【エントリー締切間近】地域とデザインを学び合う学校「LIVE DESIGN School」が23年4月に始動。各地で土着で活動する、トップランナーのデザイナー陣との年間プログラム
広義のデザイン(○計画、設計、仕組みづくり/ × 見た目、意匠)を学びながら、地域をおもしろがる視点を得る
2022年発刊の本『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』の編著者・著者による、本から派生した学校「LIVE DESIGN School」が始まります。運営元は、この本の編集者が立ち上げた出版社、(株) 出雲路本制作所(代表:中井希衣子、京都府京都市)が務めます。
この学校は、地域とともに広義のデザインの視点を養い、実践者同士がともに考え合うための場です。この「広義のデザイン」には、グラフィックやプロダクトなどのデザインスキルではなく、商品の販路開拓や、店舗・拠点・学びの場づくり、ツーリズム、職人育成、生態系再生など、多面的な活動が含まれます。このような思考を深め、地域に伴走する方法やスタンスを参加者同士で学び合います。
本校には、そのようなデザインを得意とするトップデザイナーが参画します。プログラムは、1年間で、オンラインと現地(今年は福井県、奈良県、新潟県)で行います。
この学校は、地域とともに広義のデザインの視点を養い、実践者同士がともに考え合うための場です。この「広義のデザイン」には、グラフィックやプロダクトなどのデザインスキルではなく、商品の販路開拓や、店舗・拠点・学びの場づくり、ツーリズム、職人育成、生態系再生など、多面的な活動が含まれます。このような思考を深め、地域に伴走する方法やスタンスを参加者同士で学び合います。
本校には、そのようなデザインを得意とするトップデザイナーが参画します。プログラムは、1年間で、オンラインと現地(今年は福井県、奈良県、新潟県)で行います。
- 対象
主に、下記のような方々を想定しています。
・すでに地域で事業・活動をしている
・これから、UIターンを経て、事業や活動を始めたい
・首都圏を拠点にしたまま、地域での事業や活動に関わりたい
現時点(2023/4/11)で、地域の事業者の方、自治体職員、学校教員、学生、編集者、ライター、設計者など、さまざまな属性の方々にエントリーしていただいています。
- 参画するデザイナー
新山 直広 福井県鯖江市/TSUGI llc. 代表
坂本 大祐 奈良県東吉野村/合同会社 オフィスキャンプ 代表
小林 新也 兵庫県小野市/合同会社 シーラカンス食堂、島根県温泉津町/合同会社 里山インストール 代表
迫 一成 新潟県新潟市/hickory03travelers、合同会社アレコレ 代表
稲波 伸行 三重県菰野町/株式会社 菰野デザイン研究所、愛知県名古屋市/株式会社 RW 代表
福田 まや 大分県耶馬溪町/星庭 代表、テンポラリ耶馬溪 代表
佐藤 哲也 福島県郡山市/Helvetica Design株式会社 代表取締役
羽田 純 富山県高岡市/株式会社 ROLE 代表取締役
吉野 敏充 山形県新庄市/吉野敏充デザイン事務所 代表
佐藤 かつあき 熊本県熊本市/株式会社 かつあき 代表、一般社団法人 BRIDGE KUMAMOTO 代表
堀内 康広 兵庫県神戸市/トランクデザイン株式会社 代表取締役
- 具体的なプログラム
〈オンラインプログラム〉※参加必須
|Basic Lecture 広義のデザインを知る(各回1.5時間×8回)
各回1人のリードデザイナーから、デザイナーになるまでの変遷、立ち上げ経緯、ターニングポイント、現在の収支などを中心に、話を伺います。
|Design Talk 広義のデザインを深める(各回2時間×3回)
「お金のやりくり」「地域での仕事のつくりかた」「チームビルディング」を各回のテーマに、リードデザイナーたちとディスカッション。進行中のプロジェクトや今の悩み事を共有したり、相談します。
|Action Share 広義のデザインを実践する(各回1〜2時間×3回)
参加者の方が進めている具体的なプロジェクトについて、リードデザイナーに投げかけ、フィードバックをもらったり、議論したりできる機会です。
〈現地プログラム〉※希望者のみ
|Fieldwork 地域を知る(2泊3日~)
リードデザイナーが暮らし働く地域へ実際に訪問し、皆でその地域について考えます。本年度は奈良、新潟、福井を予定しています。
|Intern 地域に生きる(1か月~)
リードデザイナーがいるあの地域、あのデザイン事務所で働いてみたい・・という方のための、有償インターンです。数ヶ月かけて実際にその場で働き、プロジェクトを進めます。(参加には審査があります)
- 年間スケジュール
その後、オンラインプログラムは、第2・第4木曜の20時から開催します。
