三陸の次世代は郷土芸能をいかに継ぐか。創造的復興を目指す「三陸国際芸術祭2023 “移ル”」9月〜3月開催決定!

コロナ禍が明け、2014年の創始以来最大規模での開催となる今年度の本芸術祭。東日本大震災前後に生まれ成長した次世代が主役となる多彩な舞台・イベントの見所を一挙公開します。

三陸国際芸術推進委員会

【テーマ「移ル」に込めた想い】
大震災による壊滅的打撃を受けても潰えぬ、三陸沿岸部の土着芸能の強さはどこから湧き上がるのか。日本各地で人口減少と高齢化に伴う地域の活力低下が同時多発する中、三陸では今なお、多くの集落で地元の芸能と祭りが生き延びています。それは三陸の人々の遺伝子に刻まれた、「生きる意味」の表現だからです。だからこそ人々は震災後いち早く郷土芸能を復活させ、それが三陸復興の原動力の一つとなりました。

北は青森県八戸市から南は岩手県陸前高田市まで、沿岸600㎞にわたる15市町村が連携し、今年度も三陸国際芸術祭を開催します。今年のテーマは「移(うつ)ル」。三陸の厳しい⾵⼟や労働環境の中から⼟着の⺠衆によって⾃然発⽣した「⿅踊り」「剣舞」「⻁舞」「さんさ」「ナニャドヤラ」「神楽」などの芸能の数々は、移り変わる時代とそこに生きる人々を介して、伝承し、留まり、育まれてきました。脈々と紡がれた物語と、これから紡がれる未来の物語がここにあります。次世代と共に、私たちはこれからどんな「移ル」を迎えようとするのか。そのヒントを手繰り寄せに、ぜひ三陸国際芸術祭にお越しください。


▲メインビジュアル2023 Photo|田附勝▲メインビジュアル2023 Photo|田附勝

今年のメインビジュアルは岩手県大槌町の臼澤鹿子踊(うすざわししおどり)。鹿子の装束の頭を飾る髪のような束「カンナガラ」の原材料となる「どろの木」は今やこの地方の山でも入手困難である。これを

8年前に植樹した子ども達が成長して舞台に加わり、地域の三世代が共に演舞する。三陸芸能はジェンダーや移住者の境界線も取り払い、新たな形態へと恐れず変容しながらも、守るべきものを守り、踊りをつなぐ。


【主要イベント3種】

1. 岩手県野田村で開催|次世代の芸能者育成事業

 「三陸のだむら未来芸能祭・のだむら祭生(さいせい)ミーティング」

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(1) のだむら祭生(さいせい)ミーティング」(一般参加型会議)

開催⽇時|2023年9⽉23⽇(⼟)16:00〜18:00 (開場15:30)

開催場所|古⺠家「庵⽇形井(いおりひかたい)」※南部曲がり家

内 容|全国的に課題とされている継承者問題に焦点を当て、若者主体の演舞公演と一般参加型の交流会議を開催。築160年余の南部曲がり家(なんぶまがりや)を改修したワーケーション施設に村内外の若⼿芸能者やプロの太⿎アーティスト、地域づくりコーディネーターらが集い、芸能の魅⼒を語ったり体験したりしながら、東北・三陸地域に息づく創造性・可能性をシェアし仲間をつくる交流ミーティング。

▲2022年 芸能彩生(さいせい)ミーティングの様子▲2022年 芸能彩生(さいせい)ミーティングの様子


   ▲三陸国際芸術祭2022 洋と野に舞う三陸未来芸能彩


(2) 三陸のだむら未来芸能祭(郷土芸能鑑賞会)

開催⽇時|2023年9⽉24⽇(⽇)13:00〜15:45 *受付開始12:00 開場12:30

開催場所|⼗府ヶ浦公園

内 容|未来志向の野田村野外公園にて防潮堤や三陸鉄道を借景に、才覚あふれる次世代芸能者たちやプロの太⿎奏者、現代アーティスト等の多彩なメニューでお送りする演舞公演を開催。

 料⾦| 無料 イス席・⽴⾒席・⼊退場⾃由 

▲2022年 おおの鳴雷太鼓▲2022年 おおの鳴雷太鼓

2. 岩手県大船渡市で開催 |三陸芸能の大見本市「三陸芸能大発見サミット」

開催⽇|2023年10⽉7⽇(土)〜8⽇(日)

開催時間|7⽇(⼟)|開場14:45 開演15:30 終演20:30(途中休憩45分)

     三陸7団体、インドネシア1団体

     8⽇(⽇)|開場10:00 開演10:45 終演15:30(途中休憩45分)

     三陸7団体、インドネシア1団体

開催場所|キャッセン⼤船渡(須崎川親⽔広場)(すざきがわしんすいひろば)

