暖簾(のれん)アートが人との対話を育む-KUGURU展の可能性-
多種多様な作品を「のれん」という共通言語で商店会、散歩する人、アーティストをひとつにし、街に呼応するアートがひらひらとたなびく。3/27まで開催中。
「あなたは何枚くぐった??」が合言葉のKUGURU展。今回は2回目となり、マルシェも同時開催。その様子をご紹介いたします。
アートな暖簾(のれん)のある店舗をどれだけの数見てくぐったか、が楽しいKUGURU展は、まん延防止措置の真っ最中である3月1日から開催されました。
3月になると、KUGURUマップを手にお散歩をする人たちが増えてきました。暖簾の前で立ち止まったり、暖簾をきっかけに語り合う様子は参道をギャラリーに見立てたKUGURU展ならではの光景です。
KUGURU展のアーティストと作品一覧
https://www.ichikawaartcity.art/kuguru2
KUGURU展の様子(動画)
https://youtu.be/-RFAu37CXEU
アートな暖簾(のれん)のある店舗をどれだけの数見てくぐったか、が楽しいKUGURU展は、まん延防止措置の真っ最中である3月1日から開催されました。
3月になると、KUGURUマップを手にお散歩をする人たちが増えてきました。暖簾の前で立ち止まったり、暖簾をきっかけに語り合う様子は参道をギャラリーに見立てたKUGURU展ならではの光景です。
KUGURU展のアーティストと作品一覧
https://www.ichikawaartcity.art/kuguru2
KUGURU展の様子(動画)
https://youtu.be/-RFAu37CXEU
SNSでは「私は〇〇枚暖簾をくぐったよ!」「地図〇〇番のうちにきてください!」と一般の方やアーティスト、商店会の店舗の方の投稿も増え、にぎやかに。
暖簾を探しながらお散歩をすることを楽しんでいる様子が伝わってきます。
市外から訪れる方もおり、3月12日に行われた連合商店会有志主催のコラボ企画、KUGURU マルシェでは、アーティストたちも訪れて、普段とは全く違う客層、活気であふれていました。マルシェのフードは、売り切れが続出し、大盛況となりました。
KUGURU展の参加者、商店会の方、アーティストの感想をご紹介します。
参加者の感想
- 市川市内にこんなところがあるとは知らなかった。(市内在住)
- 私の地元でもぜひこのKUGURU展を開催してほしい。(市川市内の某所。市外。福井県、柏市、松戸市など数名)
- 色々なアートを見て回るのが楽しい。本当に色々な暖簾がある。
- 暖簾を読み解いて、この土地の魅力を再発見した。
- 今までただの通学路だったのが、暖簾を通して、どんなお店があるか意識するようになった。
- だんだんに寂しくなったこの通りが、綺麗な色が溢れて、人が歩くようになったのを見るのが楽しい。
- お気に入りの暖簾ができて、購入したいと思っている。
- 暖簾のアーティストの作品を気に入って購入した。
- KUGURU 展を知らずに歩いていたが、道歩く人から聞いて、歩くのが楽しくなった。
- 色々な魅力的なお店を発見して楽しむことができた。
商店会の方たちの感想
- 店が明るくなった。
- 去年より人が増えているのを感じる。
- 海外の人がくるようになった。
- 日常にアートがある気がして嬉しい。
- アーティストとコラボして新しい世界が増えた。
- 去年の様子を見てぜひ参加したいと思っていたので、参加することができてとても嬉しい。
- KUGURU展をきっかけに周りのお店との交流が増えた。
- 今までにきたことのなかったようなタイプのお客様が来るようになった。
- 私のお店の担当のアーティストは若いアーティストだったので、若いお客様が増えたのが嬉しい。
- お祭りがなかったので、久しぶりにマルシェで外での販売をして完売することができた。
- マルシェの時は本当にたくさんの方がきてよかった。
アーティストの感想
- 自分の作品が暖簾になったとき、また印象が変わっておもしろい。
- マルシェを通じて色々なアーティストと交流の幅が広がった。
- はじめて、自分の作品を野外で展示、販売するということをしたが、道ゆく方がたくさんお話をしてくれて、とても学びになった。
- 自分は、遠方のため、開催場所に行くことができないが、暖簾になった姿をSNSなどで見れて嬉しい。自分の街でもこのような企画があると良いなと思う。
- 町の方が親切なので、通っているうちにこの土地が好きになった。
- 作品を作るにあたって市川真間という土地を学び、歴史の深さに気づいた。
- アーティストトークに参加して、実際に自分の作品について語ったり、また他の人たちのコメントを聞くのが興味深かった。
- お店の方がわざわざお礼を言いに訪ねてきてくれたのがとても嬉しかった。
オンラインだからこそできたアーティストとの繋がりと気づきの連鎖
アーティストトークアーカイブURL