・5/11 Basic Lecture 01|坂本 大祐
・6/8 Basic Lecture 02|迫 一成
・6/22 Design Talk 01|お金について
・7/13 Basic Lecture 03|新山 直広
・7/27 Action Share 01
・8/10 Basic Lecture 04|福田 まや
・8/24 Design Talk 02|仕事のつくり方について
・9/14 Basic Lecture 05|稲波伸行
・9/28 Action Share 02
・10/12 Basic Lecture 06|吉野敏充
・10/26 Design Talk 03|チームビルディングについて
・11/9 Basic Lecture 07|佐藤かつあき
・11/23 Action Share 03
・12/14 Basic Lecture 08|堀内康広
現地プログラム(希望者のみ)は、下記の通り開催します。
・7月 Fieldwork 01
・9月 Fieldwork 02
・11月 Fieldwork 03
・12月以降 Intern
- 参加費(税込)
一般 88,000円
若手割:20代社会人 66,000円
若手割:学生 33,000円
企業 220,000円
〈現地プログラム〉※フィールドワーク1カ所あたりの金額
一般 55,000円
若手割:20代社会人 33,000円
若手割:学生 11,000円
※ 現地プログラムの参加には、オンラインプログラムへの参加が必須です。
- 開校の発端となった書籍について
新山直広・坂本大祐 編著
小林 新也・迫 一成・古庄 悠泰・稲波 伸行・福田 まや・吉田 勝信・佐藤 哲也・長谷川 和俊・羽田 純・吉野 敏充・佐藤 かつあき・今尾 真也・小板橋 基希・安田 陽子・土屋 誠・堀内 康広・タケムラ ナオヤ・森脇 碌・中西 拓郎 著
〈全国各地21人のデザイナー自ら記した、地域をおもしろくする工夫〉
わずかな予算、想定外の作業、地域の付き合い。そんな状況をおもしろがり、顔の見える関係で仕事したり、自ら店に立ったり、販路を見つめ直したり。ディレクションも手仕事も行き来しながら現場を動かし、その土地だからできるデザインを生む。きっかけ、仕事への姿勢、生活の実際、これからの期待を本人たちが書き下ろす。
体 裁|四六・192頁・本体2400円+税 978-4-7615-2810-2
発行日|2022-03-20
全国キャラバン(2022/3~2023/2)|鯖江→大阪→山形→下北沢→奈良→虎ノ門→新潟→燕三条→石垣島→京都→菰野→名古屋→塩尻→嬉野→雲仙→玉名→浜松→神戸→富士吉田→能登→真鶴→紋別
- 開校の背景
このような前向きな変化の裏側で、日本社会の人口は減り続け、あらゆる資材の価格高騰はとどまるところを知りません。それに伴い、伝統産業・伝統工芸の技術や職人、つまり長い間日本社会の矜持だったものが、あっけなく消え去っています。
だからこそもう一度、本当の豊かさを見つめ直したい。画面の中、映えるものばかりが猛スピードで入れ替わっていく社会より、それぞれが地に足をつけ、長い目で自分の生業を誇れる社会がいい。大量につくり大量に消費されていく社会より、本当に大事なわずかなものが、大事に手元にあり続ける社会がいい。
こんな時代に私たちは、デザインという方法こそ、役に立つと考えています。そのときのデザインは、先述したとおり、これまでの広告的なものではなく、本質を見抜き伝えるための手段です。これまでの価値観がじわじわと変わりはじめた時代に、地域にこそデザインが求められているのではないでしょうか。
このような問題意識から制作した本『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』では、日本の各地域を拠点にするデザイナー21人がいかにして地域と関わり、アイディアを育て、実践しているかをとりあげました。
そして、この一冊を起点に、LIVE DESIGN Schoolがはじまります。これからの地域のこと、これからのデザインのことを、皆でともに考え、学び合う場です。
参画するのは、地域に生きる、日本のトップランナーのデザイナーたち。産業、経済、福祉、教育、過疎など、いろんな課題を目の前にしながら、それでも暮らしや社会をよりよくするために、これまで地道に活動を続けてきたメンバーです。彼ら彼女らが取り組むデザインは、一瞬の熱狂やたくさんの消費をもたらす広告的なものではなく、物事の本質を可視化し、本当に必要なところへ届けるもの。地域や事業者に対して、課題より可能性を見つけ、人と人をつなげ、誰かがやらないことを埋め、伝わるまで添い遂げる。そんな姿勢がこのメンバーには共通しています。
