4月9日は「子宮頸がんを予防する日(子宮の日)」HPVワクチンに関する正しい知識を届けるための情報を発信~人気医療マンガ『コウノドリ』の限定無料公開や、公式YouTubeでのトークライブなどを展開~

 HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症の予防方法について学んでいく仕組みを作ることを目指す「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」(運営:一般社団法人HPVについての情報を広く発信する会、代表理事: 稲葉 可奈子、以下「みんパピ!」)は、昨年に引き続き4月9日の「子宮頸がんを予防する日(子宮の日)」に合わせて、より多くの皆様にHPV(ヒトパピローマウイルス)について正しく知っていただくための取り組みを展開します。
 2020年8月の団体設立以来、「みんパピ!」は、HPV感染症について正確な知識を伝えること、そして、科学的な根拠に基づきHPVワクチンの有効性と安全性について情報発信していくことをミッションに、クラウドファンディングによるご支援もいただきながら様々な取り組みを行ってきました。そして、2021年11月に、2022年4月より、厚生労働省が約9年ぶりにHPVワクチンの積極的勧奨を再開することに決め、自治体に通達しました。また、積極的勧奨を中止していた期間に接種対象を過ぎてしまった方を対象としたキャッチアップ接種が公費で受けられるなど、多くの方々がHPVに関する情報に接触する機会が増えています。このような状況だからこそ「みんパピ!」では、より多くの方々に”正しい知識を身につけていただく”ことを目的にした様々な活動を展開していきます。

■人気医療マンガ『コウノドリ』の子宮頸がん編を限定無料公開!

 鈴ノ木ユウさんの人気医療漫画『コウノドリ』の「子宮頸がん」編(13巻40話・14巻41話)が、同作品の出版社である講談社のご協力により4月22日(金)まで限定無料公開しています。
 『コウノドリ』の「子宮頸がん」編は、妊娠12週目で行った妊娠初期検査で、子宮頸がん検査を行った女性に子宮頸がんが発覚し、出産かがんの治療かという現実の中で、選択に迷う夫婦と医師たちの奮闘が描かれています。そして、子宮頸がんの原因であるHPVのこと、また、HPVを予防するHPVワクチンに関しても描かれています。
 なお、「みんパピ!」のホームページでは、無料公開ページへのリンクをご案内するほか、公式YouTubeチャンネルでダイジェスト動画をご覧いただくことができます。

・掲載期間          :公開中(2022年4月22日(金)23:59まで)
・掲載場所          :みんパピ!ホームページ
・URL                :https://minpapi.jp/day-49-2022/
          ※上記は作品無料公開ページへのリンクを掲載するURLとなります。

■HPVの正しい知識を伝えるための広告展開
 「子宮頸がんを予防する日」に合わせて、「みんパピ!」からみなさんに知っておいてほしいHPVおよびHPVワクチンに関する知識を伝える広告をJR渋谷駅、原宿駅に掲出します。広告では、「積極的勧奨が中止されていた期間に、接種対象を過ぎてしまった方々に向けて、キャッチアップ接種が公費で受けることができること」、「子宮頸がんの原因となるHPVは、性交渉をきっかけに感染し、女性の約8割が一生に一度感染していること※1」、「子宮頸がんの発症のピークは30代、さらに20代で罹患してしまう人が増加していること※2」、「HPVは女性だけではなく男性も、中咽頭がんなどの原因になること」、「HPVが原因のがんは、HPVワクチンを打つことで防ぐことができること※3」を伝えています。

<掲出場所/掲出期間>
・JR渋谷駅 山手線外回りホーム/2022年4月9日(土)から17日(日)までの9日間
・JR原宿駅 改札内竹下口通路/2022年4月9日(土)、10日(日)の2日間

<掲出する広告(一部)とJR原宿駅 改札内竹下口通路のでの掲出イメージ>


また、渋谷(東京都)の「シブハチヒットビジョン」、難波(大阪府)の「ツタヤエビスバシヒットビジョン」では、「みんパピ!」公式YouTubeチャンネルで公開する『コウノドリ』、「子宮頸がん」編(13巻40話・14巻41話)のダイジェスト動画を放映します。さらに、難波の「エビスバシヒットビジョン」ではダイジェスト動画に加えて、HPVの正しい知識を伝えるための広告も掲出します。

