慢性の痛みでお困りの近畿地区の皆様のための診療情報サイトと動画が完成しました
〜 ケガや病気など明らかな原因がなくても続く痛みの専門的な医療機関をご紹介〜
痛みの「いた」と近畿地区の「きん」をとって「いたきんネット」
----近畿地区の慢性疼痛患者の診療に携わる医師を中心とする診療ネットワークでは、慢性の痛みでお困りの皆様を円滑に、専門的な診療につなげるための診療情報サイトと動画を制作しました。
近畿地区(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)では初の試みです。
【URL】http://itakinnet.html.xdomain.jp
----近畿地区の慢性疼痛患者の診療に携わる医師を中心とする診療ネットワークでは、慢性の痛みでお困りの皆様を円滑に、専門的な診療につなげるための診療情報サイトと動画を制作しました。
近畿地区(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)では初の試みです。
【URL】http://itakinnet.html.xdomain.jp
「いたきんネット」の想い
「いたきんネット」には、これまで『厚生労働省 慢性疼痛診療システム普及・人材養成モデル事業‐近畿地区』のサイトで公表していた同地域内の慢性痛(慢性疼痛)に詳しい医療機関の情報を抜き出し、患者さんやそのご家族にぜひとも知っていただきたい情報と共にご提供しています。
従来のサイト名はあまりにも長く、また患者さんのための情報が掲載されていることも判りにくい構造であったことからこの度、一般向けの情報に特化した「いたきんネット」をリリース致しました。
慢性の痛みで苦しんでいる人は20歳以上の日本人の22.5%、約2315万人と推計されていますが、多くは原因不明と放置されるか、誤った診断にもとづく効果のない治療を受け続けるなど、つらい思いをされています。耐え難い苦痛に苛まれていることを周囲(医師を含む)から理解されず、心を深く傷つけられている人もいます。絶望から死を考える人もいます。
ケガや病気などが原因の急性痛と、明らかな原因がなくても延々と続く「慢性痛」では、痛みの仕組みも治療法も全く異なるということが、一般人はおろか医師にさえも十分理解が広がっていないことから生まれる悲劇です。
「いたきんネット」は、慢性痛の患者さんの味方です。慢性的な痛みとはどのようなものかをわかりやすく解説し、慢性痛に対する誤解*を解き、地域における慢性痛の診療拠点である「集学的痛みセンター」での治療の具体例を提示。専門的な治療が受けられる医療機関のリストをご案内しています。
*慢性痛は誰にでも起こり得る疾患です。本サイトでは、働き過ぎから発症した教師や、ダンサーにして格闘家の屈強な男性の症例もご紹介しています。
動画「“痛み沼”にハマった6人」
耐えがたい苦痛の泥沼“痛み沼”にハマり、抜け出そうともがいてきた患者さんやご家族に、どのような痛みか、つらかったこと、「集学的痛みセンター」を受診して専門的な治療に出会えたことでどう変わったかをお話しいただきました。
最後には、「集学的痛みセンター」の慢性痛専門医からのメッセージもあります。
「あ、私と同じ」と感じたら、ぜひ「いたきんネット」と検索し、専門的な治療にアクセスしていただきたいと思います。
慢性痛は十人十色
Iさん(50代)
腰痛歴30年のIさんは元美容師。ひどいときは寝返りがうてないほどの激痛に苦しんで来ました。受診した医療機関は整形外科など8か所。おざなりで流れ作業のような治療に、このまま治らないのかと途方に暮れていた中で「集学的痛みセンター」のことを知り受診。それまでとはぜんぜん違う、効果を実感する治療に感激。「もっと早く知りたかった」と話していました。
Hさん(60代)
足掛け3年半、「心因性神経障害性疼痛」の診断を受けた妻の闘病を支えてきたHさん。「最高につらい痛みを10としたら今どのレベル」との問診に、「いつも10や」と答える妻。「しんどがり」「詐病だろう」など辛辣な言葉を投げかける医師に怒りと困惑を感じてきたと言います。「医者は患者をとっちめる仕事じゃないのに」。「集学的痛みセンター」にたどりついたことでようやく希望の光が見えてきました。
Yさん(40代)
ある日突然、体中が刺されるような激痛に襲われ、さまざまな検査を受けたが異常なし。痛み止めも全く効かない状況で、かかりつけの病院で告げられた病名は「線維筋痛症」。見た目は健康、検査も異常なしだったことから周りの理解が得られず苦しむ。退職し、不安に押しつぶされそうになっていた中、「集学的痛みセンター」に3週間入院したことで症状は好転。痛みはほぼなくなり、新たな仕事を始めました。
Nさん(50代)
「根性だけはあるんです」と微笑むNさんはPOPアーティスト。多忙な毎日を送る中、腕のしびれと握力がなくなるような痛みに始まって、徐々に全身に痛みが広がっていきました。勤めていた職場を退職はしたけれど、ポジティブさを失わないNさん。入院しての治療をきっかけに、自分に合った働き方を再構築。「痛みについて話を聞いてもらえたことが一番ありがたかった」と痛みセンターの印象を語ります。
Sさん(40代)
10年もの間、全身の痛みに苦しみ続けているSさんは、自己主張が苦手でストレスをためやすい性格。「集学的痛みセンター」を紹介されて受診し、「慢性疼痛」と診断されて定期的に通うと共に大学病院の心療内科へも通院。「日常何もなければお薬で機嫌よく過ごせるまでにコントロール出来ています」。高齢のご両親の介護も担っており、今は「自分の体調優先というわけにはいかない」と悩みを打ち明けてくれました。
Hさん(50代)
17歳で右腕を肩甲骨ごと切断する大事故にあったHさんは公務員。健常者に負けないよう懸命に働き、職場でも評価されて来たが、コロナ禍で仕事が過負荷になり、激しい背部痛と両下肢痛に見舞われる。半年休職して復帰するも再び症状に襲われて絶望。「わからない」「様子見て」と痛み止めを処方するだけの医師への不信感は強く、この6月には「死ぬことも考えた」。現在は3か月の専門的な治療を経て、劇的に回復。職場復帰をめざしています。
正しい情報が少なすぎる
6人の患者さんが共通して口にしたのは「慢性痛にかんする正しい情報が少なすぎる」ということでした。慢性痛には、専門的な治療が必要です。どうか「いたきんネット」と「“痛み沼”にハマった6人」の情報が、一人でも多くの患者さんに届くよう、ご協力をお願い致します。
「慢性疼痛診療構築モデル事業・近畿地区」事務局
【会社概要】
会社名:「慢性疼痛診療構築モデル事業・近畿地区」事務局
所在地:滋賀医科大学医学部附属病院ペインクリニック科
〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町
代表者:福井 聖
設立:2017年
URL:http://painkinki.html.xdomain.jp/index.html
事業内容:慢性痛に対する適切な診療、慢性痛に関する情報提供、医療者の研修
【本事業に関するお問い合わせ先】
eritsuka@belle.shiga-med.ac.jp (担当:塚本)
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
あたらす株式会社
木原(医療ジャーナリスト)
e-mail:kiha522@nifty.com
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