「未来のロボットデザインコンペ」グランプリ決定 -【大阪電子専門学校 創立80周年記念プロジェクト】

80周年を迎える大阪電子をテーマにした作品「コスモ-∞-」が最優秀賞に ― 無限の可能性を象徴する、“人とAIの共生”ロボット ―

大阪電子専門学校

大阪電子専門学校(所在地:大阪市天王寺区)は、全国の小学生から一般の方までを対象に開催した「未来のロボットデザインコンペ」において、グランプリ作品を発表しました。

グランプリには、山梨県在住の高校2年生・Nさんによる作品「コスモ-∞-」が選ばれました。

【 作品概要:「コスモ-∞-」について 】

大阪電子専門学校が2026年に創立80周年を迎えることを記念し、「8」と「∞(無限)」をモチーフにデザインされたロボット。

大阪の象徴でもあるタコ(8本足)をイメージに重ね、さらに「∞」が意味する“未来へと続く無限の可能性”を造形と色彩で表現しています。

作品全体は、火星と木星の間を周回する“小惑星6562 Takoyaki”をテーマに、赤と橙を基調とした惑星の色で構成。ボディの下部には大阪環状線をモチーフとしたラインが走り、「大阪」と「宇宙」をつなぐ存在としてデザインされています。

グランプリ作品「コスモ-∞-」

【 受賞者インタビュー 】 

グランプリ受賞の感想をお聞かせください。

私の作品が選ばれると思っていなかったので、嬉しい気持ちでいっぱいです。頭の中でしか動かなかったロボットが、これから現実になると思うと胸が高まります。これからも自分の発想を大切にしていきたいです。このような機会に巡り会えたことに感謝しています。 

どのようにして制作を進められましたか?

ロボットにどんな機能をもたせるかを考えたとき、自動化で効率を上げるロボットではなく、“人の心に寄り添うロボット”を思い浮かべました。

誰かに話したいけれど、相手にどう思われるか不安で話せない—そんなときにそっと寄り添ってくれる存在こそ、ロボットであってほしいと思います。

また、ホームページで見た「人×AI×ロボットの共存」という考え方に共感し、温かみを感じるようなデザインを意識しました。 

デザインする過程で苦労したこと・印象に残っていることは?

案を考えて絵にする経験があまりなかったので難しかったです。形が複雑になりすぎたり、逆にシンプルすぎたりして、そのバランスを取るのに苦労しました。

色の組み合わせでも印象が変わるため、何度も描き直して試行錯誤を重ねました。納得のいくデザインが完成したときは、大きな達成感がありました。 

AIやテクノロジーと人との関係についてどう考えていますか?

AIやテクノロジーは、人の能力を広げてくれる存在だと思います。

レストランの配膳ロボットなど、身近なところでAIの力を感じます。人が近くにいるときに止まるなど、安全を守る動きに優しさを感じます。

今後は、高齢化が進む社会で、ロボットが人に合わせた会話やサポートを通じて“安心感”を提供できるようになってほしいです。 

今回のコンペに応募して良かったと感じる点は?

自分の考えをデザインで表現する楽しさを実感できたことです。うまくいかないこともありましたが、最後まで取り組んで良かったです。

自分のデザインが現実になるという経験はなかなかできることではなく、貴重な機会になりました。

この経験を通して、ロボットやAIへの興味がさらに深まりました。 

将来の夢を教えてください。

将来は、栄養士になって人々の健康を“食”を通して支えたいです。

給食の時間が好きで、毎日どんなメニューかワクワクしていました。食には人を笑顔にする力があると思っています。

今後は食材の栄養や体との関わりを学び、人の健康に貢献できるようになりたいです。


審査員コメント 

石田 賢司 氏

石田 賢司 氏
株式会社BRAVE ROBOTICS 代表/ロボットビルダー

愛されるデザインが素晴らしいと思いました。これを実際に動かし、“魂を入れる”ことができるのは、この上なく名誉なことです。

寒竹 泉美 氏

寒竹 泉美 氏
小説家・サイエンスライター

一度見たら忘れられない不思議な魅力があります。生物的すぎず、機械的すぎず、その中間にある存在感が絶妙で、「こういうロボットこそ人と共に暮らせるのかもしれない」と感じました。

80周年のテーマを踏まえ、人とAIの関係性を深く考え抜いた点が素晴らしかったです。

河原 吉伸 氏

河原 吉伸 氏
大阪大学 大学院情報科学研究科 教授

悩みに応じて動きや“心の色”が変化し、褒められるとハートをつくる動きなど、HRI(人とロボットの相互作用)の構造が明快です。


【 未来のロボットデザインコンペについて 】

「未来のロボットデザインコンペ」は、大阪電子専門学校が2026年に創立80周年を迎えることを記念して実施する公募型デザインコンテストです。

ロボットデザイン特設サイト

応募対象は小学生から一般の方まで幅広く、作品は「身長150cm程度の人型ロボットデザイン画(A4サイズ)」および「AI×ロボット社会の未来」というテーマで募集されました。

グランプリ作品には製作予算2,000万円が授与され、本校のシンボルロボットとして実際に製造・展示される予定です。

【 今後の展開 】

受賞作品「コスモ-∞-」は、今後石田賢司氏によって実際のプロトタイプ制作(試作機製作)に進む予定です。

制作過程や開発ストーリーは、公式サイトおよび各種SNSで随時公開予定です。

土台部分のCADデータ

【 大阪電子専門学校の電子工学科について 】

大阪電子専門学校の電子工学科について

ロボット開発・AI制御・IoT技術など、電子工学の基礎から最先端応用まで幅広く学ぶ学科です。創立以来、“人と技の両立”を教育理念とし、社会課題の解決に挑むエンジニアを育成しています。

卒業生はロボットメーカー、電子機器メーカー、AI関連企業など、幅広い分野で活躍しています。

【 公式SNS 】

Instagram:https://www.instagram.com/osakadenshi_1946/

X(旧Twitter):https://x.com/OEC0043

TikTok:https://www.tiktok.com/@osakadenshi


【 大阪電子専門学校について 】

設立:1946年(創立者:木村 實)
学科構成:情報エンジニア科(IT/デザイン分野)、電子工学科、電気設備科の3学科11コース
卒業生:約30,000名が国内外のIT・製造・クリエイティブ業界で活躍
教育実績:主要国家資格合格率97.3%、希望就職率98%を継続
所在地:〒543-0043 大阪市天王寺区勝山4丁目5番6号

URL:https://www.kimura.ac.jp/ 

【 本件に関する報道関係者からのお問合せ先 】
学校法人木村学園 大阪電子専門学校
〒543-0043
大阪府大阪市天王寺区勝山4丁目5番6号
大阪電子専門学校 ロボットコンペ係
TEL:06-6779-8484(平日9:00-17:00)
E-mail:oec_info@kimura.ac.jp

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会社概要

URL
https://www.kimura.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
大阪府大阪市天王寺区勝山4丁目5−6
電話番号
06-6779-8484
代表者名
木村 誠
上場
未上場
資本金
-
設立
1946年10月