<掲出場所/掲出期間>
大阪・難波「ツタヤエビスバシヒットビジョン」/2022年4月9日(土)から17日(日)までの9日間
東京・渋谷「シブハチヒットビジョン」/2022年4月9日(土)から17日(日)までの9日間

<大阪・難波「ツタヤエビスバシヒットビジョン」での掲出イメージ>











※1 日本産科婦人科学会『子宮頸がん予防についての正しい理解のために』
https://www.jsog.or.jp/uploads/files/jsogpolicy/HPV_Part1_3.1.pdf
※2 国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
※3 日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

■子宮頸がんとHPVについて詳しく知るための「スペシャルトークライブ」を3本立てで開催!
 「みんパピ!」の公式YouTubeチャンネルでは、3つのテーマでスペシャルトークライブを展開します。1つ目のテーマは”矛盾だらけの日本の医療福祉政策、どう変える!?”と題して、訪問型病児保育などの事業を手掛ける認定NPO法人フローレンスの駒崎さん、女性や障害者のキャリアを支援する株式会社ビズリーチ社長の多田さんと共に、社会の現状と矛盾する医療・福祉政策について議論します。2つ目のテーマは“育児について話そう”です。長年の不妊治療を経て昨年の2月に双子を出産された元バレーボール女子日本代表の大山加奈さん、笑いを交えた子育て情報を発信するインフルエンサーの木下ゆーきさんをゲスト迎え、妊娠・出産、育児についての悩みを共有しつつ、こうしたライフイベントと罹患時期が重なる子宮頸がん予防の大切さについて話し合います。3つ目のテーマは、“科学に基づいた医療政策を進めるために私たちに何ができるのか”。国民民主党代表の玉木雄一郎さん、日本維新の会政調会長の音喜多駿さん、350以上の社会課題の解決に取り組む一般社団法人リディラバの安部敏樹さんと共に、「科学に基づいた医療政策を実現するために、各政党や民間団体はどのような貢献ができるのか」ということを話し合います。

<「スペシャルトークライブ」開催概要>
・トークテーマ①:矛盾だらけの日本の医療福祉政策、どう変える!?

日時      :2021年4月9日(土)20:00~21:00

形式      :「みんパピ!」公式YouTubeチャンネルからの生配信
URL      :https://youtu.be/SfoI0bHvUGk
内容      : 日本の医療・福祉政策の矛盾や課題の解決策を
                様々な形のビジネスに従事しているメンバーで
                議論します。
参加者   :駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス 代表理事)
(敬称略) 多田洋祐(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)
     重見大介(日本産科婦人科学会専門医/「みんパピ!」運営メンバー/産婦人科オンライン代表)
     宋美玄(日本産婦人科学会専門医/「みんパピ!」運営メンバー)

・トークテーマ②:育児について話そう

日時      :2021年4月9日(土)21:00~22:00
形式      :「みんパピ!」公式YouTubeチャンネルからの生配信
URL      :https://youtu.be/O7YFyQVYGkA
内容      :妊娠・出産、育児などのライフイベントに大きな影響
               を与える子宮頸がん予防の大切さについて話し合いま
               す。
参加者   :大山加奈(元バレーボール日本代表)             
(敬称略)   木下ゆーき(タレント・子育てインフルエンサー)
     今西洋介(小児科医・新生児科医/「みんパピ!」運営メンバー)
     稲葉可奈子(産婦人科専門医・医学博士/「みんパピ!」 代表理事)

・トークテーマ③:科学に基づいた医療政策を進めるために私たちに何ができるのか

日時      :2021年4月9日(土)22:00~23:00
形式      :「みんパピ!」公式YouTubeチャンネルからの生配信
URL      :https://youtu.be/FQlo9nJl8us
内容      :HPVワクチン行政や新型コロナウイルス感染症対策で
     見えてきた日本の医療行政の様々な問題点について、 
     国会議員と民間団体の立場から解決策を議論します。
参加者   : 玉木雄一郎(国民民主党代表)
(敬称略)    音喜多駿(参議院議員)
                安部敏樹(一般社団法人リディラバ 代表)
                木下喬弘(医師・公衆衛生学修士(MPH)/「みんパピ!」副代表)

