「テクノロジーの力を信じて」ファーウェイ 陳黎芳(キャサリン・チェン)講演 日本語訳全文
※ 本資料は2021年2月22日(現地時間)に中国上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。
【2021年2月22日、中国上海】ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、GSMアソシエーション(GSMA)、復旦大学環境経済センター、およびThe Paper(澎湃新聞)とともに、上海のジュメイラ・ヒマラヤ・ホテルで「Connected for Shared Prosperity」フォーラムを開催しました。中国、マレーシア、スペイン、タイ、ハンガリー、ポルトガルなどから、国際的な規制機関やシンクタンクといった世界の各機関を代表する参加者がオンラインおよびオフラインの双方で会場入りし、より良くつながった世界をつくるためのデジタル技術を持続可能な形で開発していくことの価値について協議を行いました。50以上の国から1,000名を超えるゲストがオンラインで会議に参加しました。
ファーウェイ取締役兼上級副社長の陳 黎芳(キャサリン・チェン)は、「テクノロジーの力を信じて」と題した基調講演を行い、人類の進歩に向けた機動力としてテクノロジーをどう利用できるかということについて自らの意見を述べました。個人および企業に「大きく考えて小さく動く」ことを呼び掛けるとともに、チェンは国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支持し、環境にやさしい、革新的かつインクルーシブな世界を築いていくことを繰り返し強調しました。当日行われた講演の全文は以下よりご覧いただけます。
2020年の出来事については、皆さん全員が複雑な心境を抱いていらっしゃることでしょう。パンデミックにより、私たちの生活は大きな変化を遂げました。これまで当たり前だった多くのことが 過去のものとなり、価値観も変化しました。 昨年、私が学んだ最大の教訓は、社会全体のコンセンサスを得るのがいかに難しいかということです。ロックダウンが本当に必要かどうかの決定から、 マスクをつける価値があるかどうかといった議論まで、人々が対立し、意見も一致しない状況がずっと続いています。
今日、国際連合が定める17の持続可能な開発目標について皆さんとお話ししたいと思っています。私個人は、これらの目標を前に進めるためにはテクノロジーが必要不可欠だと信じています。 私たちは力を合わせて、テクノロジーの力を完全に解き放ち、 持続可能な開発を推進するために2つのことを行わなければいけません。
第一のチャレンジは、テクノロジーが人類の進歩に向けた機動力となるかどうかについて率直な気持ちを伝え合い、全員の意見を一致させることです。
歴史に残る大きな社会的変化は、これまで科学・技術的なブレイクスルーと足並みを揃える形で起こってきました。しかし今日、技術の進歩は誇大宣伝されたり、 政治がらみだったり、時には悪者扱いされることだってあります。 恐怖と不信感ゆえに、多くの人がテクノロジーの力を信じなくなってしまったのです。技術の発展を妨げるために労をいとわない人たちだっています。
私が最近目にしたレポートでは、「中国の息のかかった大手のデジタルプラットフォームは、効果的に封じ込めなければ米国にとって極めて危険な存在となる」と書かれており、そのプラットフォームのひとつとして5Gの名が挙がっていました。
5Gは高帯域幅、低レイテンシー、そして幅広い接続性を特徴とする標準化されたテクノロジーです。5Gは従来型産業の変革に有用で、社会全体にとっても大きなメリットを与えてくれます。5Gの広域ネットワークは世界中の複数の業界ですでに導入されています。5Gの通信体験により消費者は毎日メリットを享受することができますし、港、鉱山、輸送といった産業セクターでも5G導入のおかげで運用効率が実際に上がっています。これは果たして悪いことなのでしょうか?私はそうは思いません。
「テクノロジーは極めて重要だけれど、その発展は観念的に間違っている」という考えは、社会の分断、混乱、そして後退を招くだけです。
この問題について世界全体で意見を一致させるとともに、テクノロジーの力を信じてそれを社会に有益となるよう活用すべきです。
もちろん、新しい技術を誰かが乱用するという危険性は常にあります。これは今に始まった懸念ではありません。しかし、産業革命以降、「技術的なリスクを管理するためのルールを敷くことで社会が守られる」事実は経験してきたはずです。ルールがあることで、開発された技術は国境を越え、 過度のリスクに さらされることなく 私たち全員の生活を 向上させてくれます。 デジタル時代が幕を開けた今、世界のあちこちで私たちを守るためのサイバーセキュリティ、プライバシー保護、信頼できるAI(Trusted AI)に関する統治ルールの制定が積極的に行われています。ルールの制定を待つ側の私たちは、その努力を信じ、技術の発展に対してオープンな姿勢を取るべきです。
