ダークウェブ捜査専門AI「DarkBERT」日本進出へ：ダークウェブの「闇」解明に向け日本企業とのパートナーシップ構築を始動

-ダークウェブに特化したAI言語モデルDarkBERT（ダークバート）でダークウェブの「闇」解明への大きな飛躍へ、関連情報及びS2W日本語公式ホームページ本日公開

ダークウェブ捜査専門AI「DarkBERT」日本進出へ：ダークウェブの「闇」解明に向け日本企業との協力模索

-ダークウェブに特化したAI言語モデルDarkBERT（ダークバート）でダークウェブの「闇」解明への大きな飛躍へ。
-DarkBERTを搭載したサイバーセキュリティソリューション日本進出へ。
-政府機関や企業が抱える様々なダークウェブ発のサイバーセキュリティ問題解決の出発点に。
-国際刑事警察機構（ICPO）や各国政府のインテリジェンス部門との取り組みで既に大きな成果。
-DarkBERTの開発元のS2Wは日本での現地パートナーシップ構築に向けて始動。
-S2W日本語公式ホームページを本日公開。
-同時にDarkBERTデモ動画、開発者インタビュー、ソリューション資料も公開。


最近の技術革新は利便性を向上させていますが、同時に犯罪技術の進化をもたらしています。その一例が、マルウェア作成方法の共有などに使用されるダークウェブです。

図1.ダークウェブ上で共有されているChatGPTでマルウェアを作成する方法の実例

技術的な障壁でアクセスが困難だったダークウェブ、韓国のスタートアップS2Wが分析AI言語モデルを世界で初めて開発※


ダークウェブは、匿名ベースのネットワークで、麻薬、情報漏洩、ランサムウェア、ハッキングといったサイバー犯罪の温床となっています。このダークウェブにアクセスすることは技術的に困難であり、その内容を把握するのは至難の業です。捜査機関はもちろん、企業が実体を把握するのに苦労しており、そのためダークウェブは「闇のネットワーク」と呼ばれています。
しかし、韓国のスタートアップ「S2W」（韓国・京畿道城南市、代表取締役：徐尚徳 ソ・サンドク Sang-duk Suh）は、この難題に立ち向かうため、ダークウェブ専用のAI言語モデル DarkBERTを開発しました。
DarkBERTは、ダークウェブで犯罪者が使用する言語を解析し、脅威情報を抽出するAIモデルです。これにより、ダークウェブとその複雑な内容について、一層の理解が可能となります。

このようなダークウェブと高度な技術を中心に進化しているサイバー脅威に効果的に対応するための技術が初めて韓国で公開され、世界中の注目が集まっています。2023年5月4日、世界的に著名な自然言語処理学会ACL（Association for Computational Linguistics）に正規論文として採択されたダークウェブを学習させた言語モデルDarkBERTがその主役です。

DarkBERTは、ダークウェブでサイバー犯罪者が主に使用する言語を分析し、脅威情報を抽出できるAI言語モデルです。この言語モデルの発表は世界中のAI業界とサイバーセキュリティ業界から大変な注目を集めました。DarkBERTがこれまで匿名化と複雑さのベールに包まれていたダークウェブに一歩近づくことができる最初の入り口として認識され始めたようです。今回の研究を主導し、DarkBERTを開発したS2Wの研究グループは「ダークウェブを学習させたAIモデルは世界で初めてなので、その活用性に対する期待が高い」とその抱負を述べています。

図2.ACL学会に公開されたDarkBERT関連論文

欧米メディアも注目！DarkBERTは、ダークウェブ発の様々なサイバーセキュリティ問題解決の出発点に

米国の有名IT専門メディア『tom's Hardware』はDarkBERTを「ダークウェブ用ChatGPTの出現」という記事で大きく扱い、また英国の『HackRead』は「DarkBERT：ダークウェブに対する顕著なセキュリティ強化策」として紹介しました。
 

下図3.DarkBERTの出現をダークウェブ用ChatGPTとして期待を示した(米)tom’s HARDWARE他、複数の海外メディアが報道

ソーシャルメディア上での関心も高まっています。S2Wによると、DarkBERTはTwitterでこれまでに27か国で100万ビュー以上を記録しており、Google社のCISO Phil VenablesがDarkBERTの出現について言及するなど、AI分野とサイバーセキュリティ分野の両方で高い関心を集めています。
 

図4.DarkBERTに関する有名人のTwitter (左：Phil Venables、Google Cloud CISO / 右：David Akin、Global News政治部門担当主任特派員)

DarkBERTを搭載した専門サイバーセキュリティソリューション、世界中の政府機関、インテリジェンス部門、犯罪捜査担当部門や大手企業での導入が相次いでいます。
S2WはDarkBERTをダークウェブの問題を解決する上で主に以下のような目的で自社のソリューションを提供しております。

• ダークウェブ上の犯罪・脅威活動に対する正確な把握と分類
• ランサムウェア及び情報流出サイトに対する検出
• サイバーセキュリティや犯罪に対する重要な脅威活動のモニタリング及び検出
• 犯罪者やハッカーが使用する隠語や新造語に対する高い理解力と推論。

図5.DarkBERTのAI言語モデル生成過程及びサイバーセキュリティにおける活用領域 (論文内容)

