企業、または個人、団体。

①   エムケー精工(株)/ワイン分注機「Vinoark(ヴィノアーク)」
 ワインを空気に触れさせることなく、安全・手軽・衛生的に小分けできる分注機。日本で初めて、ボトルだけでなく、発送や使用後の処理も楽で軽量なパウチ容器にも充填が可能とした。距離的・時間的ハードルを越えてサンプルを発送したいというニーズにも対応。

②   シーピー化成(株)/「クリアエッジⓇ」シリーズ
 ガラスケースのようなシャープで透明感のあるA-PET蓋で、食材を美しく見せ、売り場での視認性を高める食品容器。有名鮮魚専門店で評価され、現在は全国のスーパーから多数の引き合いがあり、人気シリーズとなっている。

③   鈴茂器工(株)/ご飯盛付け機「Fuwarica」
 ボタンを押すと設定された量のご飯が自動で提供されるご飯盛り付け機。コロナ禍などを背景にしたセルフ需要の高まりに応えて、従来機の長所をそのままに、小型化・高性能化に成功した。大手スーパーや外食チェーンで導入され、シェア№1を獲得。

④   ツカサ工業(株)/パウオープナー分解洗浄型
 粉体に特化した食品機械メーカーが、労働人口減少が予想される中、開袋工程における重筋作業の自動化を実現した。内部構造がシンプルで、清掃やメンテナンスが容易。コンタミ対策・アレルギー対応にも寄与する。

⑤   (株)西村機械製作所/「フェアリーパウダーミル」
 米粉の小型自家製粉機。低コストで導入可能で、かつ高品質な米粉を少量から製粉できる。道の駅や高速道路のPAなどで採用され、地域で獲れた米を自家製粉してパンやお菓子に加工・販売されるなど、商品の高付加価値化や6次産業化に貢献している。

⑥   (株)フジワラテクノアート/粉体殺菌装置Sonic Stera(ソニックステラ)
 短時間で減圧し、菌をバーストして死滅させる世界初の粉体殺菌装置。品質を保持した低い菌数の粉体原料を実現することで、商品の高付加価値化や賞味期限延長によるフードロス削減、海外への販売強化など、粉体原料を用いた食品の発展に貢献する。

3.マーケティング部門(10件)
 優れたマーケティング技術・手法により、国産・輸入商品・技術を普及し、我が国の食生活の向上と食品産業の発展に寄与した企業、または個人、団体。

①   アサヒビール(株)/「アサヒ生ビール」(通称:マルエフ)
 飲食店で樽生のみ販売し、ビールファンに「マルエフ」として愛されてきたが2021年9月に家庭用缶を発売。「ぬくもり」をキーワードに情緒的な価値を訴え、一時期は品切れになるほど好調な売れ行きに。年間販売目標を当初の2倍の200万c/sに上方修正している。

②   伊藤忠食品(株)/産地の味を家庭で楽しめる「凍眠市場」
 テクニカン社の液体凍結機を使った高品質な冷凍商品を「凍眠市場」ブランドとして伊藤忠食品が展開。気候変動や新型コロナで打撃を受けた産地を、長期販売やロス削減などで支援し、高品質を求める顧客を持つ百貨店や、コロナ禍で活況のECなどで展開している。

③   エスビー食品(株)/にんにく背脂
 ニンニクのザクザク食感と醤油のコク、背脂のパンチが効いた味わいによる“やみつき感”が魅力の瓶入り調味料。リニューアルを実施するとともに、家庭のラーメンに特別感を付加する「やみつき麺用トッピング」シリーズとしてラインアップを強化している。

④   カンロ(株)/「ピュレグミ」で新需要を創出
 今年で発売20周年となる「ピュレグミ」は、2021年に過去最高売上を記録。大人の女性をターゲットとする新機軸のグミ開発にいち早く着手し、大人の嗜好に合う味わいや食感、パッケージ開発、各種販売促進策により、国内グミ市場の長期的な活性化に貢献している。

⑤   サラヤ(株)/ラカントS顆粒
 低カロリー甘味料「ラカントS」は、1995年から医療機関を通じた“糖尿病予防の啓発”という「モノ」ではなく、「コト」視点でのマーケティングを展開。コロナ禍での巣ごもりや健康意識に対応し、WEBを通じて新規ユーザーを獲得している。

