ElevenLabsがSpark+と共同で「コールセンター向け日本語特化音声AI」の開発を開始

人口減・人材難時代にAIコールセンターが未来を拓く

 AI音声技術をリードする イレブンラボジャパン合同会社(本社:東京都千代田区、Japan & Koreaゼネラルマネージャー:田村 元、以下「イレブンラボ」)と、“AIで産業課題解決に挑む”株式会社Spark+(本社:東京都文京区、代表取締役社長:本田 純平、以下「Spark+」)は本日、コールセンターに対応した日本語特化型AIの共同研究・開発を開始したことをお知らせします。

人口が減少する日本で高品質なコールセンターが未来を創る

 海外ではすでに多くの企業で導入が進められている「AIコールセンター」。日本では言語的な難しさや、顧客の求める品質の高さがハードルとなってきました。 そのため日本のコールセンターでは、迅速かつ高精度な顧客応対と同時に日本語に特化した音声AIソリューションが長年求められてきております。

 イレブンラボは2022年の創業からわずか2年で時価総額33億ドルに達した音声生成AIのユニコーン企業として注目を集める企業の日本法人で、日本語特化型TTS(Text-to-Speech)(※1)の高度化を推進しています。 また、2025年6月6日にローンチしたEleven v3モデルでは、日本語の読み上げや対話が飛躍的に進化。本物の人間と区別がつかないほどの自然さが実現しています。

 一方のSpark+はAIの研究開発・実装に強みがあり、国内大手メーカー・金融機関のコールセンターDXプロジェクトを多数手掛ける中で、日本語特化型SLM(Small Language Model)(※2)の高速化・高精度化に関するノウハウを蓄積してきました。

 今回、両社は2025年内に「高速・軽量・高精度」を兼ね備えた日本語特化型SLMをイレブンラボの音声生成プラットフォームへ組み込み、大企業向け次世代コールセンターAIソリューションとして共同提供することを目指します。

※1 TTS(Text-to-Speech):入力されたテキストデータを自然な音声として出力する技術。近年では、ディープラーニング技術の発展により、感情や抑揚を表現できる「人間らしい声」が実現。

※2 特化型SLM(Small Language Model):特定の用途・領域に最適化された小規模な自然言語モデル。大規模言語モデル(LLM)と比較してモデルサイズは小さく、用途が絞られている代わりに、応答速度や実装の軽さ、精度の最適化が期待できる。

イレブンラボが国内発AIソリューション企業と連携を進める背景

  • 社会的背景:現在、少子化の影響で多くの企業が人材難を抱えています。特にコールセンター業界では、多言語対応、カスタマーハラスメントへの対応、24時間交代制での対応などの難しさを背景に、人材難が続いていました。

  • 日本語言語特有の課題:海外では、大企業だけでなくすでに多くの企業がAIコールセンター対応を導入しています。一方で日本語は高低アクセントや助詞省略など独特の言語特性があることから正確さやスピードに課題が残ることがしばしばでした。また、グローバルモデルをそのまま導入しても自然さ・応答速度の両立が困難だったことも事実です。

  • シナジー:イレブンラボは70言語以上に対応する統合型音声プラットフォームを有し、シリーズCで調達した潤沢なリソースを開発に投入しています。これまで難しかった正確な日本語や自然さ、応答速度などの解決にも注力。今回のSpark+のようにコールセンターDXを数多く担い、独自データの取得ノウハウやSLM技術、システムへの組み込みノウハウを保有する企業との協業は日本における人材不足を解決する一助になっていくはずです。今後も引き続き、同様の協業、開発、サービス提供を行ってまいります。

コメント

イレブンラボジャパン合同会社 Japan & Koreaゼネラルマネージャー 田村 元
 
「日本語の繊細なイントネーションとビジネス現場が求める低遅延要件は、音声AIにとって大きなチャレンジです。Spark+の高品質SLM (※1)と実運用ノウハウを得ることで、イレブンラボのプラットフォームをさらに進化させ、日本を皮切りにアジア全域での価値提供を加速します。」

株式会社Spark+ 代表取締役社長 本田 純平
  「イレブンラボの卓越した音声生成技術と、当社が大手企業様などと培った日本語コールセンター向けのSLMによるDXの知見が結実することで、国内のコールセンターにおける顧客体験を飛躍的に変革できると確信しています。本共同開発を通じ、音声AIの“高速で・自然な日本語音声AIエージェント”という未踏領域に挑戦します。」

会社概要

イレブンラボジャパン合同会社(ElevenLabs Japan G.K.)
設立2年で時価総額33億ドルのユニコーン(時価総額10億ドル以上の未上場企業)となったイレブンラボ(本社:アメリカ)初の海外拠点。あらゆる声・言語・音で情報へアクセスできる未来の実現をミッションとし、音声AIの可能性を拡張する、唯一無二の統合型プラットフォームの構築に挑んでいます。

 
所在地 : 東京都千代田区丸の内1-6-5
設立 : 2025年4月
Japan & Koreaゼネラルマネージャー : 田村 元
事業内容 : 音声生成AIプラットフォームの開発・提供
https://elevenlabs.io/ja

株式会社Spark+(スパークプラス)

Spark+は東大 松尾研発スタートアップとして、最先端AI技術を活用したソリューションを提供しています。創業約1年で三菱重工やライフネット生命をはじめとした数多くの大手企業との協働プロジェクトを実施するなどAIを活用したDXサービスを提供しています。 

所在地 : 東京都文京区本郷6-25-14 宗文館ビル3F(HONGO EGG内) 

設立 : 2024年2月 

代表者 : 代表取締役社長 本田 純平 

事業内容 : 産業向けAIソリューション・コンサルティング
https://sparkplus.co.jp/

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会社概要

URL
https://elevenlabs.io/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内 1丁目6番5号
電話番号
-
代表者名
田村元
上場
未上場
資本金
-
設立
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