新型コロナが面会交流に及ぼす影響を調査/同居親も別居親も一番の願いは「子どものため」
新型コロナ発生後、初の父の日には最多の面会交流
東京・神奈川を中心に面会交流支援事業を行う、一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センター(所在地:神奈川県横浜市、代表理事:古市理奈/以下びじっと)は、新型コロナの影響下で利用者が感じる不安や問題を確認し、より良い面会交流を実現するために、アンケート調査を実施(6月6日~6月14日)し、利用者174名中、98名(同居親:49名/別居親:49名)に回答頂きました。
アンケート調査の結果、同居親・別居親ともに、新型コロナ禍での支援中止には一定の理解を示したものの、第2波、第3波が発生した場合や、今後の面会交流の考え方については、同居親・別居親で違いがありました。いずれの親も一番に願うことは「子どものため」ですが、新型コロナとともに生活していかなければならない状況下では、面会交流の在り方や支援形態にも様々な工夫を求められることがわかりました。
アンケート調査の結果、同居親・別居親ともに、新型コロナ禍での支援中止には一定の理解を示したものの、第2波、第3波が発生した場合や、今後の面会交流の考え方については、同居親・別居親で違いがありました。いずれの親も一番に願うことは「子どものため」ですが、新型コロナとともに生活していかなければならない状況下では、面会交流の在り方や支援形態にも様々な工夫を求められることがわかりました。
びじっとでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、付添い型・受渡し型面会交流支援※1を、政府の方針に合わせ、3月1日から5月31日まで中止しました。これまで毎月平均50回以上、年間600回以上の面会交流支援を行ってきましたが、この期間に実施できたのは、連絡調整型※2と、コロナ禍で新たに取り入れた、オンライン面会交流を実施したわずか数組でした。6月1日からびじっとは全ての支援型を再開しました。6月19日に自粛が緩和され、週末の父の日(6月21日)には、オンラインを含め8組と、新型コロナ発生後、最多の面会交流が実施される予定です。
■アンケート調査概要
実施期間:2020年6月6日~6月14日
実施方法:WEBによる無記名アンケート
対象者:びじっとを利用している同居親:49名、別居親49名の計98名(全利用者数:174名)
感染防止の観点から期待されているオンライン面会交流については、同居親の31%、別居親の45%が「利用を検討する」と考えており、約1/3の親子からのニーズが確認されました。
しかし一方で、同居親の57%はオンラインを検討しないで面会交流を中断すると考えています。オンラインを利用しない理由としては、「オンライン経験・設備・費用の問題」「子どもが小さいので難しい」という点が挙げられますが、最も大きい理由とみられるのが、オンライン面会交流は自宅で行うため「自分や同居の家族に影響があり抵抗を感じる」という点でした。同居親・別居親間の葛藤が強い場合や、それぞれの家庭環境によっては、オンライン面会交流の利用も困難である現状がうかがえます。
別居親からは「このままずっと会えなくなるのではないか」という不安の声が多く聞かれる一方で、同居親からは「面会交流時のコロナ感染が心配だ」という声がほとんどでした。「子どものため」という方向性は同じですが、同居親と別居親は置かれた状況の違いから異なった不安を抱えています。
びじっとでは、新型コロナと共存していかなければならない状況下で、より良い面会交流を実施したいと考える利用者への調整支援の強化、感染症不安に対応するためのオンライン面会交流推進をはじめ、子どもの健全な養育のために考えられる「選択肢」を増やしていく必要があると考えています。
■「新型コロナが面会交流に及ぼす影響 アンケート調査結果」
新型コロナウイルス感染リスクの中で、面会交流をおこなう父母は何を感じているのか
https://www.npo-visit.net/survey.php
■代表理事:古市理奈のコメント
自分には二人の親がいる。
その実感を持つことは、とても大切なことです。
自分の親を知り、その親に信頼されていると感じること、自分が存在していいんだなと感じられることで、子どもは、自分の安心できる居場所があると感じられます。
面会交流をする目的は、ここにあります。
今回のアンケートで、子どもを思う気持ちは変わらなくても、一人一人の親には様々な背景があり様々な気持ちを抱えていることがわかりました。
「子どものため」の面会交流を実現させるには、お互いに相手の立場を思いやることが重要です。父母がお互いを尊重する姿勢を、子どもに見せて欲しいと思います。
■オンライン面会交流支援の現状
イギリスではコロナ禍でも面会交流は非常に重要であり外出制限の例外に当たると明示しています。アメリカなどではオンラインでの面会交流が20年も前から行われている一方、日本ではごくわずかしか行われておらず、面会交流に対する支援体制も海外ほど重要視されていないのが現状です。
①付添い型オンライン面会交流支援
通常の付添い型面会交流支援と同じように、オンラインでびじっとスタッフが交流を見守ります。
