新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体検出キットお試しキャンペーン開始
株式会社シマ研究所(本社:東京都板橋区/代表取締役社長:橋本正勝)は、専用機器を使用せずに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のIgG抗体およびIgM抗体を同時に迅速、簡便に検出する研究用試薬「LYHER Novel Coronavirus (2019-nCoV) IgM/IgG Antibody Combo Test Kit (Colloidal Gold)」を、2021年12月31日までの特別価格キャンペーンを開始致しました。
【背 景】
当社は、Hangzhou Laihe Biotech Co., Ltd.(輸入元:伊藤忠ケミカルフロンティア株式会社)との提携により、本キットを医療従事者・研究者向けに本年3月に販売を開始。新型コロナウイルスワクチン接種の対象年齢が16歳以上から5月末に12歳以上に引き下げられ、現在、デルタ変異株による感染の急拡大に伴い20代の若者への接種が加速化している中、ワクチン接種後に産生される中和抗体を目視で簡易に測定できる抗体検出キットのニーズが高まっております。
新型コロナウイルスのワクチンは、ウイルス外膜に存在する突起状のスパイクタンパク質(Sタンパク)の設計図となるメッセンジャーRNA(mRNA)が用いられており、このmRNAを基に体内でウイルスのSタンパクが産生され、そのSタンパクに対する中和抗体が産生されることで、新型コロナウイルス感染症の予防ができると期待されています。他社キットで検出しているNタンパクとは異なり、本キットではSタンパクに対する中和抗体を検出することが可能です。
ワクチン接種後に中和抗体が産生されるのは2回目の接種を受けてから7~14日程度経って以降とされているため、医療・公共機関・接客業の従事者や出張・旅行・イベントへの参加等、幅広いニーズに応えるために、この度キャンペーンを実施することとなりました。
【製品概要】
1. 製品名
- LYHER Novel Coronavirus (2019-nCoV) IgM/IgG Antibody Combo Test Kit (Colloidal Gold)
- イムノクロマト法により新型コロナウイルスのIgG抗体およびIgM抗体を同時に検出
- 専用機器が不要な簡易検出試薬
- 全血(20uL)・血漿・血清(各10uL)を使用
- 早い判定時間(10分以内)
- 風邪コロナウイルスを含む他ウイルスは検出しない高い特異性
- 化学発光免疫測定法およびPCR法の結果と高い相関性
- FDA(アメリカ食品医薬品局)のEUA(緊急使用許可)、欧州連合のCE認証を取得
- 国内大学病院での使用実績 ※1
- 国立医薬品食品衛生研究所が主催した一斉性能評価試験において本キットも評価された ※2
- 全血(20uL)もしくは血漿・血清(10uL)をピペットでカセットに滴下する
- 希釈液を2滴、カセットに滴下する
- 10分以内にラインを確認し、目視判定する
- 40カセット/箱
- 72,000円(税抜)
※1.Wakita M, Idei M, Saito K, Horiuchi Y,Yamatani K, Ishikawa S, et al. (2021) Comparison of the clinical performance and usefulness of five SARS-CoV-2 antibody tests. PLoS ONE 16(2): e0246536. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0246536
※2.http://www.nihs.go.jp/dbcb/COVID19/COV2_antibody_assay_results_210713.pdf
【ご参考】
検体中の抗体量に応じて、カセットのラインの濃さは変わります(図1)。コントロールライン(C)とテストライン(IgG、IgM)が出現した時点で陽性判定可能で、強陽性の検体は約1分から判定可能です。 陰性判定は10分で行います。
図1. 10分後の判定像
新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体産生の一例です(図2)。出現パターンには個人差がありますが、ワクチンで出来た抗体が目視で確認できます。
図2.新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体産生による発色強度例
【今後の展開】
本キットを用いることにより、ラインを目視確認できる時間とラインの濃さから大まかな抗体量の確認が可能です。ワクチンは接種したけれど、本当に抗体ができているか知りたい、抗体を持っているか確認して安心したいというニーズが高まっており、これまでの疫学的調査に加え、ワクチン接種後の抗体保有の確認への活用が可能です。ワクチン接種後、抗体価は時間の経過とともに徐々に低下することが報告され、その中でワクチンの3回目の接種(ブースター接種)が議論されておりますが、今後、ブースター接種への目安としての活用も考えられます。
【注意事項】
- 本キットは研究用試薬のため、医療従事者・研究者を販売対象としており、一般個人への販売は行っておりません。
- 本キットは現在自分が新型コロナウイルスへの感染を調べる抗原検査やPCR検査とは異なり、診断目的や治療目的で使用することは出来ません。
- 採血を伴う為、医療機関にてご実施下さい。
- 採血に必要なランセット(穿刺器具)は、付属しておりません。
- 本製品の外観・仕様は事前予告なく変更する場合がありますのであらかじめご了承下さい。
【お問合せ先】
株式会社シマ研究所 学術営業部
TEL 03-5918-6087
担当:福田、田島
E-mail:tajima-m@shimalab.co.jp
【Hangzhou Laihe Biotech Co., Ltd.について】
2012年に中国杭州に設立され、迅速診断キットの開発と工業化に注力し、迅速かつ正確で信頼出来る製品とサービスを提供している企業です。薬物、炎症、心筋マーカー、腫瘍マーカー、ウイルス向けの体外診断薬をグローバルに展開しています。
【シマ研究所について】
1982年に国内で設立され、免疫学的診断薬で人々の健康的な生活の営みに貢献するという経営理念の下、体外診断用医薬品の開発・製造を皮切りに、動物用体外診断用医薬品、細胞培地、研究用試薬の製造販売および受託開発へと事業展開し、最近では、医薬品開発で培ってきた技術を元に化粧品事業という新たな分野に挑戦しています。
【伊藤忠ケミカルフロンティアについて】
1971年に国内で設立された伊藤忠商事株式会社の100%子会社であり、有機化学品、精密化学品、機能性材料、医薬品、農薬、飼料添加剤及びそれらの原料及び中間物などの国内販売、輸出入、委託加工及びそれらの仲介斡旋を行っています。
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