⑥   信州ハム(株)/爽やか信州軽井沢シリーズ「ツインパック」
 爽やか信州軽井沢シリーズは1980年に誕生。「ツインパック」は、2種類のウインナーを連結し、1商品で2つの味が楽しめる。2種類を連結パックにした商品は他にはなく、少量でもおいしい商品を食べたいとのニーズに対応し、コロナ禍で販売を伸ばす。

⑦   日清オイリオグループ(株)/「味つけオイル」で食用油の新カテゴリ創出
 油に味や香りを付けた「味つけオイル」は、炒め物や焼き物はもちろん、料理の味つけや仕上げにかける、つける、あるいは食べている途中で使って味を変えるなど、油を調味料感覚で使うことを提案。一般的な油の購入が少ない男性の購入比率も高い。

⑧   日本水産(株)/改良積み重ねフィッシュソーセージ70周年
 「おさかなのソーセージ」などのフィッシュソーセージが発売70周年を迎え、各種キャンペーンやレシピ企画などを実施。時代や生活の変化に合わせて様々な改良を重ね、近年はアウトドアやスポーツ時の栄養補給、災害用備蓄など、利用機会が広がっている。

⑨   雪印メグミルク(株)/「雪印北海道100さけるチーズ」の非価格プロモーション
 手でさいて食べるチーズ、という新しいジャンルを築いた商品。独自製法の量産技術により、他社が類似商品で追随するも、明確な差別化によって市場を独占し続けている。間口拡大に向けては、食べ方の訴求などに注力し、21年度は過去最高売上を更新した。

⑩   六甲バター(株)/Q・B・Bベビーチーズ50周年多彩なマーケティング
 商品のバリエーション展開にいち早く取り組むなど、業界をリードし、今年発売50周年を迎えた。妊婦向けの施策やプロスケートボーダーとのスポンサー契約など、圧倒的なシェアを持つベビーチーズのリーディングカンパニーとして、攻めの仕掛けを続けている。

4.環境・CSR部門(2件)
 優れた環境問題への対応、またCSRの取り組みにより、我が国の食生活の向上と食品産業の発展に寄与した企業、または個人、団体。

①   (株)ニップン/食品副産物から機能性素材を生産
 食品工場で出る絞り粕等の副産物から、高付加価値な機能性食品素材を作る取り組み。製造した機能性食品素材は、自社や他社メーカーで商品化。ほとんど廃棄物を出さない仕組みにより、環境や人々の健康寿命延伸に貢献している。

②   (株)日本アクセス/フローズンマザーセンターで物流の社会的課題解決へ
 関東でフローズンマザーセンターの本格運用を開始。冷凍食品メーカーの商品を工場・出荷拠点から一括で仕入れ、需要に応じて各地の配送拠点に出荷することで、倉庫機能を代替。物流業界の2024年問題が迫る中、作業生産性の向上により、課題解決に寄与する。

5.国際部門(2件)
 我が国の食生活の向上、食品産業の発展に貢献した海外技術・商品を導入した企業、または個人、団体。及び海外の食生活の向上、食品産業の発展に寄与した国産技術・商品を海外に輸出した企業、または個人、団体。

①   キユーピー(株)/マヨ・ドレの輸出拡大
 同社が世界戦略商品に位置づけている「キユーピー マヨネーズ」「深煎りごまドレッシング」の輸出が飛躍的に伸びている。従来は日本食レストランが中心だったが、ローカル外食や小売店でも高級感のあるソースとして受け入れられている。新興市場でも拡大中。

②   ひかり味噌󠄀(株)/みその輸出量拡大に貢献
 年々増加しているみその輸出量で国内シェアナンバーワン。輸出の中心はオーガニックみそで、有機JASだけでなく各国の有機認証及びハラール認証なども取得。商品デザインは現地語で表記し、現地の食文化や嗜好にあわせた味わいやレシピを提案している。

6.地域創生部門(5件)
 地方を拠点に、食品やその関連事業を通して地場産業の振興及び活性化に貢献した企業、または個人、団体。

①   石井食品(株)/「地域と旬」シリーズ
 地域食材の生産者との会話を交えた商品作りで、伝統的な旬の食材や食文化を発掘して加工・商品化し、消費者に地域食材を届けている。天候に左右される農作物の収益確保や食品ロス削減、地域農業の活性化、後継者不足なども応援している。