     ※⾬天時:⼤船渡地区公⺠館

内 容|三陸沿岸地域の郷⼟芸能14団体が⼤船渡に集結!さらに今年はインドネシアから「Miroto Dance Company」が来⽇。コロナ禍以降待望の海外からの招聘で本来の「国際芸術祭」が復活します。7⽇(⼟)は篝⽕の中での幻想的な芸能鑑賞、 8⽇(⽇)は演舞と共に「⼤船渡市産業まつり」にて海の幸⼭の幸も。彩り豊かな芸能と⾷を⼀度に味わうことのできる2⽇間。

料⾦|両⽇とも無料 *正⾯座席のみ要事前予約(200席限定・⽇時指定、全席⾃由)

           ⽴ち⾒エリア・背⾯席あり(予約不要)

▲2022年 三陸篝火芸能彩▲2022年 三陸篝火芸能彩

▲Miroto Dance Company 「ASIAN TIGER」 ©︎みんなのしるし合同会社▲Miroto Dance Company 「ASIAN TIGER」 ©︎みんなのしるし合同会社

   ▲三陸国際芸術祭2022 三陸篝火芸能彩


3. 三陸沿岸各地で開催 | 芸能への旅「三陸芸能祭LINK」

2023年9月〜2024年3月まで約半年間に渡り、三陸の⾷⽂化や自然環境と郷土芸能催事を楽しむ「旅」をご案内します。三陸各地を訪れ、その土地特有の芸能と文化を現地で楽しんでいただけるモデルコース等を公式WEBサイトやSNSなどでご案内。

▲芸能情報満載の三陸周遊マップ(現地配布紙媒体)▲芸能情報満載の三陸周遊マップ(現地配布紙媒体)

●公式Instagram @sanfes_official

●三陸芸能祭LINKページ

https://sanfes.com/event/link2023

●昨年度の観光モデルツアーレポート

https://sanfes.com/contents/sanriku_international_arts_festival-_model_tour_report


【三陸国際芸術祭とは?】

東⽇本震災後に復興⽀援のため被災地を訪れたアーティスト(コンテンポラリーダンサー)たちの活動をきっかけに、2014年から三陸の4市町村の連携によって始まった芸術祭。2018年度からは地元の企業「三陸鉄道株式会社」社⻑の中村⼀郎⽒(現在は⽯川義晃⽒)が推進委員会の⻑を務め、北は⻘森県⼋⼾市から南は岩⼿県陸前⾼⽥市までの三陸沿岸地域の15市町村、岩⼿県および⺠間団体が連携して、三陸地域の郷⼟芸能や⽂化芸術の魅⼒を活かした創造的な復興を⽬指しています。この芸術祭のユニークな点は、いわゆる絵画や彫刻といった物体をメディアにしたアート作品の展⽰ではなく、三陸地域に古くから伝承されている「舞踊・芸能」が主役である所です。

 

コロナ禍を経験した私たちにとって、芸能や祭りは以前よりも⼀層⼤きな存在となりました。三陸の⼈々にとって踊りは地域をつなぐものであるばかりでなく、歴史や⽂化を伝える記憶装置でもあります。しかし、少⼦⾼齢化によって過疎化していく村々で、踊りの担い⼿が年々減少していることは⾔うまでもありません。この三陸の芸能をどのような形で未来へつなげることができるのか。そのためにも、より多くの⽅にこの芸能を知っていただく時が来ています。

   ▲三陸国際芸術祭2022 ダイジェスト


令和5年度日本博2.0事業(委託型) 三陸国際芸術祭2023 移ル

主催| 三陸国際芸術推進委員会 独立行政法人日本芸術文化振興会 文化庁

共催|八戸市、階上町、洋野町、久慈市、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市、住田町、三陸鉄道株式会社、公益社団法人全日本郷土芸能協会、特定非営利活動法人いわてアートサポートセンター、特定非営利活動法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク、 IBC岩手放送

協力|特定非営利活動法人みちのくトレイルクラブ、合同会社imajimu、東北文化財映像研究所、みんなのしるし合同会社

後援|岩手県 公益財団法人さんりく基金 三陸ジオパーク推進協議会  岩手日報社 東奥日報社 東海新報社 デーリー東北新聞社 NHK盛岡放送局 テレビ岩手 めんこいテレビ 岩手朝日テレビ 八戸テレビ放送 青森テレビ 青森朝日放送 エフエム岩手 FMねまらいん 青森放送 エフエム青森 コミュニティラジオ局BeFM


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会社概要

三陸国際芸術推進委員会

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URL
https://sanfes.com/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
岩手県盛岡市南大通1丁目15-7 3階
電話番号
019-656-8145
代表者名
石川 義晃
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年11月