まるのうち保健室、国際女性デーにオンラインイベントを開催 産学医連携プロジェクト「働く女性 健康スコア」を公開 庄司智春さん・藤本美貴さんご夫妻も登壇「男性による女性の健康への理解もマナーに」
企業14社がスコア化の取り組みに参画、約3,400名を対象にアンケートを実施
三菱地所株式会社は、国際女性デーに向けたアクションとして、株式会社ファムメディコと共催で神奈川県立保健福祉大学の協力のもと、働く女性たちの課題を見える化する産学医連携プロジェクト「働く女性 健康スコア」の発表イベントを3月8日(水)に開催しました。発表内容の詳細とイベントの様子をお知らせいたします。
*イベントアーカイブ映像:https://www.youtube.com/live/zR6fYqCIH20?feature=share
(公開期間:2023年3月21日(火)まで)
*「働く女性 健康スコア」資料ダウンロード:https://shokumaru.jp/hokenshitsu/report2023/
三菱地所は、働く女性※1の未来の姿に寄り添うプロジェクト「Will Conscious Marunouchi※2」(以下、WCM)の一環として「まるのうち保健室※3」を推進しています。産学医連携プロジェクト「働く女性 健康スコア」は、現代女性の健康問題解決など女性医療コンサルティングを展開するファムメディコと三菱地所との共催により、業種の異なる14社とともに、⼥性従業員を取り巻く健康や就業環境などについて可視化する取り組みです。神奈川県⽴保健福祉⼤学の協⼒のもと、疫学調査をベースとした調査項⽬を開発し、参画企業の⼈事部を介して約3,400名が回答しています。イベントでは、この結果を「働く女性 健康スコア」として公開したほか、特別ゲストとして庄司智春さんと藤本美貴さんご夫婦をお招きし、働く女性の健康についてトークセッションを行いました。
また、三菱地所とファムメディコは、本スコアを活用して企業が抱える働く女性の課題を見える化し、課題解決策の提案を行う「働く女性 健康スコア 課題抽出サービス」を広く推進していく予定です。今後も「女性の働きやすい環境、その為の文化醸成」に向けて、丸の内から活動を推進してまいります。
- 「働く女性 健康スコア」発表会2023 トピックと詳細
【ピルの服用はよりヘルスケア目的へ。服用率は全国平均に比べて20代30代は特に高く】
半数近くの女性が「重い生理痛軽減」や「生理日コントロール」をピルの服用目的としており、ヘルスケア目的での服用が普及し始めているといえる。また、ピルの服用率は全体平均が15%(20代28%/30代13%)で、2019年の全国平均2.9%と比較すると非常に高い結果となった。
【不妊治療・卵子凍結への興味関心・経験有無の高まり。昇進意向との関連性も】
既婚女性において、5人に1人が不妊治療の治療中・治療経験ありと回答。卵子凍結についても、経験あり・興味ありという回答が39%で、昇進意向が高い傾向が顕著であった。妊娠しやすい体づくりへの関心の高まりが伺え、企業の制度作りも注目される。【3人に1人が経腟エコーの補助有無を知らず。企業内での制度理解も課題】
女性特有の疾患は経腟エコー検査受診で発見されるものも多く、その受診経験が71%である一方で、自社の検診で経腟エコー検査が企業補助の対象になっているかを知らない人は38%にも昇った。生理痛などの原因となりうる疾患もスクリーニングできる経腟エコー検査の認知や補助制度の理解促進は、全体的な共通課題と言える。
【婦人科疾患の治療経験者は2人に1人にものぼる。対処行動までには乖離あり】
年代別の婦人科受診状況では、受診経験ありが全体で85%に。また、半数が婦人科での疾患の診断・治療の経験があると回答。女性特有の症状がある自覚・リテラシーも高い傾向の一方で、対処までしている方は3割程度と人によって行動に差がある結果に。
【企業によって差異のある「男性による理解」ワークエンゲージメントとの関連性も】
女性特有の症状に理解があると回答した男性社員は、最も高い企業で約7割、最も低い企業で約2割で、企業によって乖離があった。男性理解あると感じている女性の方がワークエンゲージメント(活力・没頭・熱意)や仕事満足度が高く、月経困難症・PMS・更年期症状の緩和との関連性も見受けられる。
【参画企業のネクストアクション|3社における、今後新たに導入する制度や福利厚生を発表】
約3,400名への調査を行うと同時に、参画企業の人事担当者が集うワーキンググループを開催しました。健康スコアを参照しながら各社の課題や成功事例を共有しディスカッションすることで、新たな課題解決のヒントや対策を得る機会となりました。このコミュニティからこの度3社の参画企業が、次年度から新制度や福利厚生を導入することに至り、発表会のなかでもご紹介しました。
*産学医ワーキングレポート記事:https://shokumaru.jp/healthscore_working/
<株式会社アイスタイル>
福利厚生サービスに「経腟エコー検査」を新たに導入
「月経異常、PMSに悩む方が平均より高かった一方で、経腟超音波の受診率が、平均より低かったことから導入を決めました。」