②   (株)セコマ/「セイコーマート」と「Secoma」ブランド商品
 人口カバー率99%を誇る北海道の生活インフラ「セイコーマート」。輸入原料の高騰などが続く中、北海道の原料を使った独自商品を「Secoma」ブランドとして開発し、地産地消を推進。道外企業にも供給し、北海道の「食」の価値向上と北海道の発展に貢献している。

③   宝酒造(株)/チューハイを活用した国産果実栽培振興
 栽培数量が少なく、かつ高コストになりがちな希少な国産果実を、同社の様々なチューハイ商品の素材として積極的に活用し、栽培振興に貢献している。寶「FARMER's STORY」では、栽培およびブランド化にゼロから協力してブランドを創出した。

④ (株)とくし丸/移動スーパーとくし丸
 高齢者を中心とする買い物困難者が全国で増加する中、個人事業主である販売パートナーが運営する移動スーパーを、小売業が手軽に活用できる画期的な仕組みを開発した。徳島県で創業して今年で10年を迎え、加盟スーパーは47都道府県に広がり定着している。

 ⑤ (株)フレアサービス/フレアユニクルソリューション
 北海道の給食会社である同社が、自社開発のシステムを全国の中小同業他社に販売。給食の仕事の全業務を自動化して、業務効率化と生産性向上を実現。AIによる献立作成システムも搭載。給食会社の課題である生産性向上と現場の人手不足をサポートしている。

選考委員(順不同)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川 隆氏
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
 食品研究部門所長 亀山 眞由美氏
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事
 国立健康・栄養研究所所長 津金 昌一郎氏
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田 央氏
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)
 農林水産・食品部長 山口 博之氏
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野 剛氏
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上 直樹

祝辞・総評
審査委員長/一般財団法人食品産業センター理事長 荒川 隆氏

 第52回食品産業技術功労賞を受賞されました40社の皆様方に対しまして、心よりお祝いを申し上げます。 
 今回は6部門で合計40件の優れた商品や活動が本賞を受賞されました。これはこれまでで最多の受賞数だとのことです。受賞商品を振り返りますと、今回も、独自技術を背景にした新しい切り口の商品や優れたマーケティング手法を実践した商品が多数受賞されました。例えば、氷がマイクロ波の影響を受けにくいという、それ自体は知られていたことかもしれませんが、その性質を利用してひとつの商品に結実させたものがありました。まさにこうしたことが日本の食品産業の技術力ということなのだと思います。
 一方で、新型コロナウイルス感染症の影響が長引くなか、家庭での豊かな食事を手軽に実現してくれる商品や、健康志向の高まりに対応して、さまざまな角度からの機能的価値を備えた商品が選出されました。食資源の有効活用や地方創生においても、持続可能性に関連した商品や活動の受賞が目立ちました。これらは本賞が時代を反映したものであることをよく表していると思います。
 また、今回もみそやマヨネーズなどの調味料が受賞されましたが、世界的な日本食ブームの潮流のなか日本食の基盤をなす調味料には輸出のけん引役となることが期待されます。これまではコロナ禍で新たに海外展開を考えることは難しかったかと思いますが、今後は大手に限らず、中小メーカーの皆さんにも、ぜひ世界市場に目を向けていただきたいと思います。
 最後に本賞の審査の一翼を担うことができたことに改めて感謝申し上げるとともに、受賞者の皆様のますますのご健勝を祈念してお祝いの言葉とさせていただきます。

「第57回スーパーマーケット・トレードショー2023」出展概要
名称:第57回スーパーマーケット・トレードショー2023(略称:SMTS2023)

前回(2022年2月)出展ブース前回(2022年2月)出展ブース

会期:2023年2月15日(水)16日(木)17日(金) 
   10:00~17:00 ※最終日は16:00まで
主催:(一社)全国スーパーマーケット協会
会場:幕張メッセ
入場:招待制
食品産業新聞社出展ブース:加工食品ゾーン:5- 513
展示会公式サイト:https://www.smts.jp/jp/index.html

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会社概要

株式会社食品産業新聞社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都台東区東上野2-1-11 サンフィールドビル8階
電話番号
03-6231-6091
代表者名
馬上直樹
上場
未上場
資本金
-
設立
1951年03月