第二のチャレンジは、テクノロジーの効果を真に発揮し、すべての人にとって価値あるものとするために毅然とした行動をとることです。
疑う方もいるかもしれませんが、テクノロジーを停止するのは簡単です。企業の場合、テクノロジーの力を信じるにはまず小さなことからはじめてみると良いでしょう。たとえば、実用最小限の製品(MVP)コンセプトを例に挙げてご説明します。一般的に、MVPとは「必要最小限のリソースを使って開発された製品が、ユーザーが求める最も重要な要件を満たした」という製品開発の初期ステージを指します。このMVPを発売した後、定期的に 開発プロセスを繰り返してより良いものへと仕立てていきます。
広く意見を一致させるのが難しいなら、このMVPのコンセプトを利用してテクノロジーの進歩を加速させれば良いのです。現時点での制限された共通認識に目を向け、 実際に利用可能なリソースを念頭に置きながら、一歩ずつ着実に進歩を重ねていくべきです。 完璧なものは繰り返すことによって生まれます。意見の衝突をあおっても、状況は停滞するだけです。
ファーウェイは常に技術の進歩をサポートしてきました。私たちは最終的に、テクノロジーが人類に利益をもたらすと信じています。また、デジタルテクノロジーは国連のSDGs実現にも役立つはずです。ファーウェイはすでに、SDGに定められたデジタルテクノロジーの用途をさまざまな形で探求しています。
ファーウェイのスマートPVソリューションは60か国以上で広く使用され、1億4,800万トンの二酸化炭素の排出削減に貢献しています。これは2億本の木を植えるのに匹敵する結果です。エチオピアだけでも、400以上の太陽光発電ステーションの稼働準備をサポートし、 二酸化炭素の排出量を2,850トン削減しました。中国でも、寧夏回族自治区と山東省の農業・漁業用途に特化した世界最大の太陽光発電ステーションの建設に尽力しました。
さらに、ファーウェイとUNESCOは3年間のパートナーシップのもと、エジプト、エチオピア、ガーナの学校にオンライン教育を提供し、デジタルスキルの向上をサポートする「Open Schools」プログラムを立ち上げました。
このようなひとつひとつの事例、各ネットワークのつながり、削減された二酸化炭素1グラム、節約された電気1ワット、そしてファーウェイが行ってきたそれぞれの小さな進歩に至るまで、すべてはテクノロジーの小さな発展なしでは決して実現できませんでした。これこそが、テクノロジーが世界にもたらす価値だといえます。
ファーウェイ・ジャパン企業広報部
MWC特設サイト:https://carrier.huawei.com/en/events/mwcs2021
コーポレートサイト:https://www.huawei.com/jp
フェイスブック:https://www.facebook.com/huaweijapanpr
ツイッター:https://twitter.com/HuaweiFactsJP
ファーウェイ取締役兼上級副社長の陳 黎芳(キャサリン・チェン)は、「テクノロジーの力を信じて」と題した基調講演を行い、人類の進歩に向けた機動力としてテクノロジーをどう利用できるかということについて自らの意見を述べました。個人および企業に「大きく考えて小さく動く」ことを呼び掛けるとともに、チェンは国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支持し、環境にやさしい、革新的かつインクルーシブな世界を築いていくことを繰り返し強調しました。当日行われた講演の全文は以下よりご覧いただけます。
2020年の出来事については、皆さん全員が複雑な心境を抱いていらっしゃることでしょう。パンデミックにより、私たちの生活は大きな変化を遂げました。これまで当たり前だった多くのことが 過去のものとなり、価値観も変化しました。 昨年、私が学んだ最大の教訓は、社会全体のコンセンサスを得るのがいかに難しいかということです。ロックダウンが本当に必要かどうかの決定から、 マスクをつける価値があるかどうかといった議論まで、人々が対立し、意見も一致しない状況がずっと続いています。
今日、国際連合が定める17の持続可能な開発目標について皆さんとお話ししたいと思っています。私個人は、これらの目標を前に進めるためにはテクノロジーが必要不可欠だと信じています。 私たちは力を合わせて、テクノロジーの力を完全に解き放ち、 持続可能な開発を推進するために2つのことを行わなければいけません。
第一のチャレンジは、テクノロジーが人類の進歩に向けた機動力となるかどうかについて率直な気持ちを伝え合い、全員の意見を一致させることです。