対面での交流とは違うオンライン交流で、どのように子どもに接したら良いかお悩みの方におすすめしています。
料金:1時間未満6000円、以降30分ごと3000円(税別)
②連絡調整型オンライン面会交流支援
日程調整をびじっとスタッフが行います。自由なツールを選択してもらい、ご都合よい方法で実施します。思い当たるツールがない場合は、びじっとが提案します。
料金:1回4000円(税別)
■クラウドファンディングでの協力募集
新型コロナウイルスの影響で、経済的にも厳しい状況におかれる親子が、一組でも多く交流を持てるよう、より効率的で安価なオンライン面会交流支援の実現を目指しています。システム向上、通信環境整備、スタッフ研修実施に向けたクラウドファンディングの協力募集を実施しています。
●「一般社団法人びじっと」クラウドファンディング
~お父さんもお母さんも大好き!新型コロナで会えない親子へのオンライン面会交流支援~
実施期間:5月16日(土)~7月19日(日)
目標金額:100万円
資金用途:面会交流のためのツール、通信環境整備、支援スタッフ研修、プロセス整備など
クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/view/274304
■びじっとについて
離れて暮らす親子の面会交流支援・援助・仲介を行う、民間の面会交流第三者機関。
子どもの健全育成のためには、どちらの親からも愛情を感じられることが重要であるという理念のもと、「会えない親子」をなくすべく、年間600件以上の面会交流支援を行っています。
離婚や別居により心に負担を抱えた親子のケアを行うため、相談事業や交流会にも取り組んでいます。
2020年3月24日、かながわボランタリー活動推進基金21ボランタリー活動奨励賞受賞。同年4月1日、法務省による裁判外紛争解決手続(ADR)団体の認証を受けました。
びじっとの面会交流支援は、LINEを使用した連絡により、それぞれの親子のニーズに応じた支援を行っています。
■代表理事:古市理奈
1971年生まれ。2007年8月1日に非営利団体びじっと・離婚と子ども問題支援センターを設立。2014年10月25日に一般社団法人化。眞浄山大法寺副住職。
※1、2
●付添い型 面会交流支援
面会交流にスタッフが付き添い、親子の絆を結ぶサポートをいたします。付き添いスタッフは2名体制と
なる支援です。
●受渡し型 面会交流支援
スタッフがお子さんを同居親から預かり、別居親に受け渡します。同居親と別居親が直接顔を合わせる
ことのないように、時間設定を行う支援です。
●連絡調整型 面会交流支援
同居親/別居親それぞれと、日程および交流内容などの調整をスタッフが行い、当日決めた場所でお子さん
の受け渡しもLINEで調整する支援です。
他の面会交流種類や料金などは、公式HPをご確認下さい。
HP:https://www.npo-visit.net/
■本件に関するお問い合わせ先/取材のご依頼
一般社団法人びじっと
TEL:090-3240-1729
Mail:visit.contact.japan@gmail.com
■アンケート調査概要
実施期間:2020年6月6日~6月14日
実施方法:WEBによる無記名アンケート
対象者:びじっとを利用している同居親:49名、別居親49名の計98名(全利用者数:174名)
新型コロナの感染が拡大していた2020年3~5月の間、直接会って面会交流(連絡調整型)できたのは、全体のうちのわずか6%でした。16%の親子がこの期間にオンラインを活用して面会交流しましたが、残る78%の親子は会うことも話すこともできませんでした。
感染拡大期に、びじっとでは感染防止のため、「受け渡し型」「付添い型」の支援を中止しました。この判断については、7割~8割の同居親・別居親から一定の理解を頂きました。
感染の第2波、第3波を想定した場合、同居親と別居親では回答傾向が大きく異なりました。オンライン型を含めて、面会交流を実施すると答えたのは別居親が84%に対して、同居親が43%。そのうち「直接面会交流する」と答えたのは別居親が39%だったのに対し、同居親はわずか12%でした。
感染防止の観点から期待されているオンライン面会交流については、同居親の31%、別居親の45%が「利用を検討する」と考えており、約1/3の親子からのニーズが確認されました。
しかし一方で、同居親の57%はオンラインを検討しないで面会交流を中断すると考えています。オンラインを利用しない理由としては、「オンライン経験・設備・費用の問題」「子どもが小さいので難しい」という点が挙げられますが、最も大きい理由とみられるのが、オンライン面会交流は自宅で行うため「自分や同居の家族に影響があり抵抗を感じる」という点でした。同居親・別居親間の葛藤が強い場合や、それぞれの家庭環境によっては、オンライン面会交流の利用も困難である現状がうかがえます。
6月以降の面会交流に関する不安でも、同居親と別居親の考え方の差が顕著にみられました。同居親の74%が「感染に不安」を感じているのに比べ、別居親で感染に不安を感じているのは24%と、同居親の1/3でした。また別居親の55%は「今後の面会交流に不安」を感じており、これは同居親の43%を上回っています。
