使用済プラスチック発生元での分散型クリーンエネルギー利用「北国の省エネ・新エネ大賞」受賞
~省エネと海洋流出防止に期待~
株式会社エルコム(本社:北海道札幌市、代表取締役:相馬 督)は、2022年1月25日e-PEPプラスチッククリーンエネルギー化システムによる『使用済プラスチック発生元での分散型クリーンエネルギー利用による省エネ効果』の取り組みにおいて、経済産業省北海道経済産業局より、令和3年度「北国の省エネ・新エネ大賞(北海道経済産業局長表彰)」優秀賞を受賞した。化石燃料を減らし、環境に負荷が少ないリサイクルモデルを構築し、今後の全国への波及に期待するとして高い評価をいただいた。
◆新たな循環モデルを構築
企業から出るプラスチックごみを廃棄するのではなく、その場で資源に変え、今までにない自社完結のエネルギーとして利用するリサイクルモデル。
再生が難しい海洋プラスチックや汚れたトレー、多層フィルム等に対しても有効なモデルである。地域内、又は自社内でエネルギーとして高効率に有効利用することはCO2を大幅に削減でき、プラスチック資源循環促進法でも掲げられている排出抑制、再資源化に新たな選択肢を生むシステムである。
※外部監査法人によるシステムの導入と従来の大型施設による熱回収・単純焼却と比較した場合のLCAの分析による数値。スギの木1本あたり14kg-CO2をもとに試算
◆e-PEPシステムの背景と概要
廃棄されるプラスチックには、灯油や重油とほぼ同等の発熱量がある。資源に乏しい日本において、それらを貴重なエネルギー源として無駄なく製造などの動力熱源にバックアップ利用することができる樹脂ボイラ。エルコムはその開発に成功し使用済プラスチックの発生現場で安全に高効率でエネルギー利用する≪e-PEPシステム≫を2017年リリース。現在、民間企業・自治体などで導入が進んでいる。当システムはこれまでに、第8回日本ものづくり大賞『地域貢献賞』、令和2年度北海道省エネルギー・新エネルギー促進大賞「新エネルギー部門大賞」、第5回ジャパンSDGsアワード『特別賞』等を受賞している。
◆クリーンオーシャンプロジェクト~プラごみは発生元でゼロへ
海洋プラスチック問題にも積極的に参画し、海洋への流出抑制だけではなく、海岸に漂着したプラスチックを有効に地産地消のエネルギーとして利用し、再流出防止にも取り組む。この両面からの取り組みで海洋プラゼロを目指すクリーンオーシャンプロジェクトを展開中。
=対馬市事例=
SDGs未来都市として漂着プラスチックの持続可能な有効利用に積極的に取り組む対馬市では、2021年2月にe-PEPシステムを導入。島内に漂着する漂着する年間平均約3,000袋(1m 3 フレコン換算)の廃フロートの燃料化を行い島内の温浴施設の熱源に利用する。廃フロートは、漂着プラスチックの島内エネルギー利用は、海ごみ削減、CO₂排出削減、化石燃料削減、処分費削減の4つの効果を生み、地域の環境保全のみならず、地域産業・観光の付加価値向上の相乗効果が期待される。
◆今後の展望について
プラスチックの有効利用率向上を目指すうえで、プラスチックの種類や状態に応じた現実的な運用を促進しながら、プラスチック分散型エネルギー有効利用モデルが一つの選択肢となるように取り組んでいきたい。このモデルは雇用創出・産業の活性化などの地方創生につながり、併せて、化石燃料の削減・省エネルギーという大きな課題にアプローチする。今回の受賞を機に、北海道並びに他の地域の省エネルギーに貢献するものとして、地域の企業・自治体とも連携を取りながらe-PEPイノベーション普及に努め、プラスチックの循環利用と持続可能な社会の構築のため尽力していきたい。
◆「北国の省エネ・新エネ大賞」とは
「北国の省エネ・新エネ大賞」は、省エネルギーの推進と新エネルギーの導入促進を目的に、北海道における省エネルギー・新エネルギーに関する有効利用、開発及び普及に係る取組において、他の模範となる組織等を北海道経済産業局が表彰するもの。
経済産業省北海道経済産業局 受賞発表HP:https://www.hkd.meti.go.jp/hokne/20220125/index.htm
◆e-PEPシステムについて
https://www.elcom-jp.com/e-pep
◆エルコムについて
『Future for Earth~すべては次世代のために』をビジョンに地球環境や社会のニーズに寄り添い、独自の発想と技術力で新たなソリューション開発を行う創造開発型企業。
【会社概要】
会社名:株式会社エルコム
所在地:札幌市北区北十条西1丁目10番地1
代表取締役:相馬 督
設立:1991年4月5日
URL:http://www.elcom-jp.com/
事業内容:環境機器/産業機械開発・製造・販売
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像