サウジアラビアに水処理膜製造の新工場を増設
-海水淡水化用RO膜を製膜から組立まで一貫生産する同国初の企業に-
東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢 光雄、以下「東レ」)は、このたび、サウジアラビア王国・ダンマンに所在する子会社Toray Membrane Middle East LLC(略称「TMME」)において、海水淡水化用RO膜の新工場を増設し、稼働を開始しました。これにより、東レは海水淡水化用ROエレメント製品を製膜工程から組立まで一貫生産する同国初の企業となります。今後、産業の発展が期待される中東・MENA地域における水インフラへのさらなる貢献と支援をしてまいります。
そして、去る2025年11月12日には、新工場の本格稼働と研究・技術開発拠点中東水処理技術センター (Middle East Water Treatment Engineering Center、略称「MEWTEC」)の開所(2025年4月稼働開始)を祝う式典が開催され、サウジアラビア東部州知事サウード・ビン・ナイーフ・ビン・アブドルアジーズ王子殿下をはじめ、各省庁代表、在サウジ日本大使や地元企業関係者など、多数の来賓にご臨席いただきました。この式典は、同地域における東レの10年以上にわたる日サ共同事業の実績と信頼、そして今後のさらなる発展への期待を象徴する重要な節目となりました。
近年、環境保護の観点から、海水淡水化プラントは従来の蒸発法から、消費エネルギーを大幅に削減可能な水処理膜法へと移行しています。人口増加や産業発展に伴い水不足が深刻化する中、水処理膜法による海水淡水化技術は、持続可能な水資源確保の鍵を握るソリューションとして注目され、省エネルギーかつ高性能な水処理膜技術への期待も一層高まっています。
今回の新工場の増設およびMEWTECの設立は、省エネルギー型の水処理膜技術をタイムリーに市場へ供給する体制を強化し、地域の水問題解決に貢献する重要な原動力となります。
東レは、長期経営ビジョン「TORAY VISION 2030」のもと、安全な水の提供を社会的使命と位置づけ、持続可能な水資源管理に貢献する膜技術のグローバル展開を推進してまいります。



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