【主要オンラインマスメディア信頼度調査2024】「消費者はオンラインメディアをどの程度信頼しているのか?」
~50メディア、8カテゴリ(動画音楽/SNS/ニュース/新聞雑誌系/レシピサイト/スポーツ/グルメサイト/ライフスタイル)にて、全国4,000人を対象に信頼度調査を実施~
広告メディアプランニングに特化したプランニングファームである株式会社VOSTOK NINE(本社:東京都渋谷区、代表取締役:三宅 規仁、読み:ヴォストークナイン)は、「主要オンラインマスメディアの信頼度調査」を全国4,000人(内、有効回答者数3,317人)を対象に実施し、その調査結果をお知らせいたします。
当社VOSTOK NINEは、メディアプランニング(6媒体広告投資プランニング)領域のあらゆる業務を広告代理店向けに提供するプランニングファームです。当社が広告投資プランニングを行う際、リーチが取れる広告面の選定は基本としつつも更に一歩踏み込むケースが多く、そういった踏み込んだ議論の中で広告に対する信頼性を議論するケースが増えてきました。 そのような経緯から広告投資プランニングにおける一指標としての活用を見込み、2023年より主要オンラインメディアが発信する情報に対する信頼性に関するアンケートを実施しております。今回は2024年の調査結果および、2023年との比較結果を発表いたします。
本調査リリースでは、全調査内容から一部の結果を抜粋して報告しておりますが、主要オンラインメディア50メディアを8カテゴリ別に性別・年代で分析した結果は、当社のnoteにて詳しく解説しております。
note:https://note.com/vostoknine/n/n4996bef19b24
調査結果では、全体的にオンラインメディアへの信頼度は2023年と比較して低下傾向にあるものの、新聞・雑誌系メディアへの信頼度は変わらず高いことが分かりました。特に、「TVer」や「Radiko」などの動画・音楽メディア、「SmartNews」や「LINE NEWS」などのニュースキュレーションメディア、「日本経済新聞電子版」などが高い信頼を得ています。
<調査項目(抜粋)>
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1-1:メディア利用者全体(2023年比較)
1ー2:メディア利用者の性別・年代別(2024年調査結果)
1-3:メディア利用者の性別・年代別(2023年比較)
【2】メディアカテゴリ別からみる信頼性(2023年比較)
【3】メディア別・カテゴリ別からみる信頼性(2023年比較)
3-1:<動画・音楽メディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度
カテゴリ :動画・音楽メディア
対象メディア:「TVer」「radiko」「Spotify」「Netflix」
「ABEMA」「YouTube」「ニコニコ動画」
3-2:<SNSメディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度
カテゴリ :SNSメディア
対象メディア:「Instagram」「Pinterest」「Pixiv」「X」
「Facebook」「LinkdIn」「TikTok」
【4】カテゴリ別×年代別の信頼性 (2024年調査結果)
カテゴリ:・動画・音楽メディア
・SNSメディア
・ニュース(キュレーション)
・新聞・雑誌系
・レシピサイト
・スポーツ
・グルメサイト
・ライフスタイル(2023年は未調査項目)
年代別 :10代、20代、30代、40代、50代
<調査概要>
「オンラインメディアで提供される情報への信頼性に関するアンケート」調査
下記のオンラインメディアで提供される情報をどの程度信頼していますか。
●調査対象メディア :
全50メディア
YouTube / LINE NEWS / Instagram / Facebook / X(Twitter) / Cookpad / 食べログ / クラシル / TikTok / SmartNews / Pixiv / ぐるなび / Spotify / DELISH KITCHEN / radiko / アメーバブログ / ニコニコ動画 / Pinterest / Netflix / TVer / Sportsnavi / 日本経済新聞 電子版 / ABEMA(TV) / 朝日新聞デジタル / Yahoo!ファイナンス / ホットペッパーグルメ / 文春オンライン / 読売新聞オンライン / DAZN / 楽天レシピ / 東洋経済オンライン / Retty / Gunosy / Itmedia / Google discover / Yahoo!ニュース / Newspicks / LinkedIn / 楽天ブログ / CNET Japan / ライブドアブログ / ハフポスト / 毎日新聞 / ロケットニュース24 / ねとらぼ / 産経ニュース / GIZMODE(ギズモード) / ママスタ / キナリノ / TRILL(トリル)