■全国の医療機関で「みんパピ!」が制作したリーフレット改訂版の配布を開始

小児科向けリーフレット小児科向けリーフレット

産婦人科向けリーフレット産婦人科向けリーフレット

 より多くの方々にHPVを正しく理解していただくために、イラストなどを織り交ぜながら、HPVおよびHPVワクチンについてわかりやすく解説したリーフレットを、積極的勧奨再開に伴い内容をアップデートし、全国の医療機関に配布します。

 小児科などで配布する定期接種の対象者(小学校6年生~高校1年生)向けのリーフレットでは、HPVワクチンの安全性や、ワクチン接種後に起こりうる症状などを中心に解説。対象年齢のお子さんや親御さんが安心して接種を検討できるよう、科学的な情報を提供して判断をサポートします。産婦人科や成人を診療する科では、HPVワクチンを打ち逃した人に対する「キャッチアップ接種」や、男性への接種も含めた、より幅広い人に向けた情報を記載したリーフレットを配布します。 

 今年の子宮頸がんを予防する日(子宮の日)を機に展開する様々な取り組みについて、代表理事を務める稲葉可奈子は次のようにコメントしています。「子宮頸がんは予防接種とがん検診とで予防できる病気です。世界中で当たり前に接種されているHPVワクチンを、8年以上もの積極的勧奨差控えのために日本人だけがほとんど接種していません。安全性が確認され、国が積極的なおすすめを再開したこと、そして公費によるキャッチアップ接種の実施は、国民の健康を守るためにとても意義のあることです。あとは、この事実をより多くの方々に伝えていくことが重要です。2013年の報道が記憶に残っていて、HPVワクチンに対してまだ不安を抱いている人もいます。HPVワクチンの有効性と安全性についての正確な情報を1人でも多くの人へ伝えていくことが私たちのミッションです。」

 「みんパピ!」では、子宮頸がんを予防する日(子宮の日)を機に展開する様々な取り組みを通じて、1人でも多くの方にHPVについて、正確な知識を深めて頂くきっかけを作っていきたいと考えています。

【「HPV(ヒトパピローマウイルス)」について】
 HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんなど様々な病気を引き起こすウイルスです。子宮頸がんは、その名の通り女性の子宮にできる「がん」で、日本では毎年約1万人が新たに診断され、子宮頸がん患者の9割近くで子宮の摘出など、侵襲の大きな治療が必要になります※3。そして、日本では1年間で約3,000人の方々が子宮頸がんで亡くなっており、これは毎日8人もの人が子宮頸がんによって命を落としていることになります。※4
 子宮頸がんは、全体の95%以上がHPVの感染によって発症することがわかっています※5。がんの中では珍しく、主な原因がウイルス感染であるため「HPVに対するワクチン(HPVワクチン)の接種で防ぐことができる」、いわば予防できるガンと考えられています。(2価ワクチン・4価ワクチンで約6~7割、9価ワクチンなら約9割のHPV感染を予防することが期待できます。※3