1回目 https://fb.me/e/1muURzlgI
2回目 https://fb.me/e/3tTT4817d
3回目 https://fb.me/e/3eCJDLe07
4回目 https://fb.watch/bXgDQ-xoQo/
今回は、アーティストトークをオンラインで開催。全4回にわたり、参加アーティストのうち20人の作家の暖簾にこめた想いをフェイスブックライブにて発信しました。
ファシリテーターの進行のもと、真間とその作品との繋がり、視聴者が聴きたいことなどをアーティストから引き出しました。フェイスブックライブ中にトークの感想などを積極的にコメントされる方もいらっしゃいました。
クロストークでは、お互いの暖簾について、どう感じたかを語り合い、エピソードを交えたトークは楽しい場となりました。
アーティスト同士だけでなく、視聴者にも多くの気づきがあったようです。
視聴者からも多くの感想が寄せられました。その中でも最も多かった感想を紹介します。
「アーティストの皆さんのお話を聞いて、暖簾が別のものに見えてきた気がする」
「また暖簾を見に行ってみたいと思った」
感想の共通点は、同じものを見ても違う見え方があることに気づけたということです。
オンラインで開催したため、遠方からもそのトークを視聴することができ、KUGURU展を遠方からも楽しめるものとなりました。
アート展の新しいスタイルの可能性、オンラインだからこそ対話ができ、遠方にいる視聴者と繋がることができたと思います。
街のなかで企画する意義とその効果
アートの鑑賞の仕方に「対話型鑑賞法」というものがあります。
自分以外の他人と作品を鑑賞する際に、対話をしていきながら、自分の見方を深めていくというものです。
対話を重ねていくことで、より観察力や思考力などが発達すると言われています。
このKUGURU 展は、街を歩きながら、対話を重ねてアートを鑑賞するのが醍醐味であり、まさに対話型鑑賞を行っている企画だといえます。
アートをより身近に感じさせることのできる暖簾。
この昔からある暖簾をアートにしたことにより、参加したお店の人の感性、訪れる人の見方、アーティストの想いを暖簾という媒介を通じて対話がしやすくなり、それぞれ立場の違う人同士の結びつきを強くする効果があったと考えます。
SNSでも結びつきの強さを実感することができました。アーティストがお店を紹介し、お店がアーティストを紹介し、通りがかった人が暖簾の写真を投稿したりしていました。
これら一連のプロセスは、審美眼が鍛えられるだけでなく、自分以外の人の見方を理解することで、多様な価値観や感性を知ることにつながります。
参道や商店会という、人が集う空間でアートを鑑賞することは、一人では気づかなかった視点や感性、感覚を養う機会になれるのではないかと考えます。
人との違いは決して悪いことではなく、それを楽しめるようになるきっかけにKUGURU展はなるのではないかと、私たちクリエイティブチームは信じております。
今回のKUGURU展に参加していただいているアーティストたちの特徴を一言でいうと、「多様である」ということです。プロもアマも問わずアール・ブリュットの作家もベテランの作家も参加しています。
この多様なアーティストが生み出す多様な作品たちは、ふたつとない商店会にある店舗と同じです。
暖簾という共通言語を通じて、さまざまな作品が街の一部となり、たなびいて、そこに対話がもたらされたら、街にとってそれほど楽しいことはないだろうと思います。
桜も見どころKUGURU展
今年のKUGURU展も残すところあと少し。
例年より遅い桜も少しは咲き始める頃です。樹齢400年と言われる枝垂れ桜「伏姫桜」も今週末には花をさかせ訪れる人にさらなる楽しみを与えてくれるでしょう。
26日の土曜日にはKUGURU MARCHE-クグルマルシェ-が開催される予定です。(雨天中止)
桜の見頃と重なり、多くの人出が予想されます。
アーティストたちも自身の作品を展示したり、ライブで描くなどをして、色々なスタイルのお店が外に出て、見る人の目を楽しませてくれるに違いないです。
店舗の機能として働く暖簾が作家の手によって作品となって存在することにより、アーティストと商店会、そして、それを見に訪れる人がつながり、新しい社会を生み出していくことが新しいムーブメントとして起きています。
暖簾は、日本独自のもので、くぐる、という言葉も日本独特のもの。
KUGURU展を市川市の中で何箇所にも増やしていくと市内の魅力をクリエイティブな形で再発見し、さまざまな動きがでてくるのではないかとクリエイティブチームであるteam KUGURUは考えています。
このムーブメントがさまざまなところに広がり、日本の街がアートな暖簾で溢れたら素敵なことになるのではないでしょうか。
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