Visual Components 5.0を12月に日本を含めたグローバルで提供開始
22ブランドのロボットに対応、デジタルでの工場計画を刷新
製造業向け3DシミュレーションソフトウェアのグローバルリーダーであるVisual Components(所在地:本社-フィンランド エスポー市、日本法人-東京都港区、本社CEO:ミッコ・ウルホ、以下 ビジュアル・コンポネンツ)は、ソフトウェア「Visual Components」の主要アップデートとなる「Visual Components 5.0」を、日本を含めたグローバルで提供開始することを発表します。開始時期は、2025年12月を予定しています。Visual Componentsは、「レイアウト設計」、「シミュレーション・分析・実行可能調査」、「コミッショニング」、「ロボットオフラインティーチング(OLP)」機能に特化した、3Dシミュレーションソフトウェアです。
Visual Components 5.0は、計画の意思決定がますますデジタル領域で開始され、急速な変化を遂げる産業環境において、製造業者が製造システムの設計を最適化できるように支援します。サプライチェーンの変化と人手不足のなか、世界中の製造業者が製造拠点の国内回帰と業務の自動化を急いでおり、Visual Components 5.0により、工場レイアウト計画、プロセスシミュレーション、OLP、仮想試運転を統合したオールインワンのデジタル環境を活用して、企業は製造現場への導入の前に、リスクのない仮想空間でアイデアをテストして改良することができます。
Visual Components 5.0は、1999年創業のビジュアル・コンポネンツの25年にわたるシミュレーションの専門知識を基盤にスピードや柔軟性、そして実際の環境への統合に重点を置いており、企業の工場計画の担当者にとって、「構想から実現への最速ルート」であり続けます。
Visual Components 5.0の新機能は次のとおりです。
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ロボットコントローラ(デンソー、ヤマハ、テックマン、三菱)およびPLC(LS Electric)への接続を拡張することで、バーチャルコミッショニング機能を拡充
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スクリプト作成とカスタマイズを容易にする最新のPython 3 API
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衝突検出とシミュレーションパフォーマンスの高速化
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AGV(Automatic Guided Vehicle)やAMR(Autonomous Mobile Robot)などの機器とのリアルタイムデータ交換のためのMQTTサポート
今回のアップデートによって、製造業者はデジタルと物理的な製造をよりシームレスに連携させられるようになり、自動化および制御システムを仮想モデルに統合することで、プロセスをより確実に検証できるようになります。
Visual Components 5.0のもう一つの大きな特徴は、Visual ComponentsにおけるOLPの自動化が新たなレベルに達したことです。これによって、ロボットのティーチングが計画の早い段階に前倒しできるようになり、ハードウェアの可用性への依存度が低下し、エンジニアリングチーム間の連携が強化されます。Visual Components 5.0によって、ユーザーは次のことが可能になります。
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モデルベース設計(MBD)と製品製造情報(PMI)データが組み込まれたCADファイルから、ロボットツールパスを直接生成
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狭い環境や複雑な状況でも、安全で衝突のないロボット経路を生成
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内蔵ポストプロセッサによって22のロボットブランドに対応したプログラミングを拡張
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ダイレクトなジョブ管理とパラメータ制御によってFroniusの電源装置との統合を自動化
Visual Components 5.0のすべての機能は、スピードと使いやすさを追求した単一の統合インターフェースを通じて提供されます。
ビジュアル・コンポネンツのCEOを務めるミッコ・ウルホ(Mikko Urho)は次のように述べています。「現在、製造業者がどれほどのプレッシャーに直面しているかについて、私たちは理解しています。タイムラインが短縮され、システムは複雑になり、それらを運用する人材の確保が困難になっています。Visual Components 5.0では本当に重要なこと、つまり、チームがより少ないリスクで迅速に行動できるようにすることに焦点を当てました。Visual Components 5.0は、現実の制約下での現実的な意思決定を支援し、製造計画プロセスにおいて確信を取り戻せるように構築されています。」
ビジュアル・コンポネンツのプロダクトマネジメント担当副社長を務めるユハ・レンフォース(Juha Renfors)は次のように述べています。「Visual Components 5.0は当社ソフトウェアの新たなフェーズの始まりを告げるものです。私たちは、日常的なパフォーマンスと使いやすさを向上させるだけでなく、将来のテクノロジーに備えた強固な基盤を構築しました。工場の計画と運営の方法は急速に進化しており、今回のアップデートにおける、AIを活用したワークフロー、クラウドインフラストラクチャ、リアルタイム製造データとの緊密な統合といった新たなテクノロジーによって、私たちはさらに前進していきます。」
Visual Componentsの提供は、製造業が重大な転換点を迎えるタイミングで開始されます。eコマースフルフィルメントプラットフォームを提供するShipBobの調査によれば、約38%の企業がサプライチェーンのコントロールを取り戻すために、製造の国内回帰を計画しています。インダストリー4.0(第4次産業革命)によって、デジタルツインやスマート機器、工場データ統合への投資が加速しています。このような変革においてシミュレーションソフトウェアは中心的な役割を果たしており、自動化の検討や設備の最適化、導入の迅速化を低リスクで実現する手段を提供します。
一方で、製造業は熟練労働者不足に直面しています。デロイトの調査によれば、米国だけでも、2033年までに190万人の製造業労働者が不足すると予測されています。Visual Components 5.0は、製造業における自動化の計画立案、ロボットプログラミングの簡素化、エンジニアリングと製造チーム間のコミュニケーション強化を通じて、企業が人材不足に対処できるように支援します。
ビジュアル・コンポネンツなどの調査では、バーチャルコミッショニングは製造効率を最大30%向上させ、ロボットオフラインティーチングはデプロイの時間を最大80%短縮させることが明らかになっています。Visual Components 5.0は、これらのメリットをより使いやすく、迅速かつ接続性の高いプラットフォームとして提供することで、スマート製造の未来を支える基盤ツールとしての地位を確立しています。
Visual Components 5.0 の詳細については、こちらから確認できます。
Visual Components (ビジュアル・コンポネンツ)について
ビジュアル・コンポネンツは、シミュレーションの専門家チームによって1999年に設立され、創業25年以上の実績をもつ製造業向け3Dシミュレーション業界のパイオニアです。製造工程のレイアウト設計や生産管理などのシミュレーションおよび、産業用ロボットの迅速かつエラーのない正確なプログラミングを実現するロボットオフラインティーチング(OLP)の機能を併せ持つソフトウェアを展開。多くの産業用ロボットメーカー、産業用ロボットの利用企業、そしてシステムインテグレーターなどに、シンプルで迅速かつコストパフォーマンスの高いソリューションを提供しています。詳しくは https://www.visualcomponents.com/press/ をご覧ください。
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