<株式会社クリーク・アンド・リバー社>
女性に多いがん検診(子宮・乳房)の健診基本項目への組み込み
「婦人科受診状況が全体平均と比べて低く、特に20代の受診率が低い結果でした。また、婦人科受診歴のある方のうち、子宮頸がんと診断されたことがある人が8%いたことからもまずは上記施策に取り組みます。」
<三菱地所株式会社>
不妊治療・PMS治療の費用補助導入 ※上限あり
「9割以上の女性社員にPMS症状がありながら、実際に対処しているのは4割弱に留まっていることが分かりました。近年不妊治療に関する相談も増えており、会社としてのサポートを拡充すべきと考えました。」
【「働く⼥性 健康スコア」の特徴】 (1)男⼥画⼀的な調査ではこれまで数値化しづらかった領域を⾒える化して改善を⽬指す (2)産学医連携プログラムによる<設計→アンケート→分析→企業フィードバック>が⼀環となった、企業ごとの課題抽出ツールとして開発 (3)⼥性向けのアンケート結果から、企業やコミュニティごとに課題を⾒える化する (4)「働く⼥性 ウェルネス⽩書2022」から⽣み出した5つのセクションで構成(⼥性特有の健康課題/ヘルスリテラシー/セルフケア/就労環境/⽣活環境) (5)企業14社がスコア化の取り組みに参画、約3,400名超にアンケートを実施 (6)参画企業の⼈事担当者が集まるワーキンググループを経て、ネクストアクションを探る |
- イベントトークセッション レポート
イベントでは、プロジェクトの企画運営を担当する三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 まるのうち保健室プロデューサー 井上友美と、クレアージュ東京 レディースドッククリニック 総院⻑の浜中聡⼦先生に加え、特別ゲストとして庄司智春さんと藤本美貴さん夫婦にご登壇いただき、「自分らしく働き続けるための、私のためのセルフケア、周囲へのサポート」をテーマに女性と男性の両方の視点で価値観や意見を交わすトークセッションを行いました。
<“女性の健康”をテーマにしたイベントに夫婦で登壇>
国際女性デーにちなんで、ミモザカラーをあしらった衣装で夫婦一緒に登場。夫婦での登壇について藤本さんは「うれしさもありつつ、結婚式のような恥ずかしさもある」。庄司さんは「普段から夫婦のコミュニケーションは多いと思うが、今日は学びの機会として即実践したいと思う」と意気込みを見せました。
<周囲のサポート「男性社員からの理解」について>
健康スコアのデータのうち、女性特有の悩みに対する男性社員からの理解が企業間でも差がある結果に対して、庄司さんは「世代の風潮的にも、女性の健康について踏み込んだ声かけを控えがち。結婚をしてから美貴さんや女性の身体を労れるようになった」と意識面のハードルや変化をコメント。それに対し藤本さんはアイドル時代を振り返り、「女性同士でも言い合わないとわからないシーンがある」とコメント。男性だけでなく女性同士でも個人差があるテーマだからこそ、「男性側も学んで理解し、マナーとして捉えるのがよいのではないか」と庄司さんの考えをまとめました。浜中先生は「(生理は)誰にでもあるがゆえに、意外とそれを理由とした体調不良を声に出しづらいのがいまの実態」と課題感を述べました。
また、藤本さんは「普段から対話があることで、違いや体調の変化などもよりわかったりする」と、家庭でのコミュニケーションの多さも伺えました。井上から「周囲の男性理解があることで、仕事においてもよい傾向が生まれることがスコアからわかっている」という結果について触れると、「男性にとっては1つのスペックとして、人としての信頼にもつながることとして、理解が大事ですよね」と庄司さんのスタンスを言葉にしました。
<セルフケア「ピル服用や健診受診の大切さ」について>
丸の内エリアで働く女性のピル服用率が全国平均に比べて非常に高い結果となった理由について、浜中先生は「ピルっていうとまだまだ避妊目的という印象が強いですが、実際はそうではなくて、婦人科治療で立派に使えるものにもなりつつある」と解説しました。これを受けて藤本さんは「若い世代には美容院感覚で行けるところ(婦人科)をつくれるといいですね」とコメントし、浜中先生も「まずはご自身にあったところ(婦人科)を見つけてもらえると心強いのでは」と、セルフケアに関して気軽に相談できる婦人科の重要性を語りました。
多忙な日々を送る藤本さんは自身のセルフケアについて問われると、「若いときから過度なダイエットはしてこなかったですし、食事と睡眠は大事にするように心がけているし、毎年人間ドックを受診するようにしている」とコメント。最近は、更年期についても夫婦で話し合うことあるとのことで、「お互いのホルモン数値を見せ合うのもいいかもしれないね」と、夫婦でも健康について理解しと歩み寄ろうとする一面も見られました。
<対話の大切さを呼びかける「ミキティーーー!!!」>
トークセッションを踏まえ、藤本さんは「色々やっているつもりだったけれど、知らないことばかり。みんなに教えてあげたいし、ママ友と気軽に話していこうと思う」とコメント。庄司さんは「まだまだ深くコミュニケーションをとっていけるなと感じました。」としたうえで、これからも藤本さんを見守る気持ちと対話を重ねていく気持ちを込めて、声を出さない「(サイレント)ミキティーーー!!!」と鉄板ネタの「ミキティーーー!!!」を披露し、会場が笑顔に包まれました。
