京都光華女子大学、Mixed Reality遠隔会議システムWHITEROOMを活用した遠隔での看護技術演習の実証実験を開始

コラボラティブコンピューティングでオンライン授業の発話の場を活性化

　京都光華女子大学（京都府京都市　学長：高見茂　以下光華女子大）と南国アールスタジオ（東京都渋谷区　代表：秦勝敏）は、南国アールスタジオが展開するMixed Reality遠隔会議システムWHITEROOMを活用し、自宅と大学との両方から参加できる、次世代の看護技術修得を目指したオンライン演習の実証実験を開始いたしました。

 

静脈血採血の授業の様子1

・背景

　現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、従来行っていた対面での演習や実習などの学習機会が制限されています。特に、注射や採血などの看護技術をはじめ医療技術の修得には、専門の物品を用いた演習が不可欠であるため、密にならず、短時間で効率よく、さらに場所を問わずに技術修得ができる、新しい演習方法の開発が必要とされていました。
　そこで、光華女子大と南国アールスタジオは、学びの機会保証と質向上を目指し、Mixed Reality技術を採用した遠隔会議システム「WHITEROOM」を用いて、自宅と大学の両方から参加できる技術演習の実証実験を行いました。

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自宅から参加し、グループディスカッションを行う様子

・内容
　今回の実験では、学内の実習室をメイン会場として、Microsoft HoloLens 2をはじめとして、スマホやタブレットなど様々なデバイスを用い、実習室や自宅など様々な場所からWHITEROOM上の空間に参加し、静脈血採血に関する実技演習を行いました。 
　採血で使う物品を３Dで提示し、学生が動かすことで、自宅にいながら実際の実技をイメージして主体的に学習することができました。また３Dの腕の解剖模型を用いて注射器との位置関係を学ぶことで、リアルの世界では見えない血管や神経の走行を直観的に理解でき、より実際の場面に沿った議論を進めることができました。
　また議論した内容は、WHITEROOMが自動でテキスト化して保存するため、振り返りの際に、どのような議論が行われたのかを、全員で共有することができました。
　加えて、WHITEROOMで実現できるコラボラティブコンピューティングにより、遠隔参加者の視線や動きなどを対面に近い状態で感じることで、通常のテレビ会議システムに比べて、生徒同士が積極的に議論を行い、発話の場が活性化されることが確認されました。

静脈血採血の授業の様子2

 

・今後の展開について
　３Dで患者や病室を再現し、それを学生が自由に観察しながらディスカッションすることで、技術教育だけでなく、様々な事例演習に活用できる可能性があります。
　さらに、コロナ禍で病院での実習の実施が困難を極めています。このような演習方法を応用することで、病院には少人数しか行かなくても、大学や自宅から病室空間に参加し、学びディスカッションする新しい実習形態の開発が可能になると考えられます。

　事例動画【京都光華女子大学：遠隔会議システムWHITEROOMを活用したリモート看護技術演習】

 

・用語解説

「コラボラティブコンピューティング」
　HoloLensの生みの親であるマイクロソフトのアレックス・キップマン氏が、2017年に東京で開催されたDecodeで登壇した際に語ったMixed Realityで実現する未来の姿を現す言葉。実空間をコラボレーション・スペースとして使うことで、離れた場所にいても、さまざまなデバイスを用い参加する事で、目の前に同じデータや同じ景色を表示しながらコミュニケーションを行ことができるようになるというもの。
(Microsoft、Microsoft HoloLens 2 は、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。)

 ・マイクロソフトからのエンドースメント
　この度は、南国アールスタジオ様の WHITEROOM と Microsoft HoloLens２ で医療の教育現場での新たな学び方をお届けできたことを大変喜ばしく考えています。With そして After コロナを見据えて、Mixed Reality の活用を通じて、これまでの対面での実習や演習相当もしくはそれに勝る体験が今後実現されることを期待しています。
マイクロソフトコーポレーション　Mixed Reality グローバルセールス　アジアパートナーリード　村中　徹


・WHITEROOMとは

　WHITEROOMは、コラボラティブコンピューティングを実現するための、Mixed Reality技術を活用した遠隔会議システムです。ネットワーク環境があればどんな場所からもアバターとして会議に参加でき、3Dモデル、オフィスドキュメント、PDF、画像、動画などを共有しコミュニケーションすることができます。

　また、遠隔会議はもちろんのこと、現実と仮想を融合するMixed Realityの特性を生かし、遠隔セールス、遠隔トレーニング、遠隔授業、遠隔診療など様々なユースケースに応用・活用することができる、コミュニケーション基盤サービスです。
　今後もマイクロソフトMixed Reality Partner Programとして、コラボラティブコンピューティングの実現に邁進してまいります。

【WHITEROOM公式HP】
https://whiteroom.business/
【WHITEROOMパンフレット】
https://whiteroom.business/downloads
【未来の働く場所 Mixed Reality遠隔会議システム"WHITEROOM"活用事例のご紹介 [ウェビナー全編]】
https://youtu.be/YEssTQx3ClA

＜報道機関からのお問合せ先＞
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・京都光華女子大学
所在地：京都府京都市右京区西京極葛野町38
公式HP：https://www.koka.ac.jp/
MAIL:[e-mail]
TEL:[phone]
 

・南国アールスタジオ株式会社
所在地：東京都渋谷区神宮前2-6-7 神宮前ファッションビル3階（本社）
東京都渋谷区神宮前3-39-9 ヒルズ青山3階（表参道ラボ）
設立：2020年1月6日
代表： 秦勝敏
公式HP：https://nangokrstudios.jp/
MAIL:[e-mail]

南国アールスタジオ株式会社のプレスリリース⼀覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/60741