<猫の飼育や支援活動に関する調査>8割以上が保護や譲渡で迎え入れペットショップの利用は少数派
猫の支援活動への参加経験があるのは約1割。支援内容は活動資金や物資の寄付が中心という結果に。
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特定非営利活動法人 ねこほーむ(所在地:東京都町田市、代表:中島 武尊、以下「当法人」)は、猫を飼育している・飼育していた500名を対象に「猫を飼育し始めたきっかけや支援活動状況」について調査を実施しました。
【調査概要】
調査対象:「猫を飼育している」「猫を飼育していたことがある」いずれかに当てはまる人
調査日:2024年12月20日
調査方法:インターネットによる任意回答
回答数:500人
【回答者の猫の飼育状況内訳】
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猫を飼い始めたきっかけ|4割以上が「タイミングやご縁」がきっかけに
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猫を飼育し始めたきっかけは、「保護する・譲渡されるタイミングがあったから」が31.6%、「保護活動・ボランティアを通じて興味を持ったから」が9.2%と、保護や譲渡がきっかけとなった方が4割以上を占めました。
また、「偶然の出会い・ご縁があったから」と回答した人は14.8%となっており、半数以上の方が「タイミングやご縁が飼うきっかけになった」ことがわかります。
近年ではSNSを通じた保護猫の里親募集や保護猫カフェなど、保護猫に関する活動が盛んに行われています。
このような背景もあり、「猫が好きで以前から飼いたいと思っていた」方以外にも猫を飼うきっかけが生じているのでしょう。
「その他」(2.2%)の回答では、「娘がペット不可のアパートに引っ越すため引き受けた」「ネズミ対策のため」「野良猫が懐いたから」などの回答が寄せられました。
猫の迎え入れ方|8割以上が保護や譲渡によって迎え入れたと回答
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飼い主が猫を迎え入れる方法で最も多かったのは「野良猫を保護」(33.6%)、次いで「友人や知人、家族からの譲渡」(31.2%)でした。
また、「里親としての引き取り」(7.6%)や「保護団体・愛護団体から」(7.0%)と回答された方も。8割以上の方が、保護や譲渡によって猫を迎え入れたことがわかります。
猫を迎え入れたきっかけとして「タイミングやご縁が飼うきっかけになった」方に回答を絞ると、迎え入れ方の割合は以下のように変動しました。
※猫を飼育し始めたきっかけとして「保護する・譲渡されるタイミングがあったから」「保護活動・ボランティアを通じて興味を持ったから」「偶然の出会い・ご縁があったから」と回答した方の回答結果を集計し、上位5項目を記載。
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保護猫を保護:46.7%
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友人や知人、家族からの譲渡:30.0%
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里親として引き取り:7.8%
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保護団体や愛護団体:5.8%
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ペットショップで購入:3.9%
「ペットショップで購入」した方は全体で21.4%である一方で、「タイミングやご縁が飼うきっかけになった」方においては3.9%と大きく減少することがわかります。
一方で、「保護猫を保護」した方は全体で33.6%であるのに対し、「タイミングやご縁が飼うきっかけになった」方においては46.7%と増加しました。
猫との出会いは必ずしも計画的とは限らず、“タイミング”や“ご縁”が大きく影響するようです。思いがけない出会いが、新たな家族を迎えるきっかけになるかもしれません。
なお、「その他」(1.8%)の回答には、「新聞の地域欄に載っていた、子猫もらってくださいの記事から」「ペットホテルに取り残された猫を引き取った」などの回答が寄せられました。
猫との生活で感じる困りごと|半数近くの人が「部屋の汚れ・損傷」と回答
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猫との生活で感じる困りごととして、半数近くの方が「部屋の汚れ・損傷」(45.2%)と回答しました。次いで「衛生面の管理」(38.8%)や「外出・旅行の難しさ」(34.8%)も3割以上の方が挙げており、多くの飼い主が感じている困りごとのようです。
「健康管理の難しさ」(29.8%)や「しつけの難しさ」(16.8%)、「高齢猫・病気の猫の介護」(9.4%)など、猫のケアに関する困りごとも挙げられます。
「その他」(1.8%)では、嘔吐物の掃除や賃貸住宅を探す難しさ、猫アレルギー、猫の脱走などが寄せられました。
猫との暮らしには様々な困難が伴うもの。そもそも猫との暮らしを続けるのが難しくなるような「飼育し続けるのが難しい(引っ越しや飼い主の高齢化など)」(4.2%)という困りごとにも回答が集まりました。
猫の支援活動への参加経験|「したことがある」のは約1割で活動資金や物資の寄付が中心
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支援活動の経験について聞いたところ、「したことがある」と答えた回答者は11.6%にとどまりました。一方で、「検討しているがしたことはない」との回答は17.0%となり、支援活動への潜在的な関心の高さがうかがえます。
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猫関連の支援活動に参加したことがある方へどのような支援を行ったかをを伺ったところ、「支援活動への資金援助」(33.0%)や「猫用フード・生活用品の寄付」(29.4%)の回答が多く挙がりました。
活動資金や物資の寄付は参加ハードルが比較的低く、また多くの猫を支える支援活動と言えるでしょう。
不要になった猫のフード・グッズはどうする?|半数以上が「廃棄」と回答
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猫のフード・グッズが不要になった際、どのように扱っているかについて伺いました。
その結果、「廃棄している」(53.6%)と半数以上を占める結果になりました。次いで「友人や知人に譲渡している」(22.0%)、「自宅で保管している」(21.0%)という方が多い傾向です。
「その他」と回答した方からは、動物管理センターへの無償譲渡や、動物病院への寄付などの声が寄せられました。
支援団体や愛護団体ではキャットフードや猫砂をはじめとした物資の寄付を募っていることも。
お手元に不要なフードやグッズがある方は、ぜひ支援団体や愛護団体への寄付もご検討ください。
NPO法人ねこほーむでは飼えなくなった猫の生涯預かりを実施
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飼い主の転居や入院、猫アレルギー発症などの事情により、やむを得ず猫を手放さなければならない状況に直面することもあるかもしれません。NPO法人ねこほーむでは、そういった猫たちの生涯預かりを実施しています。
保護された猫たちは、猫同士の触れ合いができる広々とした空間で暮らし、食事や医療ケアなど健康で快適な生活を送るために必要なお世話を受けることができます。飼い主さんが抱える事情に寄り添いながら猫たちの幸せを第一に考え、最期まで見守る環境づくりに尽力しています。
私たちの活動は、皆様のご寄付によって成り立っております。当団体の活動にご賛同頂けましたら、寄付(活動資金、物資)を通してサポートして頂ければ幸いです。皆様からの温かいご支援が、保護された猫たちの幸せな暮らしを支える力になります。
【法人概要】
名称:特定非営利活動法人 ねこほーむ
代表者:中島 武尊
所在地:東京都町田市金井 1-41-9
設立:2013年07月
事業内容:(1)動物の愛護と適正な飼育の普及・啓発・推進に関する事業(2)飼育放棄された動物の保護並びに里親及び引取り先の募集に関する事業
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