■イベント開催概要
名 称:「働く女性 健康スコア」発表会2023
日 時:2023年3月8日(水)10:30〜11:30
共 催:三菱地所株式会社、株式会社ファムメディコ
協 力:神奈川県立保健福祉大学、クレアージュ東京 レディースドッククリニック
スコア参画企業:アンファー株式会社、株式会社アイスタイル、株式会社クリーク・アンド・リバー社、東京海上日動火災保険株式会社、東京産業株式会社、日本事務機器健康保険組合、株式会社丸ノ内ホテル、三菱地所株式会社、三菱地所プロパティマネジメント株式会社、三菱地所リアルエステート株式会社、株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(五十音順、他3社)
*イベントアーカイブ映像:https://www.youtube.com/live/zR6fYqCIH20?feature=share
(公開期間:2023年3月21日(火)まで)
*「働く女性 健康スコア」資料ダウンロード:https://shokumaru.jp/hokenshitsu/report2023/
三菱地所では、「まるのうち保健室」での活動を通じ、働く女性がライフとキャリアともに活躍し輝ける社会づくりを目指し、今後も丸の内から活動を発信していきます。ファムメディコは、医療コンサルティング事業を通して、女性がこれまで以上に自らの身体や疾患リスクを知り、気遣うことができる機会を提供することで、誰もが自分らしく働き続けられる社会を目指します。
■注釈
※1)女性:健康調査は生物学上の女性を対象に実施。
※2)「Will Conscious Marunouchi」プロジェクト:
働き世代の女性にむけて、より充実した明日への選択肢を共に学び、サポートすることを目指したプロジェクト。「まるのうち保健室」の調査から得られた情報や声を生かし、まちづくりを通じて様々な企業と協創し、女性が健康的に美しく長く働ける社会のためのモデルケースづくりを目指しています。https://shokumaru.jp/project/wcm/
※3)「まるのうち保健室」:
気軽にオープンに、健康やお悩みを相談できるのが人気の「まるのうち保健室」。2014年より東京・丸の内各所で女性に特化した健康測定やカウンセリングやイベントを通じて、個人へのヘルスリテラシーの向上を図るとともに、「働く女子1,000名白書」を発表するなど、現代の女性の抱える健康課題のリサーチや、忙しい女性の生活習慣づくりのための「新習慣メソッド」を発表するなど、社会・環境におけるヘルスリテラシーの向上を目的に活動しています。https://shokumaru.jp/hokenshitsu/
【2021年度「まるのうち保健室」の新たな取り組み】
女性が健康的にいきいきと活躍できる環境実現には、女性のライフイベントに関する男女の相互理解が不可欠であると認識し、本年度のまるのうち保健室では、「女性の働きやすい環境実現に向けた文化醸成づくり」というテーマを掲げ、医療機関・研究機関・丸の内エリアを中心とした企業人事部等と連携の上、プロジェクト初の各種施策を展開してまいります。
(参考)2021年8月10日公開プレスリリース:
「働く女性の健康をサポートする「まるのうち保健室」初 医療機関、研究機関、企業人事部と連携した丸の内モデルの共創プログラムを開催」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000043503.html
(参考)2022年3月8日公開プレスリリース:
「まるのうち保健室「働く女性ウェルネス白書 2022」を公開。国際女性デーにオンラインイベントを開催」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000043503.html
■ご参考
【ファムメディコについて】
ファムメディコは、働く女性の医療課題解決をミッションに、ライフステージに応じた女性特有の悩みに対し、女性自身のリテラシー向上と企業制度の整備を目指し、医師・NPO・大学・医療施設等を網羅した幅広い提携ネットワークを活かして、健康経営における女性の健康問題をサポートする医療コンサルティングを提供しています。
https://www.f-med.jp/
【クレアージュ東京 レディースドッククリニックについて】
すべての女性にとって必要な健診や医療を提供する女性専用クリニックです。3,000名の女性から収集したリアルな声をもとにクリニック・サービスを開発して有楽町にオープンし、女性医師・スタッフによる女性専用人間ドックを提供しています。女性に必要な検査を総合的に行うことで、すべての女性が自身のからだに起こりうるリスクをこれまでよりも多く・正しく知ることができる健診施設の実現を目指します。https://www.creage.or.jp/
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