埼玉県の伝統産業「和竿」と釣り文化を学ぶ、伝統文化体験型プログラム「つくって、つって、くらって」を開催
埼玉県伝統工芸士による竹釣竿の製作体験と学校プールを利用したニジマス釣り
スタジオサイタマ合同会社(本社:東京都目黒区、代表:加藤千晃)は、釣り文化の発信と体験機会の創出および日本の伝統工芸の認知度向上を目指し、伝統文化体験型プログラムを展開いたします。
このプログラムは、和竿師による竹を用いた釣竿製作体験、遊休スペース化した小学校のプールを活用した釣り体験、食育体験をパッケージとして地域の子どもたちおよび親子等に提供する『伝統文化親子教室事業』です。
このプログラムは、和竿師による竹を用いた釣竿製作体験、遊休スペース化した小学校のプールを活用した釣り体験、食育体験をパッケージとして地域の子どもたちおよび親子等に提供する『伝統文化親子教室事業』です。
背景
江戸時代、庶民の文化として定着した「釣り」。
埼玉県川口市周辺は、日本古来の伝統的な釣竿である「和竿」に適している布袋竹が多く自生していた地域であったため、全国に流通する和竿の生産地として多くの和竿師を抱えた地域でした。
昨今は釣り製品の工業化に伴い需要が減少傾向にある「和竿」ですが、自然由来の素材を活用した釣りのスタイルや竹材ならではの釣り味は、今もなお多くのファンを魅了し続けています。
一方で伝統産業の継承を巡っては、職人の減少や高齢化、地域での認知率の減少などが課題となっており、地域と協力した認知・理解の場の創出が重要になっています。
そのような背景の元、スタジオサイタマ合同会社では和竿師である山野正幸氏(山野和竿店)、「川口市 郷土資料館」、「川口市立安行小学校・安行こどもエコクラブ」の産学官連携により、埼玉県の伝統産業である「和竿」、日本古来の「釣り」文化を包括的に学習する機会として、伝統文化体験型アウトドアプログラムを実施します。
「しって」
オンラインにて事前学習コンテンツをライブ配信
実際のイベントに先立ち、オンラインによる当日の参加者限定での事前学習コンテンツをライブ配信します。山野和竿店の工房よりライブ中継を行い、和竿師による和竿の歴史、種類や製作風景の説明をはじめ、日本古来の釣りスタイルである「テンカラ釣り」の巨匠である瀬畑雄三氏を招いたパネルディスカッションなども予定しています。
「つくって」
埼玉県川口市の伝統産業である「和竿」の職人と行う、オリジナル竹釣竿作り体験
イベント当日は和竿師の指導の元、竹を使用した釣竿製作体験を行います。実際の和竿製作工程である竹材の加工や糸巻き、塗装を行うことで、植物である竹が釣竿に変化していく過程を体験できるとともに、世界で一本だけのオリジナルロッドを製作します。
「つって」
自分の作った竿でニジマスを釣る、プールフィッシング体験
竹釣竿を使用して、学校のプールでニジマス釣り体験を行います。自作した竹釣竿に仕掛けやエサをつけてニジマスを釣り上げることにより、竹釣竿の繊細さ、しなりの強さを実感。自然の生命とのふれあいを通じた学びや釣りそのものの楽しみも感じていただけます。
「くらって」
釣った魚を自ら捌き、炭火で調理する場も提供
(イベント終了後、希望者のみ)
釣った後にはグラウンドを使用したニジマスの調理、炭火焼を行える場所を準備いたします。
自作した竹釣竿で釣り上げるだけでなく、その生命を"シメて"調理し、"食す”までの一連のプロセスを通じて、伝統産業、文化理解と共に、食することを通じた学びを提供します。
埼玉県の伝統資産である、和竿や釣り文化の更なる発展を目指して
スタジオサイタマでは「釣り文化」を埼玉県における重要産業と位置付けています。
理由として、埼玉県は、
- 江戸を中心とした釣り文化を支えた和竿の生産地である
- 荒川や利根川に代表される関東屈指の大型河川がある
- 県土に占める河川面積割合が日本一であり、水辺空間が豊富な「川の県」である
- 国内屈指の釣具メーカー「上州屋」や「マルキュー」本社をはじめ、日本最古のリールメーカーともいわれる「五十鈴工業」(※2020年移転)など多くの釣り関連企業が所在する
また、昨今のアウトドアブームや河川敷で行うテントサウナのブームなど、自然体験型アクティビティの潮流拡大や新型コロナウイルス感染拡大によるソーシャルディスタンスの確保などの問題と釣りの親和性は高く、今後大きなニーズが見込まれると考えています。
以上を踏まえ、スタジオサイタマでは弊社メンバーの豊富な企画力や遊休資産活用ノウハウ、体験提供実績などを元に、埼玉県発の新しい釣りスタイルの発信や釣りとの接点の創出を行ってまいります。
