夏休みに行こう!特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」化石・全身骨格・迫力の巨大復元画が大集結・千葉県立中央博物館
《中学生以下・65歳以上無料》化石クリーニングラボや本物の化石に触れるコーナーなど体験・ワークショップも充実!~9/18(月・祝)【千葉県誕生150周年記念事業】
千葉県内に広がるチバニアン期の地層からは、ゾウやサイ、クジラ、トドといったさまざまな生き物の化石が見つかっています。展示では、当館職員が発見した世界最大級のトドである「オオキトド」の化石や実物大復元画、ナウマンゾウの全身骨格3体、今回のために特別に製作した当時の陸と海の巨大景観復元画など、約300点の資料により当時の房総の様子を鮮やかによみがえらせます。
化石クリーニングの見学ブースや、本物の化石に触れるコーナーなど、体験・ワークショップも多数開催!
1 展示構成
■房総の巨獣たち
ナウマンゾウやメルクサイ全身骨格など、チバニアン期の房総に生息していた大型哺乳類の復元骨格を展示します。案内所では本物の化石に触れるコーナーもあります。
■チバニアン期の地層と房総半島
地層分布図や地層をはぎとった標本などにより、房総半島に広がるチバニアン期の地層について解説します。また、海底から陸地へと変化した房総半島の成り立ちを紹介します。
■チバニアン期の大地
千葉県産のナウマンゾウ全身骨格レプリカをはじめとした3種のゾウ、シカ類の化石や復元画・模型等を展示し、現在と大きく異なる当時の陸上生物と環境について紹介します。
■チバニアン期の海
当館研究員 大木が発見した体長約5メートル、世界最大級の「オオキトド」。オオキトドの約10分の1復元模型や原寸大復元画、アシカ・セイウチ、クジラ類の化石や復元画・模型等を展示し、当時の海洋生物について紹介します。
■チバニアン期後の房総
国指定天然記念物「木下貝層」の貝化石や、縄文時代の温暖期のサンゴ化石等を展示し、チバニアン期の後の房総に生息した生物を紹介します。
■その他
県内のチバニアン期の化石発掘風景や、展示で使われているチバニアン期の復元画の製作過程を映像で紹介する他、房総の古生物学150年の重要なトピックや、世界のチバニアン期の出来事をピックアップして紹介するコーナーもあります。
■化石クリーニングラボ
化石のクリーニングの様子を実演で紹介します。(毎週木曜日、日曜日)
2 「私のイチオシ古生物」人気投票
陸・海それぞれ3種類の古生物から「私のイチオシ古生物」を選んで投票しよう!結果は当館のウェブサイトやTwitterでもお知らせします。
陸:ナウマンゾウ、メルクサイ、カズサジカ
海:オオキトド、ステラーカイギュウ、トウキョウホタテ
3 観察会、体験イベント、ミュージアム・トーク
■「化石の模型をつくろう」7月30日(日)
■「クイズ:ちばの古生物」8月6日(日)
■「古生物を復元してみよう」8月13日(日)
ティラノサウルスの頭部の復元模型を製作します。
■「化石を拾ってみよう」8月20日(日)
■「博物館フィギュア×チバニアン期の古生物」8月27日(日)
■「本物の化石をさわってみよう」9月3日(日)
■「古生物の絵本読み聞かせ」9月10日(日)
県立図書館と連携して、古生物や展示に関する絵本の読み聞かせを行います。
■「古生物の缶バッヂづくり」9月18日(月・祝)
■ミュージアム・トーク(展示解説)毎週土曜日
■特別展オリジナルクリアファイルのプレゼント(なくなり次第終了)
アンケートに回答していただいた方に、特別展オリジナルクリアファイルをプレゼントします。
4 シンポジウム・トークショー
■「古生物サミットin房総:古生物に関わるおしごと」8月11日(金・祝)
古生物に関わる研究者やサイエンスライター、古生物復元模型作家の方々が、自身の仕事についてわかりやすくお話します。
《講演者(敬称略)》
土屋 健(サイエンスライター〈オフィス ジオパレオント代表〉)
徳川 広和(古生物造形作家〈ActoW代表〉)
松岡 廣繁(大学教員〈京都大学大学院理学研究科 地質学鉱物学教室〉)
木村 由莉(研究員・学芸員〈独立行政法人国立科学博物館〉)
■「自然誌シンポジウム チバニアン期の哺乳類化石を探る」9月17日(日)
チバニアン期の房総にすんでいた海と陸の哺乳類について、専門家によるシンポジウムを開催します。
《講演者(敬称略)》
甲能 直樹(独立行政法人国立科学博物館/筑波大学大学院)
木村 敏之(群馬県立自然史博物館)
高桒 祐司(群馬県立自然史博物館)
北川 博道(埼玉県立自然の博物館)
5 国際的な地質年代に初めて用いられた日本の地名「チバニアン」
地球の歴史は数多くの時代に区分されていますが、この区分は基本的には生物の進化(出現や絶滅)をもとにしています。しかし、新しい時代では生物の変化が明瞭ではないため、その代わりに地磁気の変化が用いられることがあります。地球の歴史のなかでは、実は地磁気の向きの逆転が頻繁に起こっています。そして、最も新しい地磁気逆転がおきたのが約77万年前で、この逆転を始まりとする時代(新生代第四紀更新世中期:約77万4千年前から約12万9千年前)の名称がまだ決まっていませんでした。
この逆転を記録した地層が、千葉県市原市田淵地区の養老川沿いの崖に見られ、令和2年にここがこの時代境界の国際的な模式地として認められました。そして、この時代の名称として千葉の名前がついた「チバニアン(期)」が採用されることになりました。日本の地名にちなんだ名前が国際的な地質年代につけられることは初めての快挙です。
誕生!チバニアン/千葉県ホームページ
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/chibanian/index.html
6 開催概要
会期 7月15日(土)~9月18日(月・祝)
会場 千葉県立中央博物館(千葉県千葉市中央区青葉町955-2)
開館時間 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
入館料 一般800円、高校生・大学生400円
※中学生以下・65歳以上・障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
※8月7日、14日は開館
7 問い合わせ
千葉県立中央博物館
住所 千葉県千葉市中央区青葉町955-2
TEL 043-265-3111
E-MAIL kouhou_cbm@chiba-muse.or.jp
HP http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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