アプリで子どもの心を感じ取る![生徒指導提要対応型発達支援アプリ『ぷりんP-Lin』]茨城県常陸太田市のモデル校にて導入開始
・学校心理学の専門家らが結集して心を感じるアプリを開発(義務教育1人1台端末に対応した発達支援アプリ)。学校内外での「困った」を伝える機能や、自分を見つめたりできるセルフモニタリング機能も搭載。
■アプリ開発に至る経緯
近年子ども達の課題が多様化・深刻化しており、文部科学省は、1人1台端末を活用した、児童生徒の心身状況把握や教育相談の充実を推進しています。また、生徒指導の基本書である生徒指導提要(文部科学省)が2022年12月に改訂され、ICTを活用した生徒指導の推進が求められています。
こうした背景をふまえ、学校心理学の理論や生徒指導提要をもとに、予防から支援まで日頃の生徒指導や教育相談に活用することが可能となる発達支援アプリが必要と考え、『一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンター(茨城県水戸市/代表:田村節子)』が開発に着手しました。
生徒指導提要対応型発達支援アプリ「ぷりんP-Lin」は、構想から約2年をかけ、開発されました。
名前は「子どもが自分自身(Personal)と教職員・支援者等(Professional)に繋がる(Linkage)」という意味を込めて命名されています。
『ぷりんがいつも君のそばにいるよ♪』が、ぷりんの決め台詞。
(ハリネズミは、幸運のシンボルです!)
■アプリ開発は学校心理学の専門家らが担当
アプリ開発は、学校心理学を専門とする研究者,公認心理師,医師,弁護士らによって構成される『一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンター(茨城県水戸市/代表:田村節子)』が主導。
「みんなが資源」「みんなで支援」という学校心理学の理念をもとに、学校現場の諸課題解決ソリューションとしての完成形を目指しています。
一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンター代表理事:田村節子(東京成徳大学教授)
■ぷりんP-Linとは
「ぷりんP-Lin」は、すべての児童生徒の発達を支えるアプリです。
質問はチャットボット形式で行い、自分のアバターを選べるなど毎日の入力が楽しくなるインターフェイスを採用。アプリは、児童生徒が毎日入力を行う「デイリー入力項目」群(入力時間3~5分)と、年度に1回入力する「プロフィール入力項目」群(入力時間約30分)の2つの内容から構成され、子供達の心の変化を感じ取ることを目指します。
すべての子どもが入力できるように質問も工夫されています。不登校の子どもも入力できます。
■教育端末で心の変化を感じ取る試み始動
一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンターの開発した、全く新しい生徒指導提要対応型発達支援アプリ「ぷりんP-LIN」は、常陸太田市内のモデル校の協力を得て実践活動に活用しつつ機能強化を進めています。
◆◇ 常陸太田市教育委員会 教育長 滝睦美様のコメント ◇◆
常陸太田市教育長 滝 睦美(たき むつみ)
「ぷりんP-LIN」は、子どもたちの心理的課題の発見と支援に大変有効なソフトであると感じている。モデル校の実践を通して気づいた課題や意見をしっかりとお伝えしながら、子どもと教員の双方のニーズに適応するソフトとなるための一助を担っていきたい。
なお、メインキャラクターやぷりんに登場する様々なキャラクターは、趣旨に賛同してくださった子育て漫画家・高野優様のご協力を得ました。
高野 優(たかの ゆう)育児漫画家・イラストレーター
社会人、大学生の三姉妹の母。漫画を描きながら話をするという独特なスタイルで講演をおこなっている。「思春期コロシアム」「続・思春期コロシアム」(東京新聞社) 等著書は 40 冊以上台湾や韓国でも翻訳本が発売中。
■一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンターについて
スクールセーフティネット・システム(School SafetyNet System)の構築、普及を図り、子どもの学校生活の質の維持向上、および子どもを取り巻く環境のより一層の充実に寄与することを目的としている団体。
【本件に関する取材申し込みは以下にお願い致します】
一般社団法人スクールセーフティネット・リサーチセンター
HP : https://www.ssrc-web.org/
E-mail: ssrc@ssrc-web.org
ぷりんHP:https://p-lin.org
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