【海外との「HPVワクチン」接種率の違い】

 現在、世界の80カ国以上において、HPVワクチンの接種を広く提供すべく、国の公費助成が実施されています。そして、世界のほとんどの国では60%以上の高い接種率が実現されており、80~90%の接種率の国も少なくありません。2006年の接種開始以来、世界では約5億回以上接種されており、WHO(世界保健機構)も極めて安全性が高いとしています。※6
 ところが、日本では公費助成がされているにもかかわらず、(図1)に示しているように、2018年現在、わずか0.6%の接種率にとどまっています。この低接種率の背景には、HPVワクチンの接種による重い副反応が心配されたことがありました。そして、2013年に厚生労働省がワクチン接種の積極的勧奨を中止して以来、接種率が極端に低下し、現在に至っています。
 一方で、国内外から「HPVワクチンの安全性」についての様々なエビデンスがもたらされてきました。特に、2018年には名古屋市で行われた大規模な調査の結果が発表され、歩行障害や痛み、けいれんなど当時問題となった症状は、ワクチンを接種していない人にも同じ頻度で起きており、ワクチン接種との因果関係が認められないことがわかりました。※7更に海外の研究では、17歳までにHPVワクチンを接種すると浸潤子宮頸がんのリスクを88%減少させることができることも報告されています。※8
 こうした研究結果を踏まえて、2022年4月には、約9年ぶりに対象者に「積極的勧奨」が再開されることになりました。定期接種の対象は小学6年~高校1年相当の女子です。また、積極的勧奨が中止となっていた約9年間、接種対象でHPVワクチンを接種しなかった1997~2005年度生まれの女性も、2025年の3月までは公費で接種を受けることができます。

※4 国立がん研究センター 最新がん統計(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
※5 日本産科婦人科学会(https://www.jsog.or.jp/uploads/files/jsogpolicy/HPV_Part1_3.1.pdf)
※6  WHO(https://www.who.int/vaccine_safety/committee/topics/hpv/June_2017/en/
※7  Papillomavirus Res. 2018;5:96-103.
※8  N Engl J Med 2020; 383:1340-1348.

【「みんパピ!」(一般社団法人HPVについての情報を広く発信する会)(https://minpapi.jp)について】
 「全ての日本国民にヒトパピローマウイルス(HPV)感染症に関する正確な知識を伝えること。」、「科学的な根拠に基づきHPV ワクチンの有効性と安全性について啓発することで、日本国民の健康増進に寄与すること。」の2つを活動のミッションとして掲げ、2020年8月に設立。そして、「HPV 感染症およびHPV ワクチンに関して、市民にとってわかりやすい情報を提供すること。」、「最新の医学研究を元に、科学的根拠に基づいた正確な情報を提供すること。」、「HPV ワクチン接種者が感じる副反応に対する不安に寄り添い、有効性と安全性を十分に理解した上で接種を決めていただくためのサポートをすること。」を活動の理念とし、産婦人科医や小児科医などの医療従事者、自治体の方々、学校の先生、そして市民のみなさまと、「みんなで知ろう」を合言葉に、HPVのことを学んでいく仕組み作りをしています。
 2020年8月31日より行った45日間のクラウドファンディング『「がん」を予防するワクチンがあることを、みんなの当たり前に!』では、2,792名もの方々にご支援いただき、その総額は25,957,000円となりました。この資金を元に、全国772の医療機関に10万8000枚のフライヤーを配布し、HPVワクチンの有効性や安全性に関する情報提供をしています。また、2021年6月には全国全ての中学校・高校にHPVワクチンに関するポスターを配布するなど、教育現場とも連携し、がん教育の充実に貢献してきました。2021年8月には、「HPVワクチンの積極的接種勧奨の再開を求めるオンライン署名活動」を行い、55,616筆の署名を田村憲久前厚生労働大臣に提出しました。
 また、2021年10月から開始した第2回のクラウドファンディングでは1,954名の方から19,144,000円のご支援をいただき、そのご支援を元に啓発活動を継続しています。

・第1回クラウドファンディングURL:https://readyfor.jp/projects/min-papi
・第2回クラウドファンディングURL:https://readyfor.jp/projects/min-papi2

【代表理事 稲葉可奈子プロフィール】

産婦人科専門医。京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得。現在は関東中央病院産婦人科医長。医師としての診療業務と、4児の母として育児も楽しむ生活を両立。子宮頸がん予防や性教育など、「生きていく上で必要な知識」の発信に幅広く取り組んでいる。





<本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先>
みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト PR事務局(株式会社サステナブル内)
担当:山﨑・木村・牛原
E-Mail:minpapi@sustainable.co.jp TEL:03-6276-2181 FAX:03-3376-6663 
携帯:070-5580-6114(山﨑)080-6769-3821(木村)090-4740-2361(牛原)

 

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会社概要

URL
https://minpapi.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都千代田区三番町30-2
電話番号
-
代表者名
稲葉可奈子
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年08月