●カテゴリ:
8カテゴリに分類
「動画・音楽メディア」「SNS」「ニュース(キュレーション)」「新聞・雑誌系」「レシピサイト」「スポーツ」「グルメサイト」「ライフスタイル」
●回答項目(SA) :
非常に信頼できる / ある程度信頼できる / 半々くらい / あまり信頼できない / 全く信用できない / この情報源を使わない
調査概要
・調査対象 : 全国、15歳から59歳までの男女4,000人
n = 4,000(有効回答者数 : n = 3,317)
・エリア : 全国
・調査日 : 2024年06月07日 ~ 06月11日
・調査手法 : オンライン調査
・調査機関 : Freeasy
調査結果の集計条件
・各メディア利用者の回答において、「非常に信頼できる」「ある程度信頼できる」の回答者を、『信頼出来る』に、「あまり信頼できない」「全く信用できない」の回答者を『信頼出来ない』と分類し、各割合をグラフ化。
・グラフは、『信頼できる』(「非常に信頼できる」「ある程度信頼できる」)、『半々くらい』、『信頼出来ない』(「あまり信頼できない」「全く信用できない」)の3分類で構成しております。
・「調査対象メディア利用者」に絞り込んだ集計結果を掲載しています。
・調査対象者は15歳〜64歳となるため、10歳代と表記があるものは15歳〜19歳、60歳代は60歳〜64歳の結果となります。
・グラフ中に「2023」と表記があるものは比較対象として2023年の結果を入れております。特に表記が無いものは全て今回2024年の結果となります。
調査対象メディアについて
・単一メディアで概ね全年代に対してリーチが2〜3%以上は獲得出来るであろうオンラインメディア」かつ「(一般的な手法で)広告出稿が可能」なオンラインメディアを50メディア選定し調査しています。
・調査対象メディアにおきまして、比較サイト(ホットペッパービューティ・価格.com・@cosme)は、アンケート取得はしてるもののは利用者属性(性別・関心)の偏りが大きい為、調査対象外としています。
・消費者のメディア接触状況の変化を踏まえ調査対象メディアは都度見直しを行っています。そのため、昨年比較における比較対象が全く同一のメディア群では無いことにご留意下さい。
・Google及びYahoo! Japan関連のポータルメディアについてはGoogle discoverやYahoo!ニュースに代表されるように”ネットへの一般的な入口となる検索行動より更に前に接触可能なメディア”であり情報閲覧に対し能動性・受動性が混在しているため、他メディアとやや性質が異なると考え調査対象外としています。
データの解釈について
ほぼ全てのメディアが「自社がターゲットとするこだわりの読者層」に向けて情報を発信しています。今回公表しているデータは「各メディアを利用した事がある15歳〜59歳全体の平均値」となりますので、特徴的でユニークな情報を特定のターゲットに対して発信しているメディアほど、データの信頼性が低い(例 : 信頼度が低く出てしまう可能性等)傾向となります。
※偶然そのメディアの情報に接触しても興味が無い人からすれば信頼出来るか出来ないかの判断すら困難なため。
そのため、このデータのみで ”◯◯は信頼性の少ないメディアなのだ” という判断は「誤り」となりますのでご留意下さい。
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1-1:メディア利用者全体(2023年比較)
調査対象メディア全体における信頼度の回答を見ると、「信頼出来る」「半々くらい」は合わせると74.6%(2023年 : 79.1%)、「信頼出来ない」が25.5%(2023年 : 20.9%)という結果となり、大多数の利用者がオンラインメディアに対して一定の信頼を持って利用していることがわかります。一方、昨年比では信頼性がやや低下する結果となりました。
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1ー2:<2024年調査結果>メディア利用者の性別・年代別
オンラインメディアへの信頼性において、年代差は少ないという結果となりました。各年代別に性別による傾向の違いが出ており、20代においては女性の方が、40代においては男性の方がオンラインメディアが発信する情報を信頼していることが分かります。
【1】オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
1ー3:メディア利用者の性別・年代別(2023年比較)
2023年時の調査結果と比較すると、30代を除きオンラインメディアへの信頼性は低下傾向となっています。特に10代からの信頼度が大きく低下している結果となりました。
