欧州でのさらなる販売拡大に向けて スーパー大麦「バーリーマックス」をイタリアで販売開始
帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:内川 哲茂)は、このたび、ビオリエ事業として展開するスーパー大麦「バーリーマックス」をイタリアに向けて販売することを決定し、食品素材ならびに栄養補助食品の製造・販売を行うGarzanti Specialties S.p.A.(本社:イタリア ミラノ、社長:Eduardo Aldo Franco Garzanti、以下「Garzanti(ガザンティ)社」)と販売代理店契約を締結しました。今後、パスタやピザなど独自の食文化を持つ同国において「バーリーマックス」の機能性を訴求することで採用を拡大し、欧州でのプレゼンス向上を図っていきます。
1.背景・経緯
(1)欧州においては、大麦がパンやシリアルの材料として一般的に使用されており、身近な食材として文化に広く浸透しています。そのため、大麦の需要量は日本と比較しても大きく、当社では、シリアル用途として約15倍、パン用途として約30倍以上の市場(*1)があると推定しています。
(2)さらに近年では、欧州における健康志向が高まっており、「食物繊維含有」を訴求したパンやシリアルの販売が増加しています。
(3)当社はこうした市況を踏まえるとともに、さらに欧州の一般層にまで市場を拡大するためには、食物繊維を多く含む高機能であるだけではなく、大麦特有の苦みやえぐ味が少なく、旨味や甘味を有する「バーリーマックス」の需要が高いと考えました。
(4)そこで、2022年にスペインの食品商社Emilio Peña S.A(EPSA社)と販売代理店契約を締結し、当社として初めて「バーリーマックス」を欧州に展開し、スペインならびにポルトガルにおいてパンやシリアルへの採用活動を順調に進めています。
(5)そしてこのたび、欧州における販路をさらに拡大し、「バーリーマックス」ブランドの定着およびプレゼンス向上を図るため、イタリアにおいて食品素材ならびに栄養補助食品の製造・販売を展開し、パンやシリアル、飲料、パスタメーカーとの取引に強みを持つGarzanti社と契約を締結しました。
(*1)業界レポートなどをもとに帝人調べ
2.「バーリーマックス」について
(1)「バーリーマックス」はオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が開発した大麦です。一般的な大麦(押麦)には白米の約15倍の食物繊維が含まれるのに対し、「バーリーマックス」は白米の約40倍の食物繊維を含んでいます。
(2)「バーリーマックス」にはフルクタンやβ-グルカン、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)など、種類の異なる食物繊維が含まれており、それぞれ腸内での消化速度が異なります。そのため、腸の奥まで届き、善玉菌をサポートすることで腸内環境の改善に貢献します。
(3)さらに、食物繊維以外にも鉄分や亜鉛、ナイアシン、ビタミンB6など、日々の食事で不足しがちな栄養成分を豊富に含んでおり、他の穀物と比べて糖質が少ないため、理想的な栄養バランスを有することがわかっています(*2)。
(4)また、苦味やえぐ味などの不快な味や、独特のにおいがほとんどなく、一般的な大麦よりも旨味や甘味を有しています。
(5)このような特長から、近年、日本国内において米飯類、シリアル、菓子、パンなどの領域で数多くの商品に採用されています。また、世界的な健康への関心の高まりを受け、原産国のオーストラリアをはじめとして、米国や、日本を含むアジア圏への順調な広がりを見せています。
(*2)食品表示基準に定める「栄養成分の補給ができる旨の表示の基準値」に基づく。
3.今後の展開
(1)当社は独自の料理文化を持ち、食事への強いこだわりを持つイタリア国内に「バーリーマックス」を浸透させるべく、Garzanti社の販路を通じて、当地の食文化になじむ新用途や、既存の大麦からの置き換えを提案し、付加価値を訴求していきます。
(2)さらに今後は、フランス、ドイツ、オランダなど欧州各国への拡大に向けて、各国への販売ルートを構築していきます。
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