VALD株式会社が2025年度グッドデザイン賞を受賞
VALD株式会社(本社:千葉県千葉市中央区、代表取締役:田邉隼人)が設計を手がけた【三ツ星工業 新社屋】が「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。


VALD株式会社(本社:千葉県千葉市中央区、代表取締役:田邉隼人)が設計を手がけた【三ツ星工業 新社屋】が、公益財団法人日本デザイン振興会より「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
本作品は、千葉県習志野市で39年にわたり左官業を営む企業の新社屋として計画されたものです。
左官の技術力を建築デザインで表現し、地域景観と調和しながら、職人・企業・地域の交流を生み出す空間づくりが高く評価されました。
■プロジェクト概要
本計画は、敷地面積230㎡の土地に建設された、左官業を営む企業の新社屋です。
敷地は北側に緑豊かな緑地帯を望み、東・西・南を住宅地に囲まれた落ち着きのある環境に位置しています。
企業からの主な要望
・新社屋をショールームとして左官技術の可能性を世界に広めたい
・従業員がリラックスできるオフィス空間を作ってほしい
・左官素材を展示する「かっこいい」ショールームにしたい
・1階の倉庫では、雨天時でも左官材を搬入できるよう配慮してほしい
■デザインの特徴
(1)左官技術の可能性を建築で表現
外壁は建物の先端にいくほど薄くシャープに仕上げ、左官鏝を想起させるデザインとしました。
仕上げにはモールテックスを採用し、面ごとに凹凸のある台形下地をつくることで、左官ならではの高度な技術力と独自のリズム感を表現しています。
(2)室内に借景を取り込み、街へ緑を還す
北側の借景と南側の高窓から光と緑を取り込み、室内奥の花壇にも自然光が届く設計としました。
外と内の中間領域に緑の空間を設けることで、建物奥の借景との一体感を高めています。
アプローチ部分には紅葉など四季を感じられる日本庭園のような植栽を配し、通行人にも潤いを与える空間としました。
(3)道路側に大きく跳ね出したボリュームと軒下空間
2階オフィスは北側の緑地帯に向けて約3.6mのオーバーハングを設け、豊かな緑と一体化する空間としました。この大きな庇は、1階倉庫での左官資材の搬入時に雨を防ぐ実用的機能を持ちながら、漆喰塗り体験やワークショップを開催できる「外と中のあいまいな空間」としても機能します。
職人・企業・地域住民が自然に集い交流できる、地域に開かれた発展的な場を目指しました。











■グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。
今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。
■展示情報
「2025年度グッドデザイン賞受賞展」開催概要
会期 11月1日(土)~11月5日(水)
時間 11:00~19:00 (11/1は13時開場・11/5は18時閉場)
会場 東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-1)B1F ホール・アトリウム/4F カンファレンス/5F デザインハブ
主催 公益財団法人日本デザイン振興会
■VALD株式会社の取り組み
VALD株式会社は、千葉県を拠点に「設計デザイン」「収益不動産の企画」「賃貸経営」を柱とした事業を展開しています。
デザイン性と省エネ性能を両立した新築共同住宅を設計・供給し、地域の景観価値と資産価値の向上を目指しています。
意匠性の高い建物は、美しい街並みをつくり、地域全体のブランド力を高める力があります。
私たちは、若者世代が「住みたい」と感じるデザイン住宅を通じて、新たな人の流れを生み出し、地域の活性化と持続的な発展に貢献してまいります。
これからも、地元・千葉に魅力ある街並みを創り出し、地域のブランド価値を高め、次世代へ誇れる街を残すことを目指してまいります。

【会社概要】
VALD株式会社
所在地 :千葉県千葉市中央区今井2-5-11ソガワンビル3階
代表取締役:田邉隼人
事業内容 :建築設計監理、不動産賃貸業、新築収益不動産の企画販売、買取再販事業
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