【2】メディアカテゴリ別からみる信頼性(2023年比較)
カテゴリー別の信頼性を2023年と比較してみると、「動画・音楽」「SNS」「レシピサイト」の信頼性が大きく下がっています。
「SNS」や「レシピサイト」といったUGM(User Gerenarated Media)は生活者の生の声や経験が反映されるため一定の信頼を得やすい反面、コンテンツのクオリティが玉石混交となりクオリティコントロールが非常に難しいメディアです。
今回は信頼性が下がる結果となっていますが各社共にコンテンツ品質を向上させるための取り組みを続けているので、今後の変化に注目です。
オンラインメディア全体で信頼性が低下傾向である中、「新聞・雑誌系サイト」への信頼性に変化は無く、これは各社が提供する高品質なコンテンツ群が信頼性に繋がっている可能性があります。
【3】メディア別・カテゴリ別からみる信頼性
3-1:<動画・音楽メディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度(2023年比較)
昨年から傾向は変わらず「TVer」および「Radiko」といった民放系メディアへの信頼性が高い傾向にあります。これらのメディア利用者の半数以上が「信頼出来る」と答えています。昨年同様、「Netflix」と「Spotify」がそれに続く結果となっています。
【3】メディア別・カテゴリ別からみる信頼性
3-2:<SNS>カテゴリにおけるメディア別の信頼度(2023年比較)
昨年は「Instagram」への信頼性が頭一つ抜けている状態でしたが、各SNSへの信頼性はほぼ横並びの結果となりました。相対的に「X(Twitter)」への信頼度が下がっており、「Facebook」が「X(Twitter)」を上回る結果となりました。
SNSについてはメディアの特性上、年代によって大きく利用傾向が異なるため、本調査の解説noteにて、「性別・年代別」での傾向について詳しく説明しています。詳細はこちらをご参照ください。
【4】カテゴリ別×年代別の信頼度(2024年調査結果)
今回調査した各カテゴリーにおいて世代間の違いが明確に出ているのは、「SNS」「ライフスタイル」および「新聞・雑誌系」という結果となりました。
また、各カテゴリの2023年比較および、性別・年代別での比較も集計していますので、詳細は本調査の解説noteをご確認ください。
本調査実施における当社の想い
2023年に実施した「主要オンラインメディア信頼度調査」から、昨年比較も踏まえた2024年の調査結果をお届けしました。「メディアへの信頼性が下がっている」と言われて久しいですが、実際にこの1年においてもデジタルメディアへの信頼性は低下傾向であることが分かりました。
その中でも、「新聞・雑誌系メディア」に対する信頼性に大きな変化は見られず、「良質なコンテンツを展開するメディアは変わらず一定の信頼を得ている」という仮説が見えてきました。消費者の生活・行動は多様化し続け、広告面も増え続けています。この中で、「今回のアイデアがより浸透しやすい広告面はどこなのか?」と考え続けるのが当社メディアプランナーの役割です。
必ずしも信頼性の高いメディアに広告を出せば売れるわけではありませんが、「消費者との接点を可能な限り良好・良質なものにする」という観点からは面白い切り口の一つと考えています。また、この調査だけで判断はできませんが、「メディアチャネルを選ぶのではなくコンテンツを選ぶ時代になっている可能性」も感じています。今回の調査結果が少しでもメディアプランニングの参考になれば幸いです。
本リリース内データのご利用にあたって
本調査データをご利用の際には、引用元に、「VOSTOK NINE オンラインマスメディア信頼度調査 2023年8月」である旨のご記載をお願いいたします。
【株式会社VOSTOKNINEについて】
VOSTOK NINEは2023年現在、国内で唯一(※)の「広告(6媒体)メディアプランニング」に特化した会社です。所属する全員が一定(目安10年以上)の経験を持ったメディアプランナーのみ、という一風変わった組織です。広告が社会にとってより役に立つ存在になる未来を目指し2022年1月にメディアプランナーである三宅と江口の2名で立ち上げました。
※VOSTOK NINE調べ
note:https://note.com/vostoknine
会社概要
会社名 :株式会社VOSTOK NINE(読み:ヴォストークナイン)
設立 :2022年1月6日
役員 :代表取締役 三宅 規仁 取締役 江口 健
事業内容:広告メディアプランニング業務(広告投資プランニング業務)
お問合せ先:
mail:hello@vostoknine.jp
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