デンマーク・デザイン・センター(DDC) とKESIKI、北欧・日本における社会的インパクトを生み出す事業創出のためのインキュベーションプログラムを共同で運営
■「The Garden」設立の背景・狙い
近年、「社会的インパクト」を生み出す事業の創出に対する関心は日本企業の間でも急速に高まっています。一方で、「社会的インパクト」に関する議論が「グリーン(Green)」という狭い領域に閉じてしまっていることも事実です。
企業が広い意味での「社会的インパクト」に目を向けることは、消費者や投資家からの要求に応えるためだけでなく、モノやソリューションに溢れる社会における適切な課題追求と、新たな事業領域の探索への手がかりを得ることにも繋がります。
本プログラムでは、目の前の顧客だけではなく、社会のエコシステム全体から課題を特定し、複雑かつ体系的な課題に対する取り組みが顧客にも価値提供がもたらされるサイクルをつくる「システミックイノベーション」のアプローチにより、多様なステークホルダーとともに共創的なエコシステムを構築することを目指します。
■プログラム概要
「The Garden」は、デンマーク・デザイン・センターとKESIKIが共同で実施する、社会的インパクトドリブンな事業のためのインキュベーションプログラムです。主に以下の点に特徴があります。
北欧の先進的企業を巻き込んだスタディツアー
前半のインプットフェーズでは、社会的インパクトを生み出す事業創出をリードする北欧企業に対するリサーチやスタディツアーを実施し、日本では得られないような豊富なデータと深いインサイトを獲得
「システミックイノベーション」のアプローチ
社会のエコシステム全体の中で課題を定義し社会的インパクトのある事業を生み出すために、「システミックイノベーション」やDDCが持つ各種イノベーション創出フレームワークを活用
課題設定から事業創出までを伴走
リサーチによる情報収集や課題設定にとどまらず、それらを起点にした新たな事業創出までをDDCとKESIKIが伴走。事業創出フェーズは参加企業ごとに設計され、専門性を持つメンバーがプロジェクトを支援
そのほか、プログラムの詳細については決定し次第、随時お伝えします。
■北欧における「システミックイノベーション」
北欧では、環境課題やエネルギー、都市、ウェルビーイングといった領域を中心に、特定の事業や政府、NGOなど、単独では到底解決することが困難な野心的な課題への取り組みを「ミッション」に据え、共創的な解決を目指す「システミックイノベーション」のアプローチが活用され始めています。企業はその過程で、ミッションに関連する多様なアクター(主体)とのコラボレーションを通じて課題に取り組み、既存のバリューチェーン全体を再創造しながら、新たなマーケット・エコシステムの創出を目指します。デンマーク・デザイン・センターは、「システミックイノベーション」による社会変革をリードしています。
■イベント概要
社会的インパクトを生み出す事業創出
ー北欧のシステミックイノベーションから学ぶー
日時| 2023年11月9日(木)16:30-18:00
タイムテーブル|
16:30 - 16:40 KESIKI・DDC紹介
16:40 - 17:10 キーノート【北欧におけるシステミックイノベーション 話者:クリスチャン・ベイソン】
17:10 - 17:40 トークセッション【これからの事業創出 -企業が生み出す社会的インパクト- 対談:クリスチャン・ベイソン + 石川俊祐 】
17:40 - 17:50 「The Garden」プログラム紹介
17:50 - 18:00 質疑応答
18:00 終了
会場|オンライン(Zoomウェビナーまたは Youtube Live)
配信URL|お申し込みいただいた方に、Peatixメールにてお知らせいたします。
参加費|無料
申込方法|以下のイベントページより参加登録をお願いいたします。
https://20231109-kesiki-ddc.peatix.com
使用言語|主な内容は英語となりますが、一部日本語で提供するコンテンツやチャットによる日本語解説のサポートがございます。キーノートおよびトークセッションは英語(チャットで日本語解説を共有)で実施し、そのほかKESIKI・DDC紹介、「The Garden」プログラム紹介、質疑応答などは日本語にて進行予定です。
主催|KESIKI、デンマーク・デザイン・センター (DDC)
■登壇者・主催企業プロフィール
石川俊祐|Shunsuke Ishikawa
KESIKI 代表取締役 CDO
ロンドン芸術大学連合 Central St. Martins卒業。Panasonic Design Companyでプロダクトデザイナーとしてキャリアをスタート。PDD Innovations UKのCreative Leadを経て、IDEO Tokyoの設立に従事。2018年よりBCG Digital VenturesにてHead of Design / Strategic Design Directorとして活動したのち、2019年、内倉潤・九法崇雄とともにKESIKIを設立。
現在は、多摩美術大学クリエイティブリーダーシップ特任教授・プログラムディレクター。企業のアドバイザーから国の有識者委員まで幅広くデザインの浸透に従事。2023年より日本で初となる旭川市の最高デザイン責任者を拝命。D&AD Creative Transformation Jury President 2023 や GOOD DESIGN AWARD、DFA、山形エクセレンスデザイン、いばらきデザインセレクションの審査委員を歴任。Forbes JAPAN世界で影響力のあるデザイナー39名に選出。著書に「デザイン思考」の本質を解いた『HELLO, DESIGN 日本人とデザイン』、共著に『これからの僕らの働き方』がある。
2021年1月、KESIKIにて、東京で家具の製造・販売を行うWOOD YOU LIKE COMPANYの事業承継を行い、同社代表取締役に就任。
クリスチャン・ベイソン|Christian Bason
デンマーク・デザイン・センター CEO
1998-2006年までRambøll Managementでビジネスマネージャー、2007-2014年にかけてデンマーク政府のイノベーションチーム「MindLab」のディレクターを務めた後、デンマーク・デザイン・センターのCEOに就任。他にも、世界経済フォーラムの「Future on Agile Governance Council」のボードメンバーやEUの「パブリックセクターイノベーションチーム」のリーダーを務めたほか、デザイン、イノベーションとマネージメント、ガバメントイノベーションの専門家として7冊の著作がある。政治学の修士号、デザイン、リーダーシップ、ガバナンスの博士号を取得しており、オックスフォード・サイード・ビジネススクール、ヘンリーMBA、ヨーロッパ経営大学院、コペンハーゲン・ビジネススクールなどで、経営者の指導も行う
デンマーク・デザイン・センター
1978年に設立されたデンマークの国営デザインコンサルティングファーム。非営利のデザインファームとして、公共機関や企業といった多様なパートナーとともに、より大きな社会的インパクトを生み出すためにさまざまなプログラムを手がける。現在は、「グリーン・トランジション」、「サーキュラー・エコノミー」、「若者のメンタルヘルス」「デジタル倫理」といった領域を中心にイノベーションに取り組んでいる。
KESIKI
パーパスドリブンなブランディング、新規事業創出、社会を動かすナラティブ策定などを通じて企業を創造的に変革する、日本のデザインコンサルティングファーム。「やさしさがめぐる経済をデザインする」をパーパスに掲げ、中央官庁から大企業、中小企業、スタートアップ、地方創生まで、デザインアプローチを用いて、複雑な課題の解決や価値の創造を共創する。
■プログラムに関するお問い合わせ
プログラムに関心をお持ちの企業様は、以下のメールアドレスまでお問い合わせください。
hello@kesiki.jp
担当:加藤優里(KESIKI)・牛丸維人(KESIKI)
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