一般社団法人カーボンリサイクルファンド研究助成活動 成果報告会を実施-アーリーステージの研究者の独創的なアイデアを応援する日本初の制度・NEDO等国プロジェクトとして進展-
●一般社団法人カーボンリサイクルファンド(CRF)では、会員からの寄付金等を原資として、2050年カーボンニュートラル達成に資する研究成果を期待し、年間約1億円規模のカーボンリサイクルに係る研究助成を実施。
●2021年度の研究助成活動の成果報告会を9月29日に開催し、採択された12件の成果報告を会場約50名、オンライン約100名が参加、質疑応答・ポスターセッションで会員・研究者相互の交流・マッチングが促進。
●4件のNEDO事業やグリーンイノベーション基金事業等への採択が報告され、社会実装に向けて採択テーマの研究開発が加速。CRFは今後も社会実装へ向けたサポートを展開。
1.NEDO事業及び共同研究先にて環境省事業へ採択:廃海水と生体アミンを用いた新たなCO2鉱物化法の開発(安元 剛 講師(学校法人北里研究所 北里大学))
2.GI基金事業へ採択:超効率的なCO2利用ポリウレタン原料製造法の開発(竹内 勝彦 氏(国⽴研究開発法⼈産業技術総合研究所))
3.JST採択(未来社会創造事業):低コストCO2フリー水素製造に向けたCO2 吸着剤の開発(犬丸 啓 教授(国立大学法人広島大学))
●2021年度の研究助成活動の成果報告会を9月29日に開催し、採択された12件の成果報告を会場約50名、オンライン約100名が参加、質疑応答・ポスターセッションで会員・研究者相互の交流・マッチングが促進。
●4件のNEDO事業やグリーンイノベーション基金事業等への採択が報告され、社会実装に向けて採択テーマの研究開発が加速。CRFは今後も社会実装へ向けたサポートを展開。
1.NEDO事業及び共同研究先にて環境省事業へ採択:廃海水と生体アミンを用いた新たなCO2鉱物化法の開発(安元 剛 講師(学校法人北里研究所 北里大学))
2.GI基金事業へ採択:超効率的なCO2利用ポリウレタン原料製造法の開発(竹内 勝彦 氏(国⽴研究開発法⼈産業技術総合研究所))
3.JST採択(未来社会創造事業):低コストCO2フリー水素製造に向けたCO2 吸着剤の開発(犬丸 啓 教授(国立大学法人広島大学))
一般社団法人カーボンリサイクルファンド(CRF)は、2050年のカーボンニュートラル達成のカギとなるカーボンリサイクルの社会実装をサポートし循環炭素社会の実現を目指し2019年8月に設立、現在では、140を超える企業・個人・地方自治体・学術機関からなる業種横断・産学官連携プラットフォームとして機能しています。
CRFは、毎年会員からの寄付金を募り、2050年カーボンニュートラルに資する成果を期待し、カーボンリサイクルに係るアイデアを持つ研究者(研究チーム)に上限1,000万円(総額約1億円規模)の研究助成を実施しています。
2021年度の研究助成を2021年8月から助成開始し、約1年経過した2022年9月29日(木)にCRF会員に向けて成果報告会を会場約50名、オンライン約100名の出席者をもって実施しました。
冒頭、CRF北村副会長より、不安定な世界情勢の中でカーボンニュートラルを達成するためには再生可能エネルギーだけでは十分ではなく、炭化水素化合物である化石資源等の活用を継続していくため知恵を出す必要があること、そのチャレンジの一つが、イノベーションを通じてCO2を資源として活用する「循環炭素社会」の構築であり、CRFの役割がますます重要であることが述べられました。
成果報告では、研究の成果のみならず社会実装に向けた課題やCRF会員との連携を意識した発表が行われ、オンラインや会場から活発に質疑応答が行われました。
成果報告の中で、4件のNEDO事業やグリーンイノベーション基金事業等への採択の報告がなされ、社会実装に向けて着実に進展しています。
また、発表者からは、「実績のみではなく、研究者個人のアイデアを重視した採択」「自由度の高い助成金の用途」などに対して感謝の意が示されました。
成果報告後のポスターセッションでは、Face to faceの活発な議論・意見交換がなされ、CRF会員並びに研究者相互の交流が促進され、新たな研究者との出会いの場となりました。
CRFは今後も本研究助成活動を継続して実施し、カーボンリサイクルに係る研究者の発掘・育成と社会実装に向けた取組を加速していきます。
1)CRF研究助成の採択テーマがNEDO事業に採択されました。https://carbon-recycling-fund.jp/public_relations/news/8578
2)令和4年度環境研究総合推進費における新規課題の採択決定について https://www.erca.go.jp/erca/pressrelease/pdf/20220310_1.pdf
3)CRF研究助成で採択された研究がグリーンイノベーション基金に採択されました https://carbon-recycling-fund.jp/public_relations/news/8837
4)JST未来社会創造事業 https://www.jst.go.jp/mirai/jp/open-call/research/220921.html
<2021年度CRF研究助成活動 採択テーマの詳細はこちらから>
https://carbon-recycling-fund.jp/public_relations/news/9009
<CRF研究助成活動の詳細はこちらから>
https://carbon-recycling-fund.jp/research_grant_activities/grant_application/
