アンチキャンサーテクノロジズ、国立がん研究センター支援プログラムに採択
株式会社アンチキャンサーテクノロジズ（本社：東京都千代田区、代表取締役：西野輝泰、以下「アンチキャンサーテクノロジズ」）は、国立研究開発法人国立がん研究センター 橋渡し研究推進センターが主催する、スタートアップ支援プログラム「NCC Seed Acceleration Program (NCC SAP)」の支援先として採択されたことをお知らせいたします。
【新規抗がん剤シーズ化合物「ACT-001」について】
アンチキャンサーテクノロジズは、小細胞肺がん（SCLC）をはじめとする難治性がんに対して、優れた薬効と低毒性を兼ね備えた新規抗腫瘍薬の開発を目指しており、このたび、当社のシーズ化合物「ACT-001」が国立がん研究センターのスタートアップ支援プログラム「NCC Seed Acceleration Program（NCC SAP）」に採択されました。
現在、小細胞肺がんに対してはシスプラチンなどのプラチナ系抗がん剤による薬物療法以外に選択肢がない状況ですが、強い毒性や薬剤耐性の出現といった課題があり治療もほとんど奏効しません。ACT-001は、がん細胞で特異的に発現する代謝酵素PPATを標的とする低分子化合物であり、マウスモデルではシスプラチンを上回る腫瘍移行性と殺細胞効果が確認されており、また、極めて低い毒性であることを確認しています。シスプラチン耐性がんに対する有効性も示しており非常に期待される化合物となっています。
今回のNCC SAP採択を通じて、非臨床試験（GLP基準毒性試験：GLP-tox）および第I相臨床試験（P1）に向けた製剤開発と原薬製造を進め、将来的にSCLCをはじめとする難治性がんに対する新たな治療薬としての実用化を目指します。
国立がん研究センター 橋渡し研究推進センター NCC Seed Acceleration Program（NCC SAP）支援研究シーズ：難治性がんに対する革新的代謝阻害薬の原薬製造
【 NCC Seed Acceleration Program（NCC SAP）について】
国立がん研究センターSeed Acceleration Program（NCC SAP）では、我が国のスタートアップエコシステムの課題を解決するために以下の整備を行うことで、日本型のスタートアップエコシステムを作り出すことを目的とします。
1.各種専門人材によるメンターネットワーク
2.製造・非臨床などを支援するCRO/CDMOのネットワーク
3.サイエンスのバックグラウンドを持つCXO人材
4.米国を含むグローバル市場での資金調達・上市を目指すための支援体制
5.アンメットメディカルニーズに基づくカンパニークリエーション
NCC SAPでは上記1〜5の課題を、産官学の協働で解決致します。
関連リリース
https://www.ncc.go.jp/html/ncce/sap/index.html
【当社代表 西野 輝泰 のコメント】
この度NCC SAPの支援先として認定していただいたことを大変嬉しく思っております。弊社では5年生存率10%を切っている、小細胞肺がんや膵臓がんの治療薬の開発を続けておりましたが、今までの治療薬では実現し得なかったような薬効を持つ化合物の合成に成功しました。この新しい治療薬を一刻でも早く患者さんへ届けられるよう尽力してまいりたいと思います。
【株式会社アンチキャンサーテクノロジズ概要】
当社は『創薬革命』をミッションとし、最先端の科学を社会に還元することを目指しています。高度な医学生物学知識を基に、難病治療薬の開発に挑戦しており、主に悪性度の高いがんの革新的治療法開発に力を入れています。長年にわたる大学医学部での基礎研究とデータサイエンスに基づく独自のアプローチが強みです。現在、3つのパイプラインを進めており、特に小細胞肺がんに対する代謝酵素阻害剤や膵臓がん幹細胞を標的とする光免疫療法の開発に注力し、手応えのある実験結果を得ています。
代表取締役： 西野 輝泰
所在地：東京都千代田区一番町22番地3
設立：2023年9月
事業内容：医薬品、医療機器等の研究、開発、製造及び販売など
＜本件に関するお問い合わせ＞
会社名：株式会社アンチキャンサーテクノロジズ
担当者：PR担当
E-Mail：info@anticancer.jp
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