6月時点での神奈川県内65医療機関のSARS-CoV-2抗体陽性率は2.4%。1603名の抗体検査で判明。
神奈川県内科医学会による新型コロナウイルス不顕性感染調査結果
この度、神奈川県における新型コロナウイルス不顕性感染調査の結果が、日本感染症学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapyに掲載されましたことをご報告申し上げます。当研究では、COVID-19 (Coronavirus Disease 2019)の不顕性感染の実態を抗体陽性率から調査しました。また、被験者アンケートから、不顕性感染における背景要因を検討しました。
概要
神奈川県の65医療機関にて、患者・医師看護師1603名を対象に、SARS-CoV-2抗体(IgG)陽性の割合および背景因子を調査しました。SARS-CoV-2抗体(IgG)の測定はイムノクロマトグラフテストで分析しました。
この結果、39名(2.4%)がIgG抗体陽性を示しました。患者では29名(2.9%)、医師看護師では10例(2.0%)、コントロールでは0名でした。また、年齢と性別とコントロール群の陽性率で補正した場合の、患者群と医師看護師群の陽性率は、それぞれ2.7%, 2.1%でした。海外渡航および海外渡航者との接触・生活圏での感染者の有無・週5回以上の電車利用・BCG (Bacillus Calmette-Guerin) ワクチン接種・ACEI (Angiotensin-converting-enzyme inhibitor) およびARB (angiotensin-receptor blocker) の服用など、すべての調査項目で抗体陽性者と陰性者の被検者背景に有意差は認められませんでした。
これらの結果から、神奈川県の医療機関および医療機関の外来調査の抗体調査では、政府による東京・大阪の抗体陽性率よりも高く、不顕性感染が想定よりも起きていることが考えられます。また、不顕性感染による抗体陽性に影響を及ぼす背景因子は、この調査では認められませんでした。
※当研究は神奈川県医師会の倫理審査委員会の審査を受け、臨床試験登録(UMIN)をして、被験者から文書による同意を取得して実施した多施設共同前向き研究です。その結果について報告した本論文は、厳正な査読を経たうえで掲載されました。
神奈川県の65医療機関にて、患者・医師看護師1603名を対象に、SARS-CoV-2抗体(IgG)陽性の割合および背景因子を調査しました。SARS-CoV-2抗体(IgG)の測定はイムノクロマトグラフテストで分析しました。
この結果、39名(2.4%)がIgG抗体陽性を示しました。患者では29名(2.9%)、医師看護師では10例(2.0%)、コントロールでは0名でした。また、年齢と性別とコントロール群の陽性率で補正した場合の、患者群と医師看護師群の陽性率は、それぞれ2.7%, 2.1%でした。海外渡航および海外渡航者との接触・生活圏での感染者の有無・週5回以上の電車利用・BCG (Bacillus Calmette-Guerin) ワクチン接種・ACEI (Angiotensin-converting-enzyme inhibitor) およびARB (angiotensin-receptor blocker) の服用など、すべての調査項目で抗体陽性者と陰性者の被検者背景に有意差は認められませんでした。
これらの結果から、神奈川県の医療機関および医療機関の外来調査の抗体調査では、政府による東京・大阪の抗体陽性率よりも高く、不顕性感染が想定よりも起きていることが考えられます。また、不顕性感染による抗体陽性に影響を及ぼす背景因子は、この調査では認められませんでした。
※当研究は神奈川県医師会の倫理審査委員会の審査を受け、臨床試験登録(UMIN)をして、被験者から文書による同意を取得して実施した多施設共同前向き研究です。その結果について報告した本論文は、厳正な査読を経たうえで掲載されました。
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