歴史に残る大きな社会的変化は、これまで科学・技術的なブレイクスルーと足並みを揃える形で起こってきました。しかし今日、技術の進歩は誇大宣伝されたり、 政治がらみだったり、時には悪者扱いされることだってあります。 恐怖と不信感ゆえに、多くの人がテクノロジーの力を信じなくなってしまったのです。技術の発展を妨げるために労をいとわない人たちだっています。
私が最近目にしたレポートでは、「中国の息のかかった大手のデジタルプラットフォームは、効果的に封じ込めなければ米国にとって極めて危険な存在となる」と書かれており、そのプラットフォームのひとつとして5Gの名が挙がっていました。
5Gは高帯域幅、低レイテンシー、そして幅広い接続性を特徴とする標準化されたテクノロジーです。5Gは従来型産業の変革に有用で、社会全体にとっても大きなメリットを与えてくれます。5Gの広域ネットワークは世界中の複数の業界ですでに導入されています。5Gの通信体験により消費者は毎日メリットを享受することができますし、港、鉱山、輸送といった産業セクターでも5G導入のおかげで運用効率が実際に上がっています。これは果たして悪いことなのでしょうか?私はそうは思いません。
「テクノロジーは極めて重要だけれど、その発展は観念的に間違っている」という考えは、社会の分断、混乱、そして後退を招くだけです。
この問題について世界全体で意見を一致させるとともに、テクノロジーの力を信じてそれを社会に有益となるよう活用すべきです。
もちろん、新しい技術を誰かが乱用するという危険性は常にあります。これは今に始まった懸念ではありません。しかし、産業革命以降、「技術的なリスクを管理するためのルールを敷くことで社会が守られる」事実は経験してきたはずです。ルールがあることで、開発された技術は国境を越え、 過度のリスクに さらされることなく 私たち全員の生活を 向上させてくれます。 デジタル時代が幕を開けた今、世界のあちこちで私たちを守るためのサイバーセキュリティ、プライバシー保護、信頼できるAI(Trusted AI)に関する統治ルールの制定が積極的に行われています。ルールの制定を待つ側の私たちは、その努力を信じ、技術の発展に対してオープンな姿勢を取るべきです。
第二のチャレンジは、テクノロジーの効果を真に発揮し、すべての人にとって価値あるものとするために毅然とした行動をとることです。
疑う方もいるかもしれませんが、テクノロジーを停止するのは簡単です。企業の場合、テクノロジーの力を信じるにはまず小さなことからはじめてみると良いでしょう。たとえば、実用最小限の製品(MVP)コンセプトを例に挙げてご説明します。一般的に、MVPとは「必要最小限のリソースを使って開発された製品が、ユーザーが求める最も重要な要件を満たした」という製品開発の初期ステージを指します。このMVPを発売した後、定期的に 開発プロセスを繰り返してより良いものへと仕立てていきます。
広く意見を一致させるのが難しいなら、このMVPのコンセプトを利用してテクノロジーの進歩を加速させれば良いのです。現時点での制限された共通認識に目を向け、 実際に利用可能なリソースを念頭に置きながら、一歩ずつ着実に進歩を重ねていくべきです。 完璧なものは繰り返すことによって生まれます。意見の衝突をあおっても、状況は停滞するだけです。
ファーウェイは常に技術の進歩をサポートしてきました。私たちは最終的に、テクノロジーが人類に利益をもたらすと信じています。また、デジタルテクノロジーは国連のSDGs実現にも役立つはずです。ファーウェイはすでに、SDGに定められたデジタルテクノロジーの用途をさまざまな形で探求しています。
ファーウェイのスマートPVソリューションは60か国以上で広く使用され、1億4,800万トンの二酸化炭素の排出削減に貢献しています。これは2億本の木を植えるのに匹敵する結果です。エチオピアだけでも、400以上の太陽光発電ステーションの稼働準備をサポートし、 二酸化炭素の排出量を2,850トン削減しました。中国でも、寧夏回族自治区と山東省の農業・漁業用途に特化した世界最大の太陽光発電ステーションの建設に尽力しました。
さらに、ファーウェイとUNESCOは3年間のパートナーシップのもと、エジプト、エチオピア、ガーナの学校にオンライン教育を提供し、デジタルスキルの向上をサポートする「Open Schools」プログラムを立ち上げました。
このようなひとつひとつの事例、各ネットワークのつながり、削減された二酸化炭素1グラム、節約された電気1ワット、そしてファーウェイが行ってきたそれぞれの小さな進歩に至るまで、すべてはテクノロジーの小さな発展なしでは決して実現できませんでした。これこそが、テクノロジーが世界にもたらす価値だといえます。
ファーウェイ・ジャパン企業広報部
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