公園の伐採樹木を活用した公園ベンチが「JID AWARD 2022」プロダクト部門賞を受賞!
家具デザイナー小泉誠氏がデザイン。地域の人が使う家具を地域の材でつくる、地域住民の想いを込めた公園の伐採樹木活用ベンチプロジェクト。
地域の人が使う家具を、市民とつくり手の協働と、地域の材を使ってつくる「思い出ベンチ」プロジェクト
まちの公共の場として公園の価値が見直される中、東京都東村山市では、地域住民やボランティア団体、工務店や行政が連携して水車苑の水車や建築の復活が実現しました。
メンバーの対話が重ねられる中、公園ベンチの素材に市内公園の伐採樹木を活用し、地元有志の寄付による「思い出ベンチ」づくりプロジェクトが発足。家具デザイナーの小泉誠さんと相羽建設がデザイン・製作を担い、地域の人も試作や改善に一緒に参加してベンチを製作しました。
ベンチは「く」の字と「I」の字のベンチ、木陰の公園ベンチの2種類。それぞれコミュニケーションが生まれるデザインとし、座り心地にこだわりました。
■「思い出ベンチ」ができるまで
1.伐採樹木の活用
市内の公園で伐採された広葉樹を新木場で製材、 乾燥までの処理を行いました。
2.市民対話
公園の価値が見直される中で、どんな公園なのか、誰が使うか、どう過ごしたいか、地域の人と対話を重ねました。
3.地域の名所が復活
水車小屋の改修に向け対話を重ねる中で生まれた思い出ベンチ。コミュニケーションの場として多くの人に愛用されています。
4.試作を市民と共有
試作で角度や高さを検証。地域の人と一緒に何度も試して心地良さにこだわりました。
5.みんなでつくる
木の塗装にも、地域の人が参加。つくることに携わる中で家具への愛着が深まります。
6.職人と連携
ベースとなる金物は設置場所に合わせて金物を組み合わせる ことでベンチのサイズやレイアウトを変えることができます。
7.証を記す
ベンチの裏に寄付者の名前を入れることで大切に使ってほしいという想いが込められています。設置費用は自治会内で地域住民の寄付を募り、回覧板や口コミでの声かけで100を超える個人・法人から資金が提供されました。
公園の伐採樹木を活用したプロジェクトは、ベンチをつくるとともに地域の想いを再生する事業となりました。地域の行政、人、資金、デザイナー、工務店が力を合わせて出来上がったベンチは地域に愛される、居心地の良い場所になっています。ぜひ現地を訪れて、実際に居心地、座り心地を体感してみてください。
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■「思い出ベンチ」概要
製 作 : 恩多みんなのベンチ設置委員会 東村山市
デザイン:小泉 誠(Koizumi Studio)
施 工:相羽建設株式会社
設置場所:東京都東村山市 恩多野火止水車苑・恩多稲荷児童遊園
記事URL:https://aibaeco.co.jp/news/news-4502/
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