二眼サーマルで高精度熱画像!SDK公開!「体表面温度測定用小型サーマルカメラ OWLIFT Type-H」を発売
サイネージや入退出管理システムへの組み込みに最適
ウェアラブル通信システムやサーマルカメラの研究開発を推進するインフィニテグラ株式会社(本社:横浜市、代表取締役:清水 喜弘)は、2つの廉価な遠赤外線センサを連携させるという斬新な構成の体表面温度測定用小型サーマルカメラを販売します。
小型でシンプルな遠赤外線センサは測定誤差が大きく、体表面温度測定には使用できません。しかし、2つの遠赤外線センサを高度に連携させることで、従来は困難であった測定誤差±0.6℃未満を達成しました。
【製品ページ】 https://infinitegra.co.jp/product/owlift-h/
■ 2つの斬新な温度補正技術
- 新技術① 2つの遠赤外線センサを連携させることで、時間経過と共に変動する測定温度のブレを大幅に軽減します。
- 新技術② 各遠赤外線センサ前面に温度計を搭載することで、測定誤差をリアルタイムに補正します。
以下グラフは室温25.6℃で35℃の黒体炉(温度性能測定用の発熱体)を撮影したものです。新技術①②により、測定温度が0.5℃の範囲に収まっています。
以下グラフは34℃の黒体炉を撮影し続けたものです。室温(オレンジ)が7時間かけて上昇しています。室温が変化しても新技術②でリアルタイムに温度補正することで、黒体炉の測定温度(青)は0.6℃の範囲に収まっていることが分かります。
■ 設置が容易
温度補正用の参照機器(黒体炉)の設置は不要です。カメラを置くだけです。
■ プライバシーへの配慮
可視画像カメラを搭載していません。プライバシーを配慮すべき公共の場の設置に最適です。
■ 米国/日本国産部品
主要部品(遠赤外線センサ、CPU)は米国製、ソフトウェアは国産、組み立ては国内です。
■ 情報開示
「ちゃんと温度を測定しているのか」心配な方が多いです。前述のような測定データを、当社の有利/不利問わずに積極的に開示していきます。
■ API公開
カメラの制御と、温度値/熱画像の取得ができます。
OWLIFT Type-H誕生の背景
廉価でカスタマイズ容易なIoT向け小型サーマルカメラを長年に渡り市場に提供してきました。ここで使われていた遠赤外線センサは廉価ではあるが測定精度が悪く、ボイラーの保守や防犯といったIoT用途では問題ありませんが、体表面の温度測定にはとても使用できるものではありませんでした。コロナ禍で多くの問い合わせをいただきましたが、責任ある製品を届けられないので全て断りました。そんな緊急事態宣言の最中に「2つの低精度な遠赤外線センサを連携させると、10倍の測定精度が出せる」基礎実験に成功しました。そこから研究開発を全力で推進し、本格的な冬の到来前に市場投入できるまでに至りました。
OWLIFT Type-Hの使い方・利用シーン
サイネージや入退出管理システムに最適です。
- サーマルカメラは熱画像や温度を見るだけのものが一般的です。本製品ではSDK(ソフトウェア開発キット)も提供できるので、見るだけではなく、サイネージや入退出管理システムに組込むことができます。
- 本製品では測定対象の温度数値(例:36.5℃)を表示するだけではなく、熱画像をリアルタイムに表示できます。サイネージや入退出管理システムといった人の目を引くシステムでは、実際に測っていることを分かりやすく伝えることが求められて、リアルタイムの熱画像は重要です。
インフィニテグラ株式会社について
元々サーマルカメラは非常に高価で、主に軍事用途で使用されていて、サーマルカメラを開発できる企業は非常に限られていました。2015年にサーマルカメラの心臓部である遠赤外線センサが非常に安く、手軽に入手できるようになり、それをいち早く入手して研究開発を推進し、「見るだけではない、カスタマイズできるIoT向け小型サーマルカメラOWLIFTシリーズ」を市場投入しました。OWLIFTシリーズは社会インフラや工場、農業、防犯等、幅広いお客様にご利用いただいています。私たちはカメラ技術で社会に貢献します。
【会社概要】
会社名:インフィニテグラ株式会社
所在地:横浜市港北区新横浜2-2-8 新横浜ナラビル9F
代表者:清水 喜弘
URL:https://infinitegra.co.jp
事業内容:建設現場の作業効率向上に貢献するウェアラブルカメラやサーマルカメラ、通信システムの研究開発
【お問い合わせ先】
インフィニテグラ株式会社
TEL:045-534-9134
e-mail:sales@infinitegra.co.jp
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