CRFは、毎年会員からの寄付金を募り、2050年カーボンニュートラルに資する成果を期待し、カーボンリサイクルに係るアイデアを持つ研究者(研究チーム)に上限1,000万円(総額約1億円規模)の研究助成を実施しています。
2021年度の研究助成を2021年8月から助成開始し、約1年経過した2022年9月29日(木)にCRF会員に向けて成果報告会を会場約50名、オンライン約100名の出席者をもって実施しました。
冒頭、CRF北村副会長より、不安定な世界情勢の中でカーボンニュートラルを達成するためには再生可能エネルギーだけでは十分ではなく、炭化水素化合物である化石資源等の活用を継続していくため知恵を出す必要があること、そのチャレンジの一つが、イノベーションを通じてCO2を資源として活用する「循環炭素社会」の構築であり、CRFの役割がますます重要であることが述べられました。
成果報告では、研究の成果のみならず社会実装に向けた課題やCRF会員との連携を意識した発表が行われ、オンラインや会場から活発に質疑応答が行われました。
成果報告の中で、4件のNEDO事業やグリーンイノベーション基金事業等への採択の報告がなされ、社会実装に向けて着実に進展しています。
- 廃海水と生体アミンを用いた新たなCO2鉱物化法の開発(安元 剛 講師(学校法人北里研究所 北里大学))は、海水をCa2+原料にして生体アミンを用いたバイオミメティックなCO2鉱物化法という、世界的に見ても例がない新たな鉱物化法の開発です。この研究は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)事業への採択1)、及び、DAC(Direct Air Capture:直接空気回収)への適用開発研究に向けた取組を環境省令和4年度環境研究総合推進費2)の中で実施中です。
- 超効率的なCO2利用ポリウレタン原料製造法の開発(竹内 勝彦 氏(国⽴研究開発法⼈産業技術総合研究所))は、毒性の高いホスゲンを使用する製造法からの代替法としてカルバメートを利用する手法の課題である圧力と反応時間の長さを緩和するための触媒等の開発を行いました。本研究は、東ソー株式会社を幹事会社として三菱ガス化学株式会社との 2 社が実施するグリーンイノベーション基金事業3)「CO2 を原料とする機能性プラスチック材料の製造技術開発」の中で社会実装に向けたさらなる研究開発が行われます。
- 低コストCO2フリー水素製造に向けたCO2 吸着剤の開発(犬丸 啓 教授(国立大学法人広島大学))は、電源開発株式会社と共同で石炭ガス化複合発電プラントなどの高温高圧の排ガスCO2を直接回収する新規CO2吸着材の研究開発を実施し、これまでにない特性を有する吸着剤の開発に成功しました。本研究は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業4)の中でさらなる研究が実施されます。
また、発表者からは、「実績のみではなく、研究者個人のアイデアを重視した採択」「自由度の高い助成金の用途」などに対して感謝の意が示されました。
成果報告後のポスターセッションでは、Face to faceの活発な議論・意見交換がなされ、CRF会員並びに研究者相互の交流が促進され、新たな研究者との出会いの場となりました。
CRFは今後も本研究助成活動を継続して実施し、カーボンリサイクルに係る研究者の発掘・育成と社会実装に向けた取組を加速していきます。
<CRFの研究助成活動の特徴>
- 組織を問わない研究者(研究チーム)に対して、CO2吸収源活用などのネガティブエミッション分野や社会科学等も含む広範囲なカーボンリサイクルに係る研究に対して助成をする制度です。
- 会員からの寄付金等を原資して運営される独自の助成制度です。
- 申請書類や経理処理の簡素化を行った制度設計です。
- 助成金額は上限1,000万円/件、研究期間は2年以内を目途として、総額は年間約1億円規模です。
- 独創性・革新性・従来技術からの優位性を重視し、実績よりもそのアイデアに重きを置いた評価を実施します。
- 研究成果や特許などの権利は、研究者に帰属します。
- 2020年は、35件から12件を採択、2021年度は46件から12件を採択しました。2022年度は、スタートアップ枠を設けるなど新たな試みを実施し、40歳以下の若手研究者による7件を含め、16件を採択しました。
(出典)
1)CRF研究助成の採択テーマがNEDO事業に採択されました。https://carbon-recycling-fund.jp/public_relations/news/8578
2)令和4年度環境研究総合推進費における新規課題の採択決定について https://www.erca.go.jp/erca/pressrelease/pdf/20220310_1.pdf
3)CRF研究助成で採択された研究がグリーンイノベーション基金に採択されました https://carbon-recycling-fund.jp/public_relations/news/8837
4)JST未来社会創造事業 https://www.jst.go.jp/mirai/jp/open-call/research/220921.html
<2021年度CRF研究助成活動 採択テーマの詳細はこちらから>
https://carbon-recycling-fund.jp/public_relations/news/9009
<CRF研究助成活動の詳細はこちらから>
https://carbon-recycling-fund.jp/research_grant_activities/grant_application/
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