別居親からは「このままずっと会えなくなるのではないか」という不安の声が多く聞かれる一方で、同居親からは「面会交流時のコロナ感染が心配だ」という声がほとんどでした。「子どものため」という方向性は同じですが、同居親と別居親は置かれた状況の違いから異なった不安を抱えています。
びじっとでは、新型コロナと共存していかなければならない状況下で、より良い面会交流を実施したいと考える利用者への調整支援の強化、感染症不安に対応するためのオンライン面会交流推進をはじめ、子どもの健全な養育のために考えられる「選択肢」を増やしていく必要があると考えています。
■「新型コロナが面会交流に及ぼす影響 アンケート調査結果」
新型コロナウイルス感染リスクの中で、面会交流をおこなう父母は何を感じているのか
https://www.npo-visit.net/survey.php
■代表理事:古市理奈のコメント
自分には二人の親がいる。
その実感を持つことは、とても大切なことです。
自分の親を知り、その親に信頼されていると感じること、自分が存在していいんだなと感じられることで、子どもは、自分の安心できる居場所があると感じられます。
面会交流をする目的は、ここにあります。
今回のアンケートで、子どもを思う気持ちは変わらなくても、一人一人の親には様々な背景があり様々な気持ちを抱えていることがわかりました。
「子どものため」の面会交流を実現させるには、お互いに相手の立場を思いやることが重要です。父母がお互いを尊重する姿勢を、子どもに見せて欲しいと思います。
■オンライン面会交流支援の現状
イギリスではコロナ禍でも面会交流は非常に重要であり外出制限の例外に当たると明示しています。アメリカなどではオンラインでの面会交流が20年も前から行われている一方、日本ではごくわずかしか行われておらず、面会交流に対する支援体制も海外ほど重要視されていないのが現状です。
■びじっとのオンライン面会交流支援
①付添い型オンライン面会交流支援
通常の付添い型面会交流支援と同じように、オンラインでびじっとスタッフが交流を見守ります。
対面での交流とは違うオンライン交流で、どのように子どもに接したら良いかお悩みの方におすすめしています。
料金:1時間未満6000円、以降30分ごと3000円(税別)
②連絡調整型オンライン面会交流支援
日程調整をびじっとスタッフが行います。自由なツールを選択してもらい、ご都合よい方法で実施します。思い当たるツールがない場合は、びじっとが提案します。
料金:1回4000円(税別)
■クラウドファンディングでの協力募集
新型コロナウイルスの影響で、経済的にも厳しい状況におかれる親子が、一組でも多く交流を持てるよう、より効率的で安価なオンライン面会交流支援の実現を目指しています。システム向上、通信環境整備、スタッフ研修実施に向けたクラウドファンディングの協力募集を実施しています。
●「一般社団法人びじっと」クラウドファンディング
~お父さんもお母さんも大好き!新型コロナで会えない親子へのオンライン面会交流支援~
実施期間:5月16日(土)~7月19日(日)
目標金額:100万円
資金用途:面会交流のためのツール、通信環境整備、支援スタッフ研修、プロセス整備など
クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/view/274304
■びじっとについて
離れて暮らす親子の面会交流支援・援助・仲介を行う、民間の面会交流第三者機関。
子どもの健全育成のためには、どちらの親からも愛情を感じられることが重要であるという理念のもと、「会えない親子」をなくすべく、年間600件以上の面会交流支援を行っています。
離婚や別居により心に負担を抱えた親子のケアを行うため、相談事業や交流会にも取り組んでいます。
2020年3月24日、かながわボランタリー活動推進基金21ボランタリー活動奨励賞受賞。同年4月1日、法務省による裁判外紛争解決手続(ADR)団体の認証を受けました。
びじっとの面会交流支援は、LINEを使用した連絡により、それぞれの親子のニーズに応じた支援を行っています。
■代表理事:古市理奈
1971年生まれ。2007年8月1日に非営利団体びじっと・離婚と子ども問題支援センターを設立。2014年10月25日に一般社団法人化。眞浄山大法寺副住職。
※1、2
●付添い型 面会交流支援
面会交流にスタッフが付き添い、親子の絆を結ぶサポートをいたします。付き添いスタッフは2名体制と
なる支援です。
●受渡し型 面会交流支援
スタッフがお子さんを同居親から預かり、別居親に受け渡します。同居親と別居親が直接顔を合わせる
ことのないように、時間設定を行う支援です。
●連絡調整型 面会交流支援
同居親/別居親それぞれと、日程および交流内容などの調整をスタッフが行い、当日決めた場所でお子さん
の受け渡しもLINEで調整する支援です。
他の面会交流種類や料金などは、公式HPをご確認下さい。
HP:https://www.npo-visit.net/
■本件に関するお問い合わせ先/取材のご依頼
一般社団法人びじっと
TEL:090-3240-1729
Mail:visit.contact.japan@gmail.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 調査レポート
- ビジネスカテゴリ
- 財団法人・社団法人・宗教法人ボランティア
- ダウンロード