全国の”流し”達が東京に集結　セミナー開催

全国初”流し”業界団体が発足

2023年12月2日に東京都北区王子にて「全日本流し協会(AJNA)」(代表理事:岩切大介)主催の「流し初心者向けセミナー」が開催され、総勢31名の ”流し” を初めて１年未満のアーティスト達が集結した。

【流しとは…】

横丁を中心とした飲食店にふらりと現れ、パフォーマンスをするアーティストの事、またはその行為の呼称。

古くはギターや三味線などの楽器奏者を中心に江戸時代から始まり、昭和後期にかけてカラオケの普及と共に衰退する。

現在、令和の新たな流しとして再興、様々なジャンルのアーティストが活躍している。

【全日本流し協会とは…】

2023年5月に「平成流し組合」、「柏流し」、「NOREN YOI×芸」の3団体から結成された、日本初の「流し」の協会である。

「流し文化の再興と継承」「社会的地位の向上」などのテーマを掲げ、アーティスト達が一生涯パフォーマンスで生活できる社会の実現を目指す。

今回開催させた流し初心者向けセミナーでは、流し未経験や流しを始めて１年未満の初心者に向け、ベテランの流し演者から流しに向かう考え方や立ち振る舞いについて、様々な講義が行われた。

講師は、全日本流し協会のメンバーであるマジシャンの「オーイズミ」、似顔絵師の「エガオー」、ミュージシャンの「タクトくん」の３名が担当。

マジシャンのオーイズミからは、流しを続けられる演者とそうでない演者の考え方の違いや心持ちについて、似顔絵師のエガオーからはビジュアルの重要性やお客様への印象付け、ミュージシャンのタクトくんからは演じる上での考え方や会話術、演者の世界観についての講義が行われた。

参加者からは、「流しへの不安がなくなった」、「講義で学んだことを実践し、お客様からどんな反応がもらえるかワクワクしている」という声も上がった。

全日本流し協会では、お客様、店舗様、演者の三方よしの文化を構築すべく、さまざまな流し演者が日々店舗を盛り上げ、お客様に感動を届けている。

流しを取り入れている現場数も増え、盛り上がりを見せる中で、今回セミナーに参加した演者がどのように成長を遂げていくか、今後の活躍を期待したい。

講師

「MAGICIANオーイズミ」

宮城県を中心に全国で講演を行う傍ら、全国で流しのマジシャンとして活動。

数々のタイトルをもつ本格派マジシャン。

「似顔絵士エガオー」

似顔絵文化を盛り上げるために生まれた文化系のヒーロー

流しとして即興似顔絵を描きエガオになるパフォーマンスを行う。

数々の賞も受賞する似顔絵業界最も有名な人物の1人。

「タクトくん」

人を楽しませるのが大好き!

即興ソングを得意とする日本最高峰の実力派流しシンガーソングライター。

「全日本流し協会」

代表理事；岩切大介

理事：中山剛/武田智/遠藤記央

お問い合わせ先：

株式会社芸能

TEL FAX : [phone]

「平成流し組合」

代表：中山剛（芸名:パリなかやま）。2015年に発足、所属メンバー約80名の団体はギター弾き語りやヴァイオリン奏者等を中心としている。活動拠点は主に恵比寿、新橋、有楽町等。

　

「柏流し」

代表：武田智（芸名:サトス）。2010年に発足し、毎月15日を「流しの日」として千葉県柏駅周辺の約25店舗で活動している。地元出身・在住のアーティストが中心である事も特徴。

「NOREN YOI×芸」

代表：岩切大介。2017年にほぼ新宿のれん街を皮切りに発足し、東京だけでなく愛知県や沖縄県にも拠点を増やしている。お笑いや似顔絵、ジャグリングなど従来の流しの枠に収まらない多様なジャンルを特徴としている。

ライター：酒巻孝正