長距離ワイヤレス給電 Aeterlink[エイターリンク]が竹中工務店と15メートルの実証実験結果を公表
オフィス空間内を想定した次世代ビル[センサーメッシュ タスクアンビエント空調]
■背景
次世代のインテリジェントビルに向けて、ゼネコン・不動産業界ではセンサーネットワークを用いたデジタルトランスフォーメーションの検討を行ってきた。しかし、センサー電力源を有線または電池式に依存していたため、配線や管理コストが高く、実装できない課題があった。
当社は、マイクロ波を使った給電技術で、最大20メートル離れた場所へ、数ミリワットの電力を供給する米国スタンフォード大学発の技術系ベンチャー企業である。本実証実験では、環境センサー[温湿度、照度、CO2、気圧、VOCなど]をターゲットとした、ワイヤレス給電技術の実証実験を行い、オフィスビル内でワイヤレス給電によるセンサーメッシュ構築ができることを確認した。
■経緯
竹中工務店は、タスクアンビエント空調[※]の実現に向け、太陽光エネルギーやRFID、エナジーハーベストなどの技術検討を行ってきたが、現実的に量産できる方式が見つかっていなかった。
※タスクアンビエント空調とは、各席に環境センサー[温湿度、照度、CO2、気圧、VOC等]を配置することで、スポットで最適な空調制御を目指す考え方である。ビル全体の電気代を30%程度削減し、快適性を向上させることができる。これに加え、現時点では配線費用高によって実現していない、天井裏の漏水センサーなどもワイヤレスで給電する統一的な方式が必要であった。
エイターリンクの給電技術は競合と比較しても20倍程度の実力値があり、タスクアンビエント空調の実現のキーとなる技術である。
■実証実験から分かったこと
・15m離れた距離であっても、環境センサーを稼働させることができる。
・天井裏に送信機を5~7メートル毎に設置することで、フロア全体にセンサーメッシュを構築できる。
実証実験内容
・アンテナを設置し、遠方でも電力給電ができるかを確認する。
・天井裏に送信機を設置し、半径5m範囲内で給電できるかを確認する。
実証実験結果
-最大15メートル離れた場所でもLEDライトが点灯することを確認
-テレビ裏など、金属体が障害する環境でも、LEDライトが点灯することを確認
-キャパシタ(100μF)へ3.385mw給電できたことを確認
実験から分かったこと
エイターリンクのワイヤレス給電システムをオフィス環境に使用することで、センサーメッシュを構築することが可能である。(下図はシュミレーション イメージ図)
■ご要望について
エイターリンクでは、様々な場所でのワイヤレス給電応用を想定しており、有償実証実験の前に、綿密なシュミレーションを行った上での実験に臨んでいます。実証実験に関するご要望は、エイターリンクHP お問合せよりご連絡をお願い致します。
https://aeterlink.com/
■エイターリンク×竹中工務店様の取り組みについて
当社は、株式会社デジタルガレージが運営する不動産関連スタートアップを対象としたグローバルな育成プログラム「Open Network Lab Resi-Tech 2nd Batch(以下、Onlab Resi-Tech)」に採択されています。 本実証実験は、Onlab Resi-Techにパートナーとして参画している竹中工務店様の協力のもと実現しています。 Open Network Lab Resi-Techについて https://onlab.jp/programs/resitech/
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