そんなメンバーとともに、これからの地域がもっとおもしろくなるよう、同じ時代に生きる者同士が学び合い、考え続けるための学校をつくります。この学校でできることは多様です。デザイナーたちと対話をしながら、自分のいる地域で何か事業を起こすことになるかもしれないし、どこか肌に合う地域を見つけることかもしれないし、自分だけの師匠を見つけることかもしれないし、はたまた今じゃ想像できないようなことかもしれません。
この学校は、予備校のように答えを教えてくれるわけではありません。今も地域での実践を続けるデザイナーたちだからこそ、そのライブ感を一緒に楽しみ、ともにあがき、思考し続ける時間になると考えています。校名の「LIVE」という言葉には、生命力に溢れ、風土を大事にし、枠を超えていく、そんな願いが込められています。
- デザイナー プロフィール
福井県鯖江市/TSUGI llc. 代表
クリエイティブディレクター
1985年大阪府生まれ。京都精華大学デザイン学科建築分野卒業。2009年福井県鯖江市に移住。鯖江市役所を経て2015年にTSUGI LLC.を設立。地域特化型のインタウンデザイナーとして、地場産業や地域のブランディングを行っている。また、体験型産業観光プロジェクト「RENEW」の運営をはじめ、めがね素材を転用したアクセサリーブランド「Sur」、福井の産品を扱う「SAVA!STORE」など、ものづくり・地域・観光といった領域を横断しながら創造的な産地づくりを行なっている。 RENEWディレクター(2015年~) 京都精華大学伝統産業イノベーションセンター特別研究員(2018年~)一般社団法人SOE副理事(2022年~)。
坂本大祐
奈良県東吉野村/合同会社 オフィスキャンプ 代表
デザイナー
奈良県東吉野村に2006年移住。2015年 国、県、村との事業、シェアとコワーキングの施設「オフィスキャンプ東吉野」を企画・デザインを行い、運営も受託。開業後、同施設で出会った仲間と山村のデザインファーム「合同会社オフィスキャンプ」を設立。2018年、ローカルエリアのコワーキング運営者と共に「一般社団法人ローカルコワークアソシエーション」を設立、全国のコワーキング施設の開業をサポートしている。著書に、新山直広との共著「おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる」(学芸出版)がある。奈良県生駒市で手がけた「まほうのだがしやチロル堂」がグッドデザイン賞2022の大賞を受賞。
小林 新也
兵庫県小野市/合同会社 シーラカンス食堂、島根県温泉津町/合同会社 里山インストール 代表
クリエイティブディレクター、デザイナー
合同会社シーラカンス食堂 / MUJUN 代表社員・クリエイティブディレクター・デザイナー。合同会社里山インストール代表。1987年兵庫県小野市生まれ。デザイン、海外流通、刃物職人の後継者育成、刃物製造を行っており、特に職人の後継者問題を通じて、日本社会が抱える深い問題に取り組む。本質的な解決を目指して、2021年に島根県に広大な土地を購入。兵庫県小野市と2拠点生活をしながら、22世紀に向けての「新しい里山暮らし」のデザインに挑戦中。
迫 一成
新潟県新潟市/hickory03travelers、合同会社アレコレ 代表
デザイナー、アートディレクター、商店主
福岡県生まれ。hickory03travelersを運営し、イラスト、グラフィックデザイン、商品開発、グッズ制作、印刷物、デザインと社会を結ぶ企画・開催、空間デザイン商店街を楽しむ活動など、幅広く活動中。グッドデザイン賞2015受賞。上古町商店街理事長。長岡造形大学非常勤講師。新潟市立美術館のミュージアムショップ「ルルル」や商店街の複合施設を運営している。
稲波 伸行
三重県菰野町/株式会社 菰野デザイン研究所、愛知県名古屋市/株式会社 RW 代表
クリエイティブディレクター
1975年三重県菰野町生まれ。名古屋芸術大学美術学部デザイン科卒業。 大学時代の生死をさまよう経験からデザインにのめり込む。イギリスでの交換留学を経て、課題解決に向き合う真摯さだけでなく、人をワクワクさせる楽しさの両輪がデザインに必要であると学ぶ。大学卒業後、フリーランスとして独立。デザイナーとして活動するだけでなく、流通会社の立ち上げや、地域コミュニティをつくるNPOの立ち上げにも参画。「意匠や形」といった狭義のデザインだけでなく、課題解決としての広義のデザインの実践を追求し続ける。まちづくりに関わる経験から、地域の魅力に惹かれ始め、現在は、日本の地域に根づいてきた文化をこれからの時代にも紡いでいくための「広義のデザイン」に取り組んでいる。 2008年RW創業。企業や事業の価値の再定義に伴走し、ミッション、ビジョンの構築や、新規事業の立ち上げ、事業の運用までサポートしている。
福田 まや
大分県耶馬溪町/星庭 代表、テンポラリ耶馬溪 代表
アートディレクター、デザイナー
