株式会社 Abrax Japan、九州大学との共同研究契約を更新し、新たなステージへ

創薬バイオベンチャーのAbrax Japanは新規化合物 AJ04 の最適化と社会実装の推進を目指し、九州大学との共同研究契約を更新。開発を次のステージへ進めるための資金調達を計画。

Abrax Japan

株式会社 Abrax Japan(以下「Abrax Japan」)は、国立大学法人九州大学(以下「九州大学」)大学院農学研究院 生命機能科学部門 生物機能分子化学講座 農業薬剤化学研究分野の有澤美枝子教授と締結していた、新規化合物の開発に関する共同研究契約を更新しました。

今回の契約更新により、Abrax Japan と九州大学は、次世代リード化合物「AJ04」シリーズの最適化および実用化に向けた共同研究をさらに加速させます。

【共同研究の概要】

本共同研究は、2023 年に開始した「新規化合物の開発に関する共同研究」の成果を基盤に、九州大学 有澤研究室の有機合成と分子設計技術*を活用し、より高い皮膚親和性と安全性を持つ新規ビタミン D 誘導体の創出を目的としています。

AJ04 は、ビタミン D 誘導体の化学骨格を応用して設計された新規外用化合物であり、皮膚を介した代謝調節機構を利用することで、肥満および脂質代謝異常への新たな治療アプローチを目指しています。

本フェーズでは、九州大学との連携により、

・AJ04 の化学構造最適化(SAR リファインメント)

・安全性および有効性評価(in vitro/ex vivo 試験)

・F275 処方との製剤適合性確認

・前臨床試験および規制戦略に向けたデータ取得を実施します。

*有澤研究室が 2021 年度より実施している JST 創発的研究支援事業採択課題「生体親和性分子が担う環境ストレス応答医農薬品の創生」における研究成果に基づく技術

【今後の展開】

Abrax Japan は、AJ04 および F275 の開発を次のステージへ進めるため、2026 年前期に 2 億円の追加資金調達を計画しています。今回の調達資金は、九州大学との共同研究による最適化化合物の前臨床試験実施、F275 を用いた製剤開発、2028 年に予定しているオーストラリアでのファースト・イン・ヒューマン臨床試験に向けた規制対応準備、および知的財産権の強化に充当される予定です。

GLP-1 受容体作動薬市場が急拡大する中、AJ04 は外用剤という差別化されたアプローチで肥満症治療

の選択肢を広げる可能性を有しており、本調達により 2028 年の臨床試験開始という重要な企業価値創出ミッションに向けた開発体制を確立します。

【Abrax Japan CEO 成田譲のコメント】

「2023 年の共同研究開始以来、九州大学 有澤研究室との協働は当社にとって非常に実り多いものでした。今回の契約更新により、より実用的かつ高精度な化合物最適化に取り組み、皮膚を介した新しい代謝治療の実現に一歩近づけると確信しています。AJ04 は、肥満や脂質異常症の治療において、これまでにない安全で持続的な選択肢を提供する可能性を秘めています。」

【九州大学 有澤美枝子教授のコメント】

「Abrax Japan との共同研究を通じて、私たちが培ってきた有機合成化学と分子設計の知見を社会実装へとつなげる計画です。より進んだ分子設計アプローチにより、皮膚から全身の代謝に働きかける革新的な低分子化合物の創出を目指します。」

【Abrax Japan について】

株式会社 Abrax Japan は、ペンシルバニア大学の上林拓博士の研究をもとにした治療薬の開発と商業化を目的に、2020 年に上林博士と成田譲氏によって東京で設立されました。

皮膚を「内分泌器官(endocrine organ)」として捉えた新しい創薬アプローチを通じ、肥満、脂質異常症、皮膚疾患、および腎炎の治療薬を開発しています。

これまでに個人投資家およびベンチャーキャピタルからシード資金 370 万米ドル(約 5.5 億円)を調達し、主力開発品である AJ04 および F275 の研究開発を進めています。

Abrax Japan は、2028 年にオーストラリアで肥満症を対象としたファースト・イン・ヒューマン臨床試験の実施を目指しています。

【九州大学について】

国立大学法人九州大学は、2030 年に向けた大学の目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げ、これまで蓄積してきた「知」と「人材」を最大限に活用し、地域社会と協働して、社会的課題の解決や、持続可能で人々の多様な幸せを実現する社会づくりに貢献する取り組みを展開しています。

「脱炭素」や「医療・健康」「環境・食料」など、世界が注目する最先端の研究活動を展開し、広大なキャンパスを生かした実証実験や大学発ベンチャーなどにより、研究成果の社会実装を推進しています。

本件に関心をお持ちのメディア・投資家・事業パートナーの皆様からのお問い合わせは以下からご連絡ください。

【問い合わせ先】

株式会社 Abrax Japan

公式サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

https://abrax-japan.com

d99948-3-61fbc4f3f24be8619df9fa0bebcad10c.pdf

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

株式会社 Abrax Japan

1フォロワー

RSS
URL
https://abrax-japan.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区南青山2-2-15 WinAoyamaビル UCF635
電話番号
-
代表者名
成田 譲
上場
未上場
資本金
2億5816万円
設立
2020年05月