このような分野におけるソリューションの展開をしていることもあり、DarkBERTをはじめとしたS2Wのソリューションは、現在までに国際刑事警察機構（ICPO、通称「INTERPOL」）を含め、世界中の捜査・情報機関から大きな関心を集めており、実際にS2Wのソリューションを犯罪捜査に活用して事件を解決する事例も増えております。

S2W、DarkBERTを活用し、日本国内で急増するサイバー犯罪の解決にも意欲。日本進出決定。日本語公式HP本日公開！日本国内におけるパートナーシップも模索。

DarkBERTを活用したサイバーセキュリティソリューションは、捜査官や企業の間で導入が進められています。これはダークウェブ上の犯罪活動の検出や分類、ランサムウェアや情報漏洩のリスクを軽減するための強力なツールとなります。特に、脅威が急速に変化し、新たな犯罪手段が生まれている今日では、DarkBERTのようなAIベースの解析ツールは欠かせない存在となっています。日本でも最近、サイバー犯罪の被害を受ける機関や企業が急増しており、S2Wとしては近い将来日本でもダークウェブの「闇」に光を当て、サイバー犯罪の解明や予防に積極的に貢献したいと考えております。

DarkBERTの展開が日本国内におけるサイバーセキュリティの風景をどのように変えるかについてはまだ未知数です。しかし、このテクノロジーが提供する深い洞察と分析は、セキュリティ専門家がより効果的に脅威を識別し、対策を立てるための重要な手段となるであろうと確信しております。

S2Wは、2018年に韓国最高の高等教育機関である韓国科学技術院(KAIST)のネットワークセキュリティ専門研究者グループを中心に設立されたデータインテリジェンス企業で、ダークウェブ、暗号通貨、サイバー脅威に対するインテリジェンスを保有しております。また、国際刑事警察機構(ICPO)や韓国政府のインテリジェンス部門を担う「国家情報院」（米国のCIAに相当）サイバーセキュリティ協力センターの公式パートナー企業として取り組んでおります。
DarkBERTを軸にS2Wは、ダークウェブをリアルタイムで簡単にモニタリングできる専門検索エンジン「XARVIS（ザービス）」とサイバー脅威インテリジェンスプラットフォーム「Quaxar（クェーサー）」、仮想資産追跡およびモニタリングソリューション「EYEZ（アイズ）」などの各種ソリューションを展開しております。Samsung、LG、Naverなどの韓国大手かつグローバル企業を主なクライアントとしており、最近アジアはもちろん、全世界のサイバーセキュリティ市場において急速な成長を続けております。

S2Wは現在、日本のサイバーセキュリティの問題解決に貢献するため、日本市場への進出も準備中です。2023年5月には日本現地での協力会社とパートナーシップを結び、本格的な日本進出とソリューション展開のための新たなパートナーシップも同時に模索しております。

S2W日本語公式HP本日公開！
S2Wの日本進出に先駆け、DarkBERTと同社ソリューションによる知見をいち早く日本のみなさまに共有させて頂くため、S2Wの日本語公式ホームページを本日より公開します。同サイトからはDarkBERTや各種ソリューションのご紹介、ソリューションの詳細資料（PDFにてダウンロード可）、DarkBERTの性能に関する動画などのコンテンツをご覧頂けます。

また、株式会社H2インタラクティブ（以下 「H2」）はS2Wと日本進出に関する包括的な契約を締結しており、H2はS2WのPRマーケティングを含む日本関連の業務及び同社ソリューションの販売代理（非独占）を進めております。

※*「世界初のダークウェブを基盤としたAI言語モデル」の記述に関する根拠は以下の通りです。

1. S2WとKAISTのこのモデルと関連する実験に関する論文が自然言語処理に関する世界的な学会であるACLの2023年の学会の論文に選ばれたこと
2. ACLを通じて上記の公表された論文を読んでAIやセキュリティーに精通している欧米のIT関連のメディアの複数の記者が初めてだということ及びその新奇性を認めて記事化していること

S2W会社紹介
S2Wは、2018年にKAISTのネットワークセキュリティのスペシャリストが中心となって設立された韓国唯一のダークウェブ・暗号通貨の独自分析テクノロジーを持つデータインテリジェンス企業かつ国際刑事警察機構（ICPO）の公式パートナー企業です。S2Wはサイバー脅威インテリジェンス(CTI)分野において、ダークウェブの脅威検出、ランサムウェア及びAPT攻撃グループ防御、フィッシング及びスミッシングなどの外部脅威に先制的に対応するセキュリティソリューションを提供します。データインテリジェンス分野においては、各種コマースやサービスプラットフォームの内部データを自動分析・検出する防御ソリューションを提供します。

S2W日本語公式ホームページ https://s2wjapan.com/
開発者インタビュー https://youtu.be/2mkrPozVJEw
DarkBERTデモ動画 https://www.youtube.com/watch?v=lTt8dQl0No8    
S2Wソリューション資料 
https://s2wjapan.com/wp-content/uploads/2023/06/S2W_solutions_JP.pdf
S2W 問い合わせ先（英語・韓国語）[e-mail] 担当：李裕暻(イ・ユギョン YK Lee)
日本語問い合わせ窓口 [e-mail] 担当：三好

*この報道資料は株式会社H2インタラクティブがS2W社の委託を受けて配信しております。