川崎レナ氏、2022年「国際子ども平和賞」を受賞
• 世界的に権威ある若いチェンジメーカーを称える賞に、大阪府出身の川崎レナ氏(17歳)
• 若者の参加を促進するさまざまな活動で知られる川崎氏が、未来の世代のために日本で若者の声に耳が傾けられる環境づくりを約束
• 国際子ども平和賞は過去にマララ・ユサフザイ氏、グレタ・トゥーンベリ氏、ンコシ・ジョンソン氏が受賞
• 若者の参加を促進するさまざまな活動で知られる川崎氏が、未来の世代のために日本で若者の声に耳が傾けられる環境づくりを約束
• 国際子ども平和賞は過去にマララ・ユサフザイ氏、グレタ・トゥーンベリ氏、ンコシ・ジョンソン氏が受賞
国際的な児童権利擁護の非営利組織であるキッズライツ財団(オランダ・アムステルダム 理事長:マーク・デュラート)が主催する、第18回国際子ども平和賞の授賞式が11月14日 オランダ・ハーグで行われ、日本の川崎レナ氏(17歳、大阪府出身)が、イエメンのノーベル平和賞受賞者タワックル・カルマン氏から賞を授与されました。彼女は母国である日本はもとより、世界各地で政治、環境、社会への子どもの参加を促進するための先駆的な活動を行っており、日本におけるユース・アドボケイトの第一人者です。
キッズライツ財団の専門委員会は、世界46カ国175名以上のチェンジメーカー候補の中から、川崎レナ氏を国際子ども平和賞の受賞者として選出しました。同賞受賞によって、彼女は世界の何十億という人々にメッセージを伝えられるようになります。
2022年国際子ども平和賞受賞者 川崎レナ氏の功績
川崎レナ氏は8歳の時に読んだ本で、世界には国の政治的事情で教育を受けることができない子どもたちがいることを知り、この状況を改善するために行動を起こすことを決意します。実際に変化をもたらすための様々なボランティアプロジェクトに参加するようになった彼女は、すぐに日本の若者も同じような問題に直面しており、多くの若者が個性を発揮したり自己を表現できず苦労していることに気づきました。
彼女は14歳の若さでアース・ガーディアンズ・ジャパンを立ち上げ、子どもたちが望む世界の変化に対応できるような新しい仕組みづくりを目指しています。その中でも特に注目すべきは、学校と地域の政治家をバーチャル会議でつないだことです。さらに、「polichat」という小さなオンラインプラットフォームを活用し、若者が望む時に直接政治家に連絡を取れるようにし、日本の子供たちが、政治や自分たちの将来に影響を与える政策決定に積極的に参加するよう促しました。
同組織は環境保護にも力を入れており、大阪の十三の河川清掃などのプロジェクトも実施しています。また、若者のプロジェクト資金調達エキスポも運営しており、熱心な学生起業家たちが持続可能なプロジェクトを提案し、投資を確保する絶好の機会となっています。この活動の結果、同組織は、政府運営に若者の声を取り入れるために日本政府の環境省が公式に連携している、数少ない青少年団体のひとつとなっています。
川崎氏は日本において、若者の社会参加を提唱するユース・アドボケイトの第一人者として知られ、近年国内バイオジェット燃料会社の最年少のCFO(最高未来責任者)に任命されました。この功績によって、東京都は彼女に都市開発チームへの助言を求め、その結果日本最大のショッピングモールや発電所が参画することになりました。また、50年、100年先を見据えた街づくりを想定した「東京ベイeSGプロジェクト」にも取り組んでいます。同プロジェクトは自然と利便性を両立させた持続可能な都市づくりを目的としており、3700万人が暮らす東京圏全域に影響を及ぼすと試算されています。さらに、彼女は新居浜市のプロジェクトに招かれ、若者の声を意思決定に反映させるQRコードを作成しました。このアイデアは新居浜市長に採用され、市の全住民に影響を与えることになります。
彼女の最終目標は、自分と同世代だけでなく、次世代にもより良い機会を提供することです。
国際子ども平和賞授賞式
国際子ども平和賞は、2005年にミハエル・ゴルバチョフを議長としてローマで開催された、ノーベル平和賞受賞者世界サミットにおいて創設された賞です。以来、ノーベル平和賞の受賞者が同賞の授与を担っており、本年の第18回 国際子ども平和賞は、2011年のノーベル平和賞受賞者であるタワックル・カルマン氏が発表しました。
オランダ・ハーグで行われた受賞式典では、カルマン氏が国際子ども平和賞、ンコシ氏の像、教育・研究のための奨学金、及び100,000ユーロのプロジェクト資金を授与しました。プロジェクト資金の半分は受賞者の活動支援に充てられ、残り半分はキッズライツ財団により子どもの権利のために奮闘する他の若いチェンジメーカーのプロジェクトに投資されます。
栄えある賞を受賞した川崎レナ氏は、次のように述べています。「今回この賞を戴けたことは、日本の若者にとって重要な兆しだと感じています。世界という舞台で、日本の若者の声が重要視さていることが浮き彫りとなりました。一人ひとりの声が届き、その価値が認められるまで、戦い続ける大きな力を与えてくれます。」
