建築現場の「情報集約」を目指す株式会社Back Cast .Designが資金調達を実施

「Back Cast」を主軸とした「仮設IT計画」という新しい工種で建設DX2.0の領域を開拓し加速する

株式会社BackCast.Design

2025年7月28日 08時00分

2025年7月25日

株式会社Back Cast .Design（本社：東京都渋谷区、代表取締役：北敬介、以下「当社」）は、建設プロジェクトのナレッジデータ化を推進する工程計画ツール「Back Cast」の更なる開発と、仮設IT計画事業の拡充を目的として、Seedラウンドの資金調達を実施したことをお知らせいたします。

本ラウンドでは、建設領域における成長企業への投資を多数手がける**Abelia Capital（アベリア・キャピタル）**を引受先としております。

資金調達の背景と目的

当社は、建築現場で日々蓄積される膨大な情報を、プロジェクト単位で「ナレッジ」として活用可能な形として蓄積する工程管理ツール「Back Cast」を開発しています。従来の建設DXツール（いわゆる建設1.0）が個別タスクの効率化を加速したのに対し、当社が目指すのは「建設2.0」＝データがプロジェクトの中で流通し、全体最適化される世界です。

この構想の実現において鍵となるのが、仮設IT計画の展開です。仮設IT計画とは、現場フェーズに応じたITインフラ（カメラ、センサー、通信環境等）の整備と、ITコンサルタントの派遣を組み合わせた支援サービスであり、現場情報をリアルタイムで「Back Cast」に集約する仕組みを構築します。

今回の資金調達により、以下の取り組みを推進します：

「Back Cast」プロダクトの磨き上げとデータ集約機能の強化
仮設IT計画の本格展開に向けた人員補充
建設業界への認知拡大（展示会等への出展）
ハードウェア・既存建設ツールとの連携開発によるUX向上

プロダクト概要：「Back Cast」と「仮設IT計画」の融合

Back Cast：工程とタスクをデータベース化し、建設現場のナレッジを蓄積・共有・分析できるSaaS型工程管理ツール。属人的な知識を脱し、チームとしての生産性向上。
仮設IT計画：Back Castを中核とした情報収集の仕組み。工事現場の状況を自動的に取得・可視化するためのセンサーや通信環境を、各工程に最適化して計画。ITコンサルタントが現場に入り、円滑な導入と運用を支援。結果として、現場の判断者までの情報伝達の遅延を解消し、同時にナレッジデータベース化を促進。

Abelia Capital　

この度、建設現場の現場情報活用を促進するスタートアップであるBack Cast .Design社への投資をさせていただけることになりました。
建築現場は、深刻な人手不足やDXの取り組みなどの影響により、今大きく変わろうとしています。ソフトウェアやデバイスの現場導入が進み、建設現場のデジタル化は日々進んでいます。
我々が着目しているのは、このデジタル化における「情報の活用」です。せっかくの進化で生み出された多くの情報も活用されることがなければ、無駄になってしまいます。建設現場での実際の施工、そして建設DX双方の豊富な経験を有する創業者の北さんが現場を理解し尽くした上で、プロダクトとコンサルティングを駆使して、現場情報のより有用な整理、活用を実現します。
Back Cast .Design社は建設現場の未来を変えると確信しております。