アパレル業界の機会損失と滞留在庫をAIで同時解決。 株式会社ハイクリ、データで「攻めと守りの在庫最適化」を支援するSaaS「ベストリー」を提供開始
「機会損失」と「滞留在庫」というアパレルビジネスの二大課題をデータドリブンで同時に解決
ファッション業界向けにAIサービス事業を展開する株式会社ハイクリ(本社:東京都中野区、代表取締役:兼松 洋輔)は、アパレルブランドの期中における在庫管理・販売管理を支援するAIクラウドサービス「ベストリー(Vestory)」を本日より正式に提供開始することをお知らせいたします。

本サービスの中核は、仕入れ精度の向上により、在庫と粗利のコントロールを実現することです。独自開発のAI販売数予測モデルが、「機会損失」と「滞留在庫」というアパレルビジネスの二大課題をデータドリブンで同時に解決します。売れ筋の品番は品切れなく売上を伸ばし、売れ残りそうな品番は仕入れを抑えてキャッシュフローを改善することで、ブランドの持続的な成長を支援します。
■ 背景:経験と勘の限界、岐路に立つアパレル業界
「あの品番、もっと強気で追加発注していれば…」という機会損失への後悔。 「このままでは売れ残ってしまう…」という滞留在庫への不安。
MDやディストリビューターをはじめとするアパレル関係者の皆様は、日々このような相反するプレッシャーの中で、ブランドの命運を左右する重要な意思決定を行っています。売上を最大化するための「攻め」の在庫投資と、キャッシュフローを健全に保つための「守り」のリスク管理。この二律背反の課題を乗り越えることは、ブランド運営における最重要テーマであり続けてきました。
しかし、この絶妙なバランス感覚は、これまで個人の経験と勘という属人的なスキルに大きく依存してきました 。市場のニーズが多様化し、数千・数万に及ぶSKUを管理する現代において、その手法は限界に達しつつあります。結果として、年間約47.0万トンにも及ぶ衣類廃棄※1 や、8割以上の店舗が実感する深刻な人手不足※2といった、業界全体の構造的な課題へと繋がっています。
※1 環境省 令和4年度循環型ファッションの推進方策に 関する調査業務 -マテリアルフロー-
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/goodpractice/case26.pdf
※2 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 人手不足とその対応に係る調査
https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/documents/0248_01.pdf
■ 解決策:「攻め」と「守り」を両立するAI SaaS「ベストリー」
「ベストリー」は、AIによる高精度な需要予測を武器に、「売上を伸ばすべき売れ筋品番」と「仕入れを抑制すべき売れ残りそうな品番」を明確に可視化し、最適なアクションを提案するアパレル特化型・OTB管理支援AIサービスです 。
「ベストリー」が実現する具体的な価値:
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AIによる「攻め」の機会創出(売上最大化):
AIが高精度に未来の販売数を予測することで、欠品リスクのある売れ筋品番を特定し、最適な追加発注数を算出します。これにより、「もっと売れたはず」という機会損失を防ぎ、ブランドの売上ポテンシャルを最大限に引き出します 。 - 
AIによる「守り」の徹底(キャッシュフロー改善):
AIが販売不振に陥る可能性のある品番を早期に検知。過剰な追加発注を抑制し、適切なタイミングでの販促や価格変更を促すことで、滞留在庫化を未然に防ぎます。これにより、貴重なキャッシュが不要な在庫に滞留することを防ぎ、健全なキャッシュフローを実現します 。 - 
業務効率化(工数削減)
ベストリーが在庫・販売状況を即座に可視化。大量のデータ整理や分析業務を省略します。 - 
業務の属人化からの脱却と組織力強化:
AIが客観的なデータに基づいた判断基準を提供するため、経験の浅いメンバーでも精度の高い意思決定が可能になります。これにより、ベテラン担当者はより戦略的な業務に集中でき、組織全体の業務品質が向上。ブランドの拡大や多店舗展開にも対応できる強固なオペレーション基盤を構築します。 

導入事例:株式会社アンティローザ様
ZOZOTOWNを中心に数十ブランドを展開し、急成長中のアパレル企業である株式会社アンティローザ様では、大量のエクセルでの管理からの脱却による業務効率化や、属人性の排除による発注・消化施策の精度向上が事業拡大に向けての課題でした。「ベストリー」導入後は、AIの支援により、高精度かつ高速な意思決定が可能になり、全社的に大幅な業務工数の削減と、発注・消化施策の精度改善やスピードアップを実現しました。今後のさらなるブランド数拡大に向けた強固な事業基盤の構築に成功しています 。
株式会社ハイクリ 代表取締役 兼松洋輔のコメント
「誰しもがアイデアを表現できる世界に」という当社のビジョンのもと、この度、アパレルブランド運営支援サービス『ベストリー』をローンチいたします。
アパレルビジネスの現場では、ブランドの核となるクリエイティブな活動に加えて、緻密な定量業務が求められます。しかし、この複雑な業務が、多くのブランドの成長を妨げ、クリエイターの情熱を消耗させているのが現状です。
『ベストリー』は、この定量業務を全面的に支援し、クライアントさまの売上・利益の増加、資本効率の改善、そして業務難易度の低下を同時に実現します。
本サービスを通じて、私たちは単なる効率化ツールを提供するに留まりません。ブランドマネージャー、ディレクター、デザイナーといった皆さまが、本当に作りたい世界、描きたいアイデアの表現に集中できる環境を提供します。
『ベストリー』は、クライアントさまの持続的な成長を実現するとともに、皆さまがアパレルブランドを通して実現したい「世界」を、ともに作り出していくことを目指してまいります。
株式会社ハイクリについて
株式会社ハイクリは、「アパレル・EC業界の総合インフラを作る」をミッションに掲げ、2024年5月に設立されたスタートアップです。
代表の兼松をはじめ、アマゾンウェブサービス(AWS)、マネーフォワード、エムスリー、DeNA、ファッションポケット(現 ニューラルグループ)といったグローバル企業や急成長スタートアップ出身の経営陣・アドバイザーが集結しています。
さらに、国内有数の大手セレクトショップや大手カジュアルアパレル企業にて、経営・事業部門の中核を担ってきた経験豊富なプロフェッショナルもアドバイザーとして多数参画。
アパレル業界の深い知見と最先端のAI技術を融合させ、現場で本当に使えるソリューションを展開しています。
・株式会社ハイクリのプレスリリース一覧はこちら
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/159022
・ベストリーのサービスページはこちら
https://vestory.jp/
【会社概要】
会社名:株式会社ハイクリ
所在地:東京都中野区中央4丁目4-2ヘリオス6新中野4階
代表者:代表取締役 兼松洋輔
設立:2024年5月 資本金:約2,800万円(資本準備金含む)
事業内容:ファッション業界向けAIサービス事業、AIシステム受託開発事業
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