生成AI搭載問題解決SaaSツールSolvifAI、シードラウンドにて3,300万円を資金調達
サービス開発の背景
日本のDX推進の現状
経済産業省は「2025年の崖」問題(=2025年までにシステム刷新等が行えない場合、DXが実現できないだけではなく、それ以降年間で最大12兆円の経済損失リスク)について2018年に警鐘を鳴らしましたが、独立行政法人情報処理推進機構の「DX白書2023」によるとDXに取り組めていない割合が60%の企業群が存在し、顕著な遅れが浮き彫りとなりました。
日本企業のDX課題
日本には「事業会社のIT/DX人材不足」という固有のDX障壁が存在します。日本は海外と比較して事業会社におけるIT/DX人材の所属率が低く、アウトソーシングが常習化し、内部に組織知が蓄積されづらい構造となっています。DXの重要性は増す一方で、業務とIT/DXに精通している人材不足により上流工程で方針や要件を適切に定義して推進できず、長年多くのプロジェクトが目標未達する状況が続いています。
サービスの構想
そこでIT/DXスキルの高低に関わらずプロジェクト推進を可能とし、企業のDXへ向けた組織変革を促すため、生成AIによる問題解決機能を搭載したプロジェクト管理ツールSolvifAI(ソルビファイ)を開発するに至りました。
資金調達の目的
24年3月リリース予定のSolvifAI β版の開発及び最適な組織構築を目的に資金調達を実施いたしました。
SolvifAI β版 全体像
SaaSツールは業務管理を効率化する進捗管理機能と業務遂行力を強化する主に2つの問題解決機能を提供します。
1. 独自データ蓄積生成AI:IT/DXプロジェクトデータを学習したAIが課題の解決策案や成果物ドラフトを作成。いかなるITリテラシーユーザも生成AIの性能を最大限引き出せる独自UIを設計(生成AI単体プランもご提供)
2. 要件自動整理:要件に対する議論内容の自動書き起こしを行うとともに、要件整理/評価及びAIによる推奨要件を加えた評価表を自動作成し、上流工程業務を自動化(特許出願中)
投資家からのコメント
株式会社サムライインキュベート パートナー 會 義貴氏
DX推進の重要性が高まる一方で、レガシーシステムの維持・管理に多くの工数が費やされており、企業の競争力向上にむけたIT投資は必ずしも十分に行われていません。SolvifAIは生成AIを活用してIT開発・導入時に直面する多様な問題の解決をサポートすることで、日本企業の生産性向上と競争力強化を目的に設立された会社です。多くのプロジェクトをリードされてきた共同創業者の湯淺さんと染谷さんであれば、企業の問題解決能力の向上とDX推進に大きく貢献してくれると信じています。
代表取締役:CEO湯淺 元祥/COO染谷 凌大のコメント
この度會様をはじめとしたサムライインキュベートの皆様に私たちの挑戦にご協力いただけることになりました。経験豊富な投資家の皆様に、力強い後押しをいただけることに心より感謝しております。各社企業様は目指す姿の実現に向け常にプロジェクトを推進しておられます。そして生成AIにより働き方が大きく変わろうとしている今、私たちは「ヒトとAIにより豊かな世界を創る」をミッションに掲げ、誰もがSolvifAIを活用することでリーダーシップを発揮し、より大きなインパクトを出すことのできる世界を目指してまいります。
会社概要
会社名 :ソルビファイ株式会社
設立 :2023年9月
代表取締役 :CEO湯淺 元祥/COO染谷 凌大
所在地 :東京都港区南青山3丁目1番36号青山丸竹ビル6F
URL :https://solvifai.jp/
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