スタジオサイタマの遊休スペース活用実績「ツカノマノスゴイサウナ」
「渋谷にサイタマを創る」とのコンセプトで開催した期間限定のポップアップサウナイベント。遊休スペースとなった渋谷区神泉の建て壊し予定のビル屋上にて4ヶ月間週末限定での実施。埼玉県の薪、水、流木などの備品を用いて空間を創出し、短期間で700名以上を動員。
「つくって、つって、くらって」実施概要
- 日程:2020年12月20日(オンライン事前配信:2020年12月13日)
- 場所:川口市立安行小学校
- 対象:小学3年生〜中学3年生までの親子
- 申込方法:完全予約制|定員締切あり
- 申込先アドレス:saitama@studiosaitama.com
協力メンバー
●山野和竿店 山野正幸
1966年埼玉県出身。1957創業の竿昭作二代目。埼玉県伝統工芸士。
最盛期には200人ほどの職人がいたとされる川口和竿の数少ない伝承者。
「布袋竹」を中心に多種多様な竹を駆使して作る和竿は機能性・美術性両面を兼ね備えており、
タナゴからピラルクーまでの幅広いジャンルに対応する。
また、和竿の製作や修理の傍ら、国内外における和竿ブランドの認知向上やコミュニティ構築に向けて精力的な活動を行っている。 ●川口市 郷土資料館 井出祐史
令和2年4月より川口市教育委員会文化財課に勤務。郷土資料館で学校連携担当として精力的に活動、半年間で来館者数例年比2倍を実現した。新しい地域文化資源活用プログラムを数多く手掛けており、自身が行う「出張授業」や「オンラインライブ配信社会科見学ツアー」は累計114校、11,185人を動員(2020年11月末日時点)。豊富なネットワークや最新のツールを組み合わせたプログラムを精力的に展開しており、その取組みは多くのメディアに紹介されている。
http://www.kawaguchi-bunkazai.jp/kyoudo/index.html
●川口市立安行小学校・安行こどもエコクラブ 菊次哲也
安行小学校教員。安行小こどもエコクラブ・戸塚南小あすぱるエコクラブ代表。
埼玉県内初の小学校での牛乳パック古紙リサイクルや校内環境通貨「くすのきチケット」の発行など、循環型のエコアイデアで、こども達が楽しみながら行う環境学習・活動を進めてきた。学期に1回のエコマーケットには子ども達がお店を出してエコグッズを販売するなど小さなチェンジメーカーの育成を目指す。学校内外と連携した教育プログラムを数多く企画し、ヤギの飼育体験、畑づくり体験、こども達との地域研究など、五感を活用した体験や自然と触れあいながら学ぶ教育機会を創出し続けている。
https://angyo-e.sakura.ne.jp/
●特別ゲスト
「渓の翁」瀬畑雄三氏
1940年茨城県出身。日本古来の伝統釣法である「テンカラ釣り」の世界における伝説の釣り師。
60年もの間、年間のほとんどを国内外の渓流に費やし、時には源流に20日間寝泊まりしながらフィールドを開拓した。
通称「セバタハウス」などに代表される独自のキャンプ手法や山菜を使った自炊などは「渓流釣りの全てを味わい尽くすスタイル」として後世の釣り人に多大な影響を与えている。国内外にファン多数。「源流テンカラ釣りの知恵 渓の翁、瀬畑雄三の遺言。」(つり人社)「渓のおきな一代記」(みすず書房)など著作多数。
新型コロナウイルス感染症対策について
本イベントでは、 国土交通省が公表する「体験教室向け新型コロナウイルス対策ガイドライン(第1版)」を元に、感染予防の取り組みを徹底いたします。
<感染源対策>
- チェックシートを使用したスタッフの健康管理
- チェックシートを使用した参加者の体調チェック
- 手指の衛生対策
- 施設の消毒対策
- 三密対策 など
https://user.bell-face.com/l/d24bf190f4
お問い合わせ
スタジオサイタマ合同会社
Email: saitama@studiosaitama.com
instagram:「サカナスゴイサイタマ」
https://www.instagram.com/sakanasugoisaitama/
HP: https://studiosaitama.com/
note: https://note.com/studiosaitama/n/n852919bf1531
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