アジア最大級の国際映画祭「東京国際映画祭」とコラボレーション!第1回「丸の内映画祭」開催
「東京国際映画祭」コンペティション部門審査委員長を務める巨匠 ヴィム・ヴェンダース監督作品や国内外から注目を集める日本映画監督の作品7タイトルとトーク・レクチャーの3日間
東京国際映画祭のミッションである「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する。」ことを目的に、三菱地所株式会社と東京国際映画祭が提携し、本イベントの開催、及び継続的な実施を決定いたしました。東京国際映画祭に来日する豪華なゲストたちにフォーカスし、深くご紹介する「特集」と、日本の映画監督が、独自の視点から「映画の楽しみ方」を拡げる「日本映画企画」という2本柱で構成し、上映とゲストトークを展開します。
記念すべき第1回は、東京国際映画祭に審査委員長として来日するヴィム・ヴェンダース監督を特集し、「東京画」「夢の涯てまでも」「リスボン物語」「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」の計4本を上映します。日本映画監督では、今泉力哉監督が創作秘話を告白するプログラム等を実現。「ちひろさん」(2023年/監督:今泉力哉)、「ハッシュ!」(2001年/監督:橋口亮輔)、「裸足で鳴らしてみせろ」(2021年/監督:工藤梨穂)など、国内外から高い評価を受けている3作品を上映いたします。また、各日、上映作品にまつわるレクチャーやトークショーも実施予定です。奥深い映画の世界を味わいながら、豊潤な時間をお楽しみいただけます。
多様な人々が集まる丸の内では、今後も映画をはじめ、アートやスポーツ、ファッションなど様々な文化を紹介し、新たな刺激や感動と出会い、楽しみ、交流する場を提供します。
<タイムテーブル>
*特設サイト:https://www.marunouchi.com/event/detail/36233/
第1回「丸の内映画祭」 開催概要 |
日 程: 2023年10月28日(土)~10月30日(月)
場 所:丸ビル7階丸ビルホール
特設サイト:https://www.marunouchi.com/event/detail/36233/
料 金:10月28日(土)、30日(月)…一般2,200円/学生1,500円(2本立て)
10月29日(日) …一般1,600円/学生1,100円(1本立て)
※別途、システム利用料、発券手数料がかかります。自由席。
購入サイト:チケットぴあ https://w.pia.jp/t/marunouchi-ff/ (Pコード:553-365)
※9月28日(木)午前10時より発売。 ※セブンイレブンの店舗でも直接購入可能。
主 催:三菱地所株式会社
共 催:東京国際映画祭
協 力:一般社団法人PFF
上 映 作 品:10月28日(土)【今泉力哉監督 創作の秘密を語る】
「ハッシュ!」(2001年/監督・原作・脚本:橋口亮輔)
「ちひろさん」(2023年/監督:今泉力哉)
10月29日(日)、30日(月)【ヴィム・ヴェンダース監督特集】
「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」(2011年/監督:ヴィム・ヴェンダース)
「リスボン物語」4Kレストア版(1995年/監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース)
「東京画」2Kレストア版(1985年/監督:ヴィム・ヴェンダース)
「夢の涯てまでも」ディレクターズカット 4Kレストア版(1994年/監督:ヴィム・ヴェンダース)
「裸足で鳴らしてみせろ」(2021年/監督:工藤梨穂)
トーク&レクチャ―:※下記は変更の可能性があります。
【今泉力哉監督 創作の秘密を語る】10月28日(土)…今泉力哉(ビデオトーク)
【ヴィム・ヴェンダース監督特集】 10月29日(日)…ヴェンダース研究家がドイツから来日予定
10月30日(月)…工藤梨穂&ゲスト(後日発表)
第1回「丸の内映画祭」プログラム |
■10月28日(土)【今泉力哉監督 創作の秘密を語る】
①15:00~ 「ハッシュ!」2001年/カラー/135分
監督・脚本・編集・原作:橋口亮輔
出演:田辺誠一、高橋和也、片岡礼子
『渚のシンドバッド』(95)『ぐるりのこと。』(08)『恋人たち』(15)の橋口亮輔監督が、“家族”の形を問い直したヒューマンドラマ。交際を始めたばかりのゲイカップルに、ある孤独な女性が子ども欲しさに精子提供を求めたことから巻き起こる騒動を描く。LGBTQをめぐる問題を先取りした、いま観るべき一作。
②17:25~ 「ちひろさん」2023年/カラー/131分
監 督:今泉力哉
出 演:有村架純、豊嶋花、嶋田鉄太
『愛がなんだ』(18)『街の上で』(21)などの俊英、今泉力哉監督作。元風俗嬢という経歴を隠そうともせず、海辺の町の弁当屋で働くちひろ。軽やかに生きる彼女の周りには、母の帰りを待つ小学生や本音を言えない女子高生など、さまざまな事情を抱えた人たちが自然と集まる。その出会いは、内に孤独を抱えるちひろにも変化をもたらして…。
③19:45~ 今泉力哉監督ビデオトーク
今泉力哉監督コメント:企画のお話をいただいた時、すぐに『ちひろさん』と橋口亮輔監督の『ハッシュ!』の2本立てにしたいと思いました。2本続けて観たら、明確に2つのシーンの類似に気づくと思います。ひとつは構造(場面設定)について。もうひとつは構図について。それはともに『ちひろさん』を観た人たちが「あの場面が好きだ」と語ることの多いシーンで、ちょっとだけ悔しいです。でも『ハッシュ!』を観ておいてよかった。映画もトークもぜひお楽しみに!
