巨大言語モデルソフトウェア開発のSpiral.AI、8億円の資金調達を実施
■資金調達目的
Spiral.AIは、巨大言語モデル(以下LLM)に特化した数少ないスタートアップとして、世界におけるLLM開発と活用の中核となることを目指しています。今回調達した資金は、優秀なエンジニア・事業開発メンバーの採用や、開発インフラの拡充に活用して参ります。
■Spiral.AIについて
LLMは、一部の領域ではすでに人間に比肩するほどの性能を示しており[1]、人間の可能性を広げるツールとして活用が始まっています。また、スケール則[2]の発見は、LLMの性能向上が今後も継続する可能性が高く、長期的に人々の生活の刷新や新しい技術開発の加速など、様々な側面で社会に本質的な影響を与えるものと期待されています。
一方で、LLMの真の社会実装に向けたハードルは数多く存在します。また、現行の取り組みの多くは、業務改善や社内効率化等のビジネスシーンの一部のユースケースに焦点が当たっており、人々のライフスタイルに広く変化をもたらすアイデアはまだほとんど出てきていません。
Spiral.AIを立ち上げた佐々木は、スマートシティとエッジAI開発におけるトップランナーであるニューラルポケット株式会社(TSE: 4056)の最高技術責任者として、AIの社会実装という課題に長年取り組んできました。Spiral.AIはその知見を踏まえたLLMの社会実装を進め、人々が広くその恩恵を受けられる世界を実現していきます。
■提供サービス
Spiral.AIでは、LLMに関連した3つのサービスを提供しております。これらを通して、世界に大きな渦を巻き起こしていきます。
AIキャラクター: 楽しいコミュニケーションを実現するAI開発プラットフォーム
AIキャラクター事業では、会話の「楽しさ」「ワクワク感」に焦点を当て、キャラクター性や個性を持ったAIと対話をできるサービス、および、プラットフォームの設計を進めております。まずはエンターテイメント領域から取り組みを進めつつ、将来的には教育や介護、チームマネジメントなど、言葉の力が価値を持つ幅広い領域に展開していきます。
LLM利活用の論点として「正しい」回答ができるかという側面に世の注目が集まり、その性能を向上するべくビッグテックの投資が加熱しています。一方で我々は、会話としての楽しさやホスピタリティの重要性にも目を向けています。それは日本企業が存在感を発揮できる点であり、世界に先駆けて価値を具体化していくべく優先的に取り組んでいます。
Spiral.Bot: GPTをベースとしたカスタマイズ可能な言語モデルプラットフォーム
企業内の情報を回答するチャットボットや、顧客問い合わせへ応対するチャットボットなどを高品質に構築できるソリューションを提供します。類似製品の多くがベクトル検索+GPTによる回答の生成という仕組みで構成していますが、Spiral.Botではベクトル検索の高精度化や、GPTによる回答生成のカスタマイズ範囲の広さなどにより、より高い回答品質を求める企業や、個別化されたニーズに応えることが可能です。
回答精度の定量評価やプロンプトインジェクション検証などのサービスも提供するとともに、運用の中で精度を向上させていく仕組みも提供しており、本番導入のフェーズで発生する様々な要望に対応します。
Spiral.LLM: 独自LLMの開発と提供
プロンプトエンジニアリングを超えたより高い性能を求める企業向けに、LLMを独自開発するサービスも提供しています。LLMをローカルで運用できる体制を作ることで、セキュリティやコスト、回答速度やエッジ化など、様々なニーズに柔軟に対応することが可能です。
■採用についてのご案内
Spiral.AIでは、世界に大きな渦を巻き起こすメンバーを採用しています。
独自LLMの学習やアプリケーション開発、PdM、事業開発まで幅広いポジションを募集していますので、下記採用ページよりお申し込みください。
https://www.notion.so/spiralai/Spiral-AI-EntranceBook-5320bf2d93d04b2db9e7056aca4c177e?pvs=4
■ 今回の資金調達に参画した投資家からのコメント
グローバル・ブレイン株式会社 General Partner 立岡恵介氏及び同社Director Lusheng Zou氏からのコメント
LLMは高い能力及びさらなる進化の可能性を示し始めている一方で、まだ黎明期であり、多くの企業がLLMの社会実装において様々な課題を感じております。Spiral.AIは佐々木さんを中心とした強い経営チームで、長年AIの社会実装に取り組んできたノウハウを生かし、今後ビジネス、ライフスタイル、科学研究等様々な領域における革新をLLMでもたらそうとしています。この大きな可能性が広がる市場に挑むSpiral.AIの成長に大変期待しており、弊社のリソースも積極的に活用し支援して参ります。
インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 村田祐介氏からのコメント
創業出資させて頂いてから僅か半年弱で次のラウンドに進み、追加出資させて頂きました。チームもプロダクトもトラクションも素晴らしいスピード感で進化を遂げていますが、今回のラウンドで更に目線を上げてグローバルなLLM戦線へ共に立ち向かっていきたいと思います。
Spiral Capitalパートナー 千葉貴史氏からのコメント
LLMや生成AIのトレンドには非常に注目しており、日本においてもモデルレイヤー周辺において大きな事業機会があるのではと考えていた矢先に出会ったのがSpiral.AIでした。しかも、社名が同じSpiral!なんと運命的な出会いでしょう!お会いした瞬間に投資を決断しました。不確実性の大きい黎明期市場ですが、ニューラルポケットでの豊富な経営経験を有する佐々木さんであれば、LLMの社会実装による産業変革を実現し、世界に大きな渦を巻き起こせることを確信しております!
■代表 佐々木雄一の略歴
東京大学理学部物理学科を卒業後、東京大学大学院にて理学博士を取得。スイスの欧州原子核研究機構(CERN)にて、ブラックホールや超対称性粒子などの研究に携わる。
その後、McKinsey&Companyにて、データの分析結果をビジネスの文脈で語る"通訳"として活動。企業におけるIoTやビッグデータ、AI活用を支援。
直近では、スマートシティAI開発を手掛けるニューラルポケットへ初期メンバー・取締役CTO (最高技術責任者)として参画。AI開発におけるPDCAサイクルを武器に、日本全国様々な環境下で安定稼働するAIシステムを構築、スマートシティ事業者としての主導的な立場を確立。社員数も、創業から4年で250名規模へ拡大。同社は2020年に創業2年半でのIPOを達成している。
LLMの持つ能力を社会へ実装していくため、2023年3月にSpiral.AIを創業。
■ 会社概要
社名 Spiral.AI株式会社 / Spiral.AI Inc.
事業内容 巨大言語モデルソフトウェア開発
役員 代表取締役 CEO 佐々木雄一
所在地 〒101-0041東京都千代田区神田須田町2丁目1番地1 MA SQUARE AKIHABARA 6階
設立 2023年3月1日
会社URL https://go-spiral.ai/
採用ページ https://www.notion.so/spiralai/Spiral-AI-EntranceBook-5320bf2d93d04b2db9e7056aca4c177e?pvs=4
■本件に対するお問い合わせ
お問い合わせフォーム、もしくは下記メールアドレスからお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://go-spiral.ai/contact/
問い合わせメールアドレス:contact@go-spiral.ai
Spiral.Bot製品紹介: https://info.spiral-bot.com/introduction/index.html
[1] “GPT-4 Technical Report”, https://cdn.openai.com/papers/gpt-4.pdf
[2] “Language Models are Few-Shot Learners“, https://arxiv.org/abs/2005.14165
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