非可食バイオマスを原料に化学品を大量生産し、 循環型社会の実現を目指すBioPhenolics株式会社はJST SUCCESSから3,000万円の資金調達を実施
改良型微生物(スマートセル)を活用してベンゼン環を有する芳香族バイオ化学品の社会実装に挑む
1. 資金調達の概要・目的
BioPhenolicsは、脱炭素社会を実現するべく、従来の石油由来の工程を脱却し、スマートセル開発技術を用いて非可食バイオマスから芳香族バイオ化学品のバルク生産に取り組んでいます。すでに複数企業と共同研究開発を進めており、この度、人材採用と研究開発を加速させるため、JST SUCCESSより3,000万円の資金調達を実施しました。この資金によりつくば市東光台に開所した弊社つくば研究所の研究員・エンジニアを拡充し、芳香族バイオ化学品の量産技術立証のためベンチスケール発酵槽(90L)およびダウンストリームの精製設備の運用体制を確立します。
2. これまでの実績と今後について
BioPhenolicsは、微生物の芳香族代謝研究と社会実装に向けた研究を20年以上続けている筑波大学の教授である高谷と大手化学メーカーやバイオスタートアップでの量産化の成功経験がある代表の貫井によって2023年2月に設立されました。
今回の調達を通して事業開発と研究開発をさらに加速させ、弊社技術の社会実装に向けて、
大企業との協業を通したベンチスケールでの実証実験や経営人材の獲得を加速させていきます。
3. 事業拡大に向けて採用を強化
バイオや脱炭素に関心がある事業開発や次回以降の資金調達を推進できるビジネス人材を募集しております。今後、東南アジア(タイ、ベトナムなど)を中心に生産拠点を拡大していく予定であり、グローバルに活躍できる機会を提供します。
採用ページ:https://bio-phenolics.com/?page_id=201
採用ポジション:COO
4.投資家の皆様からのコメント
国立研究開発法人科学技術振興機構 スタートアップ出資・支援室 香取就美氏
当社の事業は、JSTの戦略的創造研究推進事業や研究成果展開事業での高谷教授の研究成果が活用されております。世界で関心を集めるバイオものづくりにおいて、未だ課題となっている大量生産が当社技術により達成されることを期待しております。当社のさらなる発展に向けて、全力で支援させていただきます。
BioPhenolics株式会社 CEO 貫井 憲之
この度、創業1年足らずの当社の技術を信じて投資を決定していただいた科学技術振興機構様に感謝するとともにいただいた資金を元にバイオ芳香族化学品の量産技術開発を確実に進めていきたいと思います。特に量産技術を着実に開発していくため、本投資によってキロ単位のサンプルが出せるベンチ設備を運用する人材を採用してまいります。さらに日本初の技術を海外展開できる事業開発メンバーを採用し、飛躍の切っ掛けにしたいと思っています。
当社は筑波大学発ベンチャーでありアカデミアのシーズを社会実装する役割も担っております。バイオ化学品(合成生物学)は量産性や経済性が課題に挙げられており、この課題を解決するためにスマートセル技術に加え、精製技術、量産化技術を一貫して開発できる体制を確立し、2030年には石油化学品の代替として安価大量にバイオ化学品の供給を目指しております。
【BioPhenolics株式会社 会社概要】
設立:2023年2月1日
住所:〒300-2635 茨城県つくば市東光台5-5-5
代表者:代表取締役 貫井 憲之
ホームページ:https://bio-phenolics.com/
このリリースに関するお問い合わせ:info@bio-phenolics.com
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