■10月29日(日)、30日(月)【ヴィム・ヴェンダース監督特集】
【10月29日(日)】
①12:00~ 「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」2011年/ドイツ・フランス・イギリス/104分
監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
出演:ピナ・バウシュ、ヴッパタール舞踊団ダンサー
2009年に急逝した天才舞踏家ピナ・バウシュの生きた軌跡を、20年来の友人であるヴェンダースが鮮やかな映像で捉えたドキュメンタリー。ピナの代表作「カフェ・ミュラー」などの舞台や劇場を飛び出して躍動するダンサーのパフォーマンスに、“舞台は生で鑑賞するもの”という概念は覆される。
※2Dでの上映です
②14:30~ 「リスボン物語」4Kレストア版1995年/ドイツ・ポルトガル/104分
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:リュディガー・フォグラー、パトリック・ボーショー、マノエル・ド・オリヴェイラ
映画監督の友人に頼まれ、リスボンにやってきた録音技師のビンター。しかし、友人は撮影済みのフィルムを残して失踪。ビンターは街のざわめきを録音しながら友人の行方を捜す。映画誕生100年を記念し製作された、ヴェンダースの映画愛あふれる一作。劇中、ポルトガルの巨匠オリヴェイラも姿を見せる。
③17:00~ 「東京画」2Kレストア版 1985年/西ドイツ・アメリカ/カラー/92分
監督:ヴィム・ヴェンダース
撮影:エドワード・ラックマン
出演:笠智衆、厚田雄春、ヴェルナー・ヘルツォーク、クリス・マルケル
1983年4月、東京で開催されたドイツ映画祭のために来日したヴェンダースは、小津安二郎の描いた“東京”を探して街をさまよい歩く。撮影のエドワード・ラックマンと録音のヴェンダース二人だけの旅は、パチンコや竹の子族、食品サンプルなど当時の“日本的”なる風景を写し、『東京物語』主演の笠智衆、小津組の名カメラマン厚田雄春との対話を通して、小津の“東京”と、近代化した当時の東京を描き出す。
④18:45~ ドイツ大使館&ゲーテ・インスティトゥート東京 presents
「小津安二郎とヴィム・ヴェンダース」特別講義
※入場無料。29日(日)のチケットをお持ちの方は参加可能です。
※満席の際はお断りする場合があります
『東京物語』で小津安二郎に深く魅せられたヴェンダース。『東京画』の上映後、ドイツからヴェンダース研究者を迎え、2人の巨匠の関わりについて語る特別講義を予定しています。※詳細は後日発表
【10月30日(月)】
①12:00~ 「夢の涯てまでも」ディレクターズカット 4Kレストア版 1994年/ドイツ・フランス・オーストラリア/287分
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ウィリアム・ハート、ソルヴェイグ・ドマルタン、笠智衆
1999年、滅亡の危機に瀕した世界。あてのない旅に出たクレアは、謎の男トレヴァーと運命的に出会う。彼は世界中の映像を集め、盲目の母の脳に送り込もうとしていて…。ヴェンダースの集大成的なSF大作にして、公開時より100分以上拡大された完全版!
②17:00~ 「裸足で鳴らしてみせろ」2021年/カラー/128分
監督・脚本:工藤梨穂
出演:佐々木詩音、諏訪珠理、風吹ジュン
ある人の願いを叶えるため“世界の音”を記録する偽りの世界旅行を始めた直己と槙。惹かれ合う2人はやがて“互いへ触れる”ための格闘に自分たちの愛を見出していくが…。第36回高崎映画祭 新進監督グランプリ・最優秀新進俳優賞。
③19:10~ ヴェンダース監督の世界に強く共鳴した若手映画人が語り合う 工藤梨穂監督×ゲスト(後日発表)トーク
工藤梨穂監督コメント:昨年、初めて『夢の涯てまでも』を観て、自身が追い求めるようなその世界観の中で繰り広げられる彼らの旅路に心を鷲掴みにされ、私はヴェンダースのロマンに深く共感していました。拙作『裸足で鳴らしてみせろ』は『夢の涯てまでも』と全く別の世界線に存在する物語ですが、こうしてふたつの旅が交わる奇跡的な上映の機会を心から光栄に思っています。同世代の映画人をお迎えしたトークもぜひ楽しんでください。
監督プロフィール |
ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
1945年8月14日、デュッセルドルフ生まれ。ミュンヘン・テレビ映画大学で実験的な短編作品を制作した後、『ゴールキーパーの不安』(71)で長編映画デビュー。ロードムービー三部作となる『都会のアリス』(74)、『まわり道』(75)、『さすらい』(76)を発表し国際的な注目を浴びると、『パリ、テキサス』(84)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、『ベルリン・天使の詩』(87)でカンヌ国際映画祭監督賞、『ことの次第』(82)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞、『ミリオンダラー・ホテル』(2000)ではベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞。近作に『世界の涯ての鼓動』『ローマ法王フランシスコ』(ともに18)などがある。ニュー・ジャーマン・シネマの先駆者のひとりであり、現代ドイツを代表する映画監督であるほか、写真家としても活動している。
今泉力哉
1981年生まれ。記録的大ヒット作『愛がなんだ』(18)など恋愛映画を多く手掛ける。『his』(20)『街の上で』(21)『窓辺にて』(22)と年2本のペースで新作を発表。最新作『アンダーカレント』が10月6日公開。
工藤梨穂
1995年生まれ。『オーファンズ・ブルース』(18)が2018年の第40回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)でグランプリを受賞。PFFスカラシップ作品として製作した『裸足で鳴らしてみせろ』で商業映画デビュー。
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