1985年生まれ、奈良県出身。Inter Medium Instituteで学ぶ。関西・東京での広告代理店勤務などを経て、2012年に大分県・耶馬溪へ移住し、デザイン事務所「星庭」を設立。森の中の、セルフビルドの自宅兼事務所で、デザインを中心に様々なプロジェクトに取り組んでいる。2020年「テンポラリ耶馬渓」を設立、地域課題にフィールドを広げる。田んぼと畑も借りて半自給暮らし。
佐藤 哲也
福島県郡山市/Helvetica Design株式会社 代表取締役
クリエイティブディレクター
Helvetica Design代表の他、一般社団法人ブルーバード代表理事、D&DEPERTMENT FUKUSHIMA クリエイティブディレクターなどを務め、2021年にはデザイン研究室「POOLSIDE」を立ち上げ、福島県郡山市を拠点に様々な活動している。
羽田 純
富山県高岡市/株式会社 ROLE 代表取締役
デザイナー
1984年大阪出身。大学卒業後、富山に定住。ギャラリーのキュレーションを8年間担当後、スタジオ「ROLE」設立。デザイン・プロジェクトのほか、ジャンルを横断しながらさまざまな『活動』の魅力をデザイン。 JAGDA、TOYAMA ADC、高岡伝統産業青年会会員(現 副会長)。【受賞】TOYAMA ADCグランプリ/とやまクリエーター大賞/富山県デザイン展 大賞/ゴールデン ピン デザインアワード ベストオブデザイン賞(台湾)/JAGDA新人賞ノミネート 他多数
吉野 敏充
山形県新庄市/吉野敏充デザイン事務所 代表
グラフィックデザイナー、アートディレクター
1979年生まれ、山形県新庄市鳥越出身。東京デザイン専門学校卒業。
ソフト・オン・デマンド入社後SODアートワークスとして独立。 2010年に代表取締役を辞任。山形県に帰郷し、吉野敏充デザイン事務所を設立。 地元である新庄最上・山形県の地域資源を活用したプロジェクトとして、地元産農作物などの販売を行うマーケット『kitokitoMarche』、山形県新庄・最上地域広域情報誌『季刊にゃー』の制作・発行、山形県の工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクト『山から福がおりてくる』の運営、新庄の後世に残す食のプロジェクト『新庄いいにゃ風土/SHINJO ii-nya FOOD』のプロデュースなど。
宮沢賢治の弟子松田甚次郎が開設した最上共働村塾に参加していた吉野善太郎、吉野新平を祖先に持つ。
佐藤 かつあき
熊本県熊本市/株式会社 かつあき 代表、一般社団法人 BRIDGE KUMAMOTO 代表
クリエイティブディレクター
1978年生まれ長崎県佐世保市出身。福岡や東京で広告制作のアシスタントをしながらデザインを学び、2010年に熊本県上天草市へ移住。2013年にデザイン事務所「株式会社かつあき」を設立。熊本を中心にクリエイティブディレクターとして活動。2016年の熊本地震をきっかけに立ち上げた一般社団法人『BRIDGE KUMAMOTO』の代表も務める。
堀内 康広
兵庫県神戸市/トランクデザイン株式会社 代表取締役
クリエイティブディレクター、デザイナー
1981年兵庫県生まれ。2009年に「TRUNK DESIGN」を神戸市垂水区にオフィス&ショップをオープン。地場産業や伝統工芸のプロデュースやブランディングのディレクションやデザインを幅広く手がる。2011年には兵庫県のモノづくりを紹介する「Hyogo craft」を立ち上げ、アパレル・お香・ステーショナリー・テーブルウェアなど自社でプロデュースし、9ブランドを展開。現在は兵庫だけではなく、日本全国の地場産業や伝統工芸のプロデュース・ブランディング・国内外の販路開拓や地域ブランドディングなどを一貫して支援。 2020年、新型コロナウイルス拡大の影響で止まってしまった流通を新たな形で作り手と使い手をつなげるオンラインマーケットクラフト「LOCAL CRAFT MARKET」をスタート、2021年より、日本各地のクラフト産地をめぐる観光事業「LOCAL CRAFT JAPAN」を立ち上げる。
2018年:Taiwan design award GOLDEN PIN受賞。 2019年:Good design award best100・best focus受賞。2021年:HKDA GLOBAL DESIGN AWARD(Hong Kong)プロダクト部門審査員。
- 運営会社について
代表取締役:中井 希衣子
オフィス:京都府京都市北区出雲路立テ本町106-16
設立:2022年11月24日
事業内容:出版業 等
- 本件に関するお問い合わせ先
live.design.school[at]gmail.com
*[at]→@にご変更ください
公式サイト:http://live-design-school.com/
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