CO2吸収・吸着・分解機器「PLASMA-X」を エジプト・シャルムエルシェイクCOP27に出展

株式会社カーボントレード

株式会社カーボントレード(本社:東京都港区、代表取締役:建石俊之)は、日本未来科学研究所合同会社(本社:東京都千代田区、代表:宮崎英孝)がコールドプラズマ(低温プラズマ)技術を用いて開発した、二酸化炭素を吸収・分解吸着する革新的な機器「PLASMA-X」の製造・販売を目的に同社と業務提携契約を締結し、本製品を2022年11月6日からエジプトのシャルム・エル・シェイクで開催される国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)のBlue Zone オフィシャルエキシビジョン(organizer/Green Economics Institute、ERINA他)ブースに出展します。
 今回COP27にて紹介するPLASMA-Xは、地球温暖化の一因とされている二酸化炭素(CO2)やメタンガスなどを吸着固定化、あるいは分解吸着する装置です。
 本製品は、CO2という安定的でかつ他の物質に変化しづらい気体を、低温プラズマ技術(コールドプラズマ技術)を用いて少ないエネルギーで様々な形態に転換させるものです。

 

■文末 コールドプラズマ技術補足説明 参照

 低温プラズマ環境下でのCO2吸着は、従来から行われている常温環境による直接吸収法などに比べると、特殊な環境下で触媒に吸収させるため、CO2を物質に安定的に取り込むことができ、物質からの再排出が少ないことが特徴です。そのため、再排出を抑えるためのコストや手間を効率化することができ、さらにはCO2を吸着させた物質を別の場所へ移動する、別の物質の材料として再利用する、といったことも可能です。
 また、低温プラズマ環境下における二酸化炭素処理は、処理効率を飛躍的に向上させることができるため、従来の常温触媒吸着型の装置に比べると数分の一程度まで小型化することが可能です。これによって、従来の大きさ装置では難しかったオフィス環境や空間制約のある環境下での利用も可能となります。

 日本で建築物衛生法に規定される「建築物環境衛生管理基準」では、事務所など室内の二酸化炭素含有率は「1,000ppm以下」と定められており、通常この基準をクリアするために、空調設備の稼動と維持管理に努めること、とされています。空調設備の稼動は、エネルギー消費によるCO2排出やエネルギーコストの事業者負担等が伴い、カーボンニュートラルへ向けた取組みにおいてクリアすべき課題となってきます。
 今回COP27で提案するPLASMA-Xは、身近な空間(オフィスやイベント会場、人が集まるインドア空間)での二酸化炭素削減に効果を発揮するモデルです。
 例えば100人の人々が活動する場合では8時間で約33.3kgのCO2(約1kg-CO2/人日 × 8/24時間 × 100人)が排出されるのですが、このCO2排出量の30%~60%(*1)を処理できる見込みです。
 このように、PLASMA-Xによって二酸化炭素の削減・低減効果が得られれば、空調設備の稼働率抑制につながり、エネルギー消費によるCO2排出植生とコスト削減につながることが期待できます。
 尚、PLASMA-Xは、吸収・吸着したCO2量を計測しモニタリングできる機能も併せ持っており、処理したCO2量を定量化、可視化することができます。

*1.空間の広さや密閉性、人の密度や活動量によって効果は変動します。

 更に、PLASMA-X(コールドプラズマ技術)は、プラント向けにユニット化することも容易であり、そのユニットを、化石燃料を消費する発電所や工場、焼却炉などの排気設備の一部に組み込むことで、排気されるガス中のCO2を削減することができます。今後はプラント向けに40ftコンテナサイズのパッケージユニットを開発する予定で、幅広いタイプの事業者や多様なプラントへの導入を通じて、温室効果ガスの削減に大きく貢献したいと考えています。

 私たちは、PLASMA-Xおよびコールドプラズマ技術を発展・普及させ、人類共通の課題である二酸化炭素削減、カーボンニュートラルの実現という難問に対応していくことを目指します。
 また、PLASMA-Xによる二酸化炭素の吸収・分解吸着量はカーボン・クレジット化することも想定しており、排出量取引などカーボンマーケットで利用できる環境価値の創出・提供にもつなげる予定です。


 インドア空間のCO2吸収・分解吸着を目的とした「PLASMA-X 室内設置型」は2023年春頃販売開始(販売価格未定)、温室効果ガス排出プラントを対象とした「PLASMA-X プラント設備型」は、2023年夏頃より受注開始(販売価格未定、導入するプラントごとに個別設計)の予定です。
※販売開始時期は予告なく変動します。

■コールドプラズマ技術 補足説明

 コールドプラズマ技術はさまざまな処理や反応に応用することができ、CO2から直接炭素を分離したり、あるいは、CO2をほかの物質や触媒に固定化させたりすることが可能です。この技術は、半導体製造などで用いられているホットプラズマ技術とはやや異なります。コールドプラズマ技術は、比較的圧力の低い気体に対して電界や磁界を与えることで作られる特殊な現象で、この環境下では電離などで電子とともに発生するイオンは通常空間と変わらないエネルギー状態にもかかわらず、電子だけが高いエネルギーを持ちます。
 これはプラズマという名称で多くの人が想像する現象=電子温度とイオン、ガス温度が平衡する熱プラズマ状態とは違い、低温プラズマ環境下では電子だけが高いエネルギーをもつため、特定の原子や分子のみを励起、電離することができ、この励起現象をCO2分子に作用させ、従来の熱化学反応理論では考えられないほどの低エネルギーで二酸化炭素の分解/分離吸着を実現しています。
尚、低温プラズマは熱プラズマになぞらえて、非平衡プラズマとも呼ばれます。

■株式会社カーボントレード
 2008年設立、京都メカニズムや日本J-クレジット制度におけるカーボン・クレジットの提供、およびカーボン・クレジットを活用した温暖化対策ソリューションを提供。これまでに取り扱ったカーボン・クレジットは135,000t-CO2、カーボンオフセットの自社ブランド「CarbonPASS(商標登録5268665)」を付与した環境アイテム・サービス3,200万点以上を提供。
 今後、PLASMA-Xをはじめ、CO2削減を確実に実現するプロダクトやソリューションに関する事業を拡大していく。

■日本未来科学研究所合同会社
 世界で初めて大面積プラズマ放電電極のプラズマフィルター(PF)とその多層化に成功し大流量処理を可能とした。コールドプラズマの作⽤によってウイルスや細菌を含む空気や⽔を⼤量に殺菌・滅菌処理ができ、空気、水のプラズマ処理と二酸化炭素など温室効果ガスの分解処理のコア技術を実現。

 



■ PDF資料 http://www.carbontrade.co.jp/files/6216/6778/0670/PLASMA-X_COP27.pdf

■お問合わせ
 株式会社カーボントレード
 担当:日下(くさか)
 〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル4F
 TEL 03-5797-7768 FAX 03-5797-7769
 E-mail info@carbontrade.co.jp
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環境・エコ・リサイクル
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会社概要

株式会社カーボントレード

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http://www.carbontrade.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル4F
電話番号
03-5797-7768
代表者名
建石俊之
上場
未上場
資本金
4000万円
設立
2008年12月