キッズライツ財団の創立者で理事長のマーク・デュラート氏は、次のように述べています。「レナさんは、若者たちの声を確実に届け、彼女の世代、及び次世代の若者にとって目に見える効果とし、良い機会へと変える、日本の優れた先駆者です。彼女にとっては教育と環境が最も重要な意味を持ち、彼女独自の視点で、国内のみならず世界の最重要課題としてとらえています。」
国際子ども平和賞は、世界中で子どもの権利のために勇気を持って闘っている若者たちの目覚ましい功績を称える賞で、これまでの受賞者にはマララ・ユスフザイ氏やグレタ・トゥーンベリ氏などがいます。
国際子ども平和賞2022授賞式 ライブストリーミング配信URL:
https://www.youtube.com/watch?v=gOpHcGSmtC0
報道資料
https://www.dropbox.com/home/KidsRights%20International%20Children's%20Peace%20Prize%202022
※ご使用の際は提供元として「KidsRights 2022」を記載いただきますようお願いいたします。
国際子ども平和賞について
国際子ども平和賞は、毎年、子どもの権利の擁護に大きく貢献した子どもに贈られます。
受賞者たちには、この賞をプラットフォームとして活用し、世界に変化をもたらしてきた豊富な歴史があります。
2006年の受賞者である元児童労働者のオム・プラカシュ氏は、児童労働者をインド政府の重要課題と位置付けました。
2011年には、当時無名だったマララ・ユサフザイ氏が国際子ども平和賞の候補者となりました。この後、彼女は世界的に有名となり、2013年には、すべての少女が教育を受ける権利を有することを訴えた勇気ある行動が評価され、国際子ども平和賞を受賞しました。これが決め手となり、2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞ました。
2020年には、サダト・ラーマン氏が、ネットいじめをなくすためのモバイルアプリ「Cyber Teens」の立ち上げへの貢献が評価され受賞しました。バングラデシュのある地域から開始したラーマン氏は、国際子ども平和賞の受賞後、バングラデシュ全体に活動の場を広げられるようになり、政府および警察と協力して組織を作り上げ、今では国内のすべての学校がこのモバイルアプリを導入しています。
昨年2021年の国際子ども平和賞受賞者であるインド・デリー出身のヴィハーン&ナヴ・アガーワル兄弟は、デリーの大気汚染防止のための組織「One Step Greener」を設立したことが評価され、受賞に至りました。One Step Greenerは現在、1,000以上の家庭、学校、オフィスから廃棄物を回収し、大気汚染防止のために廃棄物を燃やさないように分別し、今年までに173,630kgの廃棄物を再利用しています。国際子ども平和賞の受賞から4日後、ニューデリーのインド政府は大気汚染に対する厳しい対策を導入しました。
第1回国際子ども平和賞は、HIV/AIDSに感染した子どもたちに世界からの注目を集め、HIV陽性者の母親と子供たちのためのンコシズ・ヘイブン(Nkosi's Haven)を設立した南アフリカの少年ンコシ・ジョンソン氏に、その死後贈られました。同賞で贈られる、子どもが地球を押している姿を模した像は、子どもが世界を動かすと言うテーマをシンボル化したもので、同氏にちなんで名付けられました。
キッズライツ財団について
キッズライツ財団(KidsRights)は、すべての子どもが自分の権利を手にし、自分の中の大きな可能性を実現できる世界を目指す、国際的な児童権利擁護の非政府組織(NGO)です。子どもたちを、世界を動かす力を持つチェンジメーカーであると捉え、変化をもたらすために自分たちの意見を述べたり行動を起こす手助けをします。子どもの権利の実現のために世界的な注目を集め、子どもたちや若者とともに変化を起こす支援をしています。「国際子ども平和賞」、及びボーダーレスな若者向けオンラインコミュニティ「State of Youth」の創設者であり、年刊「KidsRights Index(キッズライツ指標)」を発行しています。財団の詳細については、ウェブサイトをご覧ください。https://www.kidsrights.org/
国際子ども平和賞専門委員会
選抜委員会
マーク・デュラート キッズライツ財団創設者兼理事長、国際子ども平和賞創設者
ベニヤム・メズール 国連子どもの権利委員会委員、前議長
ジョー・ベッカー ヒューマン・ライツ・ウォッチ 子どもの権利部 アドボカシー・ディレクター
タワコル・カルマン 2011年ノーベル平和賞受賞者、人権活動家、ジャーナリスト、政治家、「束縛のない女性ジャーナリスト」代表
李 亮喜(イ・ヤンヒ) 教授、発達心理学者、ミャンマーの人権状況に関する国連特別報告者、